せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

ブッポウソウ(仏法僧)観察会の下見

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▲巣箱の近くの電線にとまったブッポウソウ(仏法僧)

7月3日(日)のブッポウソウ観察会の下見をしたら、運よく2ヶ所でブッポウソウに遭遇。
一羽は巣箱近くの電線に止まっていて、写真を撮らせてもらいました。

もう一羽は、巣箱に入るところ発見。その後、電線にとまり、しばらくして山のほうへ飛んで行きました。

巣箱は、三原野鳥の会の皆さんが設置されたもので、いずれも道路人目につく場所にあります。
道路脇、田んぼや人家のすぐそばなど。

この時期は子育て真っ最中。
営巣している巣箱の前で30分ほど粘れば、雛にエサを運ぶ親鳥を観察することができます。

下見の道中、以前このブログで触れた灰屋(ハンヤ)を発見。
灰屋としては使用されていないようでしたが、草を焼いても小屋が焼けないように、石と土でつくられた分厚い壁は灰屋ならではのものです。

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▲灰屋(ハンヤ)。化学肥料は普及する前、ここで草を焼き、できた灰を肥料にしていた。

ともあれ、7月3日が良い天気なればいいんですけどね。
  1. 2016/06/28(火) 17:41:19|
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田んぼ食堂のご常連(トビ、カラス、スズメ、セグロセキレイ、カルガモ)

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▲レンゲを植えた管理人の田んぼ。”田んぼ食堂”準備中の様子です。

管理人は五反(5,000㎡)ほどの田んぼで農薬も化学肥料も使わないお米を栽培しています。
今週末には田植えの予定で、出勤前、帰宅後、休日と、連日トラクターで田んぼに入っています。
田植えには助っ人も呼んでいますから、なんとしても土曜日までに間に合わせなくてはなりません。
そんな忙しい毎日が続いているのですが、単調な作業を和ませてくれるのが生きものたちです。
レンゲの田んぼをトラクターで耕していると、様々な鳥たちがやって来ます。
トラクターの上から見ていると、レンゲの茂みの中に隠れていたクモ、テントウ虫、バッタの仲間、カエルたちが驚いて次々に飛び出してきます。ヘビやカヤネズミも飛び出します。
鳥は、こうした生き物を目当てにやって来るのです。
というわけで、今年も”田んぼ食堂”の開店とあいなりました。

この”田んぼ食堂”で、毎年いい仕事をしてくれているのがレンゲです。
ご存じのとおり、マメ科の植物であるレンゲ(蓮華)は、根に根粒菌と言う微生物が住みついていて、この菌が取り込む空気中の窒素はレンゲの肥料となります。このため、レンゲを田んぼにすき込めば、田んぼに投入する窒素肥料を少なくすることができます。
こうした、肥料にするために栽培する植物のことを緑肥(りょくひ)といい、管理人も緑肥として毎年稲刈り後にレンゲの種を播いています。

レンゲの効能はそれだけではありません。
二酸化炭素を吸収する上に、たくさんの生き物に棲みかを提供してくれます。
レンゲが多くの生き物のエサになり、さらにレンゲを食べる生き物は、それを食べる生き物を養います。
そして、この時期、田んぼの食物連鎖の頂点に君臨(ちょっとオーバー?)するのが、田んぼにやってくる”鳥”というわけです。

というわけで、休日だった昨日と今朝、田んぼ食堂にご来店頂いたご常連を紹介しておきましょう。

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▲トビ(鳶)様。田んぼに降りている姿を見るのは珍しい。ヘビの死骸でもあったんでしょうか?

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▲一番のご常連。カラス(烏)様。いつも仲好くお二人でご来店。一番のお気に入りはカヤネズミ。

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▲スズメ(雀)様。お米もお好きですが、今の季節は草の実、虫やクモもお召し上がりです。

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▲セグロセキレイ(背黒鶺鴒)様。まだお若いようです。

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▲集団でお越しのカルガモ(軽鴨)

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▲鳥たちのお目当てのひとつがクモ(蜘蛛)。水の上を走るところを狙われる。
ツバメは水面すれすれに飛んでさらっていっきますが、動きが早くて撮らせて頂けませんでした。

  1. 2016/05/26(木) 14:29:19|
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アマサギ(飴鷺、猩猩鷺)


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▲飴色の夏毛をまとったアマサギ(飴鷺、猩猩鷺)。

今朝、家の近く(尾道市御調町)の田んぼに出かけると10羽ほどのアマサギの群れに遭遇しました。
田植えの終わったばかりの田んぼで朝食をとっているようでした。
おそらく、カエルやオタマジャクシなどを食べているのでしょう。
 
このアマサギ、東南アジアで越冬して、初夏、繁殖のために日本に渡って来ます。
見てのとおり、背や頭から胸にかけて飴色なのでアマサギ(飴鷺)と呼ばれるようになりました。
飴色の羽色に加え、繁殖期になるとオスは目先、嘴、脚などが赤みを帯びる事から、「猩猩鷺」という漢字をあてることもあります。

ちなみに英語では「Cattle Egret」と呼ばれていま。
直訳すると「牛鷺」です。
アマサギは牛などの大型の哺乳類が歩く際に驚いて飛び出る昆虫を目当に後をついて歩くことから、この名がつけられました。
今では、牛が田んぼを耕すことは行われなくなりましたが、トラクターのあとをついて歩くアマサギの姿を見ることができます。

アマサギは世界各地に分布していて、アフリカゾウにまとわりつくサギの写真を目にされた方もあると思います。
このサギもアマサギで、象は皮膚についた寄生虫を食べてもらっています。

この他、田んぼでは、食事中のダイサギ(大鷺)、チュウサギ(中鷺)、コサギ(小鷺)、アオサギ(青鷺)などを観察することができます。
自然観察園には、アオサギが訪ねてきてくれます。

偶然ですが、昨日のショウジョウトンボに続いて、二日連続の”猩猩ネタ”でした。


  1. 2016/05/23(月) 12:01:06|
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フクロウ(梟)の棲むリンゴ園

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▲ネズミの天敵・フクロウ(梟)を増やす農業を紹介する今朝の農業新聞

今朝の農業新聞に、青森県のリンゴ園でフクロウを増やす取り組みを紹介する記事が掲載されていました。
かつて、リンゴ園ではたくさんのフクロウがリンゴの木の洞に巣を作り雛を育てていたそうです。
しかし、リンゴの栽培栽培方法が変わり、リンゴの木は小さくし立てられ、洞が出来るようなリンゴの大木は少なくなりました。
このため、リンゴ園で子育てをするフクロウは減り、フクロウがエサにしていたハタネズミ(畑鼠)が増え、樹皮の食害が目立つようになりました。

そこで、青森県弘前市の農家のグループは、再びリンゴ園のハタネズミをフクロウに退治してもらおうと、リンゴの木に巣箱をかける取り組みをしています。
2014年からかけた巣箱は66箱、そのうち13個の巣箱から35羽のフクロウの雛が巣立ちました。
成長期のフクロウは一日3匹のハタネズミを食べるといわれており、
フクロウの巣箱を掛けたリンゴ園ではハタネズミの姿を見かけなくなったということです。

ご存知のように、フクロウは、日本では「福来鳥」、「不苦労」、「福籠」、「不苦老」と、縁起の良い当て字があてられ、洋の東西を問わず幸運を呼ぶ鳥として親しまれています。
リンゴ農家にとっても、フクロウはまさに「福来鳥」というわけですね。

近年、農業の分野では、生き物の力を借りて害虫や害獣から農作物を守る技術の開発が進められています。
広島県にいおいても、県立総合研究所農業技術センターが取り組んでいて、
先日ご紹介した当園主催の”ゆめ農業”先端的環境保全型農業技術講座”で研究成果を紹介する予定です。

生き物を育み、生き物の力を活かす農業にあなたもチャレンジしてみませんか?

  1. 2016/05/20(金) 15:02:50|
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ツバメ(燕)

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▲卵を抱くのを一休みして外の様子をうかがうツバメ(燕)

コシアカツバメ(腰赤燕)がせっせと巣作りに励んでいるのをしり目に、
ツバメ(燕)はとっくに卵を抱いています。
見てのとおり、公園管理棟に設置してある雨除け天幕の骨組みに元々あったものを使っています。
しかも、先日紹介したコシアカツバメの巣と比べると、使っている土の量は半分以下です。
この調子でいけば、秋までには2回目の子育てをするかもしれません。

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▲完成間近(もしくは完成)のコシアカツバメ(腰赤燕)の巣

一方、コシアカツバメはというと、巣がそれらしくなってきました。
建築中であれば、運んで間もない土が黒く湿っているのですが、土は全部乾いていますから完成したのかもしれません。
巣の近くの照明に仲良く二羽とまっているのを見かけるので、卵はまだ温めていないようです。
ツバメにだいぶ遅れをとったコシアカツバメ。
これから始まる子育てが楽しみです。
そうそう、糞対策も急がなくてはいけません。

  1. 2016/05/19(木) 16:50:58|
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コシアカツバメ(腰赤燕)


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▲巣の原料をとりに来たコシアカツバメ(腰赤燕)のつがい

せら夢公園には毎年2種類のツバメ(燕)がやってきます。
ひとつは、みんさんご存知のツバメ。
もうひとつが、腰の赤いコシアカツバメ(腰赤燕)です。

ツバメは元々あった巣を使っているので、既に卵を抱いています。

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▲トイレの入り口の内側に建築中のコシアカツバメの巣

一方、コシアカツバメは巣作りの真っ最中。
トイレの入り口で建設中の巣は、まだ3分2ほどしか出来ていません。
材料は公園事務所の窓越しに見える水溜り周辺の土です。
オス、メス二羽で、土をくわえては巣のある場所へ運んでいます。
ツバメの巣がおわん形をしているので壁や梁があれば巣をつくる事が出来ます。、
一方、コシアカツバメの巣を作る場所には、壁だけでなく天井や庇が必要です。
このため、橋の下やコンクリート建造物の軒下などが巣作りの場所になっています。
出来上がれば徳利を半分にわったような形をしていて、
ツバメの巣とは違って、卵を抱く親鳥も、孵化した雛も見ることはできません。
その分、ツバメの巣よりも土をたくさん使いますから、新築するとなると随分時間がかかります。

なんで同じツバメでこんなにも違う巣を作るのでしょうか。
ツバメが家の中に巣をつくる理由は、人を用心棒として外敵を避けるためだといわれています。
ここからは素人の推測ですが、ツバメと違ってコシアカツバメは、子育てのためとは言っても、どうしても人と一緒にいることは我慢できないのでしょう。
人という用心棒を雇わない代わりに、親鳥も雛も見えない、手の込んだ巣をつくることで、身を守ろうとしているのかもしれません。

毎年、多くの雛が日本で巣立ちます。
年に二回子育てをするツバメもいます。
ですが、そうそうツバメは増えません。
何故なら、ツバメは生後一年目で90%が命を失い、親鳥を含めると一年で60~70%も死んでしまうからです。

ツバメは人にもっとも近い場所で命をつなぐ野生の生き物のひとつです。
糞や泥という嫌な面もありますが、日本人は農作物の害虫を食べてくれる益鳥としてツバメを大事にしてきました。
これからも、うまく付き合っていきたいものです。

  1. 2016/05/15(日) 18:08:53|
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ブッポウソウ(仏法僧)


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▲電線にとまるブッポウソウ。オスがメスに餌をやる求愛行動をとっているようにも見える。

午前中は地元の農事組合法人くろぶちで田植え体験のイベントあり、大勢の家族連れでにぎわいました。
毎年恒例のこのイベントも今回で8回目です。
田植えをしたあとは、みんな大好き、生きもの観察です。
管理人とこの春まで高校の生物の先生をされていた中島さんとが指南役となり、
近くの農業用水路でガサガサ、魚とりに興じました。
カワヨシノボリ、ドジョウ、イモリ、オニヤンマのヤゴなど、たくさんとれてみんな大喜びでした。

そのあと、管理人と中島さんは、7月2日(土)に行われるブッポウソウの観察会の事前準備ということで世羅町大見地区へ移動。
観察会で講師を務める三原野鳥の会の方に、営巣地やブッポウソウについていろいろ教えて頂きました。
幸運にも、初めての観察で数羽のブッポウソウを見ることができました。
  1. 2016/05/14(土) 17:33:08|
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のんびり草原のヒバリ(雲雀)とキジ(雉)

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▲せら夢公園ののんびり草原で餌をついばむヒバリ(雲雀)

せら夢公園には、”のんびり草原”という広い芝生の広場があります。
この場所では、その名のとおり、みなさんのんびり過ごしていただいている場所ですが、
平日、人気のない草原は、いろんな生き物にご利用いただいています。

今の時期、頭上でホバリングしながら囀(さえず)っているヒバリ(雲雀)。
時には降りてきて餌(えさ)をついばんでいます。

ちなみにヒバリの語源をググってみると、晴れた日に空高く舞い上がり鳴くところから、
「日晴(ひはる)」と呼ばれ、やがてヒバリ(雲雀)となった、というのが定説だそうです。

ヒバリに「雲雀」という字は、文字通り、
雲に届くほど天高く飛ぶスズメに似た鳥ということからこの漢字があてられています。


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▲のんびり草原に現れたキジ(雉)のメス

キジ(雉)ものんびり草原に姿を見せます。
キジは人家近くの田んぼや川原などでも姿を見せてくれます。
オスはとても綺麗ですが、
この日現れたのはメスの雉でした。

「雉」字を、これまたググってみると、
この字は、隹(とり)+矢(や)で出来ていて、
「雉」という字は真っ直ぐ矢のように飛ぶ鳥を表しているそうです。

名前の由来はというと、
キジは古くはキギシ、キギスと呼ばれていて、
「キギ」は鳴き声、「シ」や「ス」は朝鮮語に由来する鳥を表す接尾語で、
このふたつをあわせてこの名になったそうです。
カラス、ホトトギス、ウグイスの「ス」は鳥を表しているんですね。

普段何気なく使っている生き物の名前ですが、
調べてみるとなかなか面白いですねぇ。

  1. 2016/04/23(土) 18:28:57|
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シジュウカラ(四十雀)の営巣?

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▲巣箱から顔を出したシジュウカラ(四十雀)

一昨日あたりから、公園管理棟の窓越しに見える場所においた巣箱で、
シジュウカラが出たり入ったりしています。

うまくいくと営巣するかもしれません。

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▲もう一羽は外であたりの様子を伺っています。

子育てする様子を見てみたいなぁ・・・
  1. 2016/04/22(金) 17:48:32|
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交通事故にあったトビ(鳶)

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▲路肩にうずくまったトビ(鳶)

近くをはしるフルーツロードの路肩でなにやら生きものらしきものを見つけました。
近づいてみるとトビ(鳶)でした。
まだ生きていましたが、弱っていて逃げません。
足に傷があり、どうやら自動車にはねられたようです。
おそらく、自動車にひかれた路上のカエルの死骸か何かを食べようとして、彼もまた自動車事故にあったようです。

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▲トビ(鳶)の背中

それにしても、管理人はこんな間近でトビを見るのは初めてです。
獲物を探して空を滑空している姿や、カラスに追い回されているところをよく見かけますが、
いずれも何十メートルもはなれた上空でのことです。

正直、タカの仲間にもかかわらずカラスに追いまくられる情けない奴だ思っていましたが、
近くで見ると、鋭いクチバシとくりっとした大きな目をもった、まぎれもなく猛禽の顔をしていて、少し見直しました。

おそらく、このひん死のトビを狙っているのでしょう、近くの電線にはカラスが止まっていました。
ちょっと可哀そうになったので、家につれてかえり鳥肉や水を与えてみました。
少しは食べてくれたので何とか持ち直すか、と淡い期待をしてみましたが、
残念ながら本日息を引き取りました。

こうした生きものの交通事故はロードキルとも呼ばれていて、
みなさんもご覧になった事があると思います。
管理人がこれまで遭遇したものをあげてみると、
犬、猫、タヌキ(哺乳類ではこれが一番多いかも)、キツネ、アナグマ、イノシシ、イタチ、テン、
カエル(いといろ)、ヘビ(ヤマカガシ、シマヘビ)、クサガメ、
スズメ、ツバメ、サギの仲間などです。
そうそう、虫も自動車のフロントガラスやボディーにへばりついていますねぇ。

人にお注意して運転することは言うまでもないことですが、
ゆっくり道路を横断するクサガメなんかにも気を付けてやりたいものです。

(追記)鳶の語源をネットでググってみると、
「高く飛ぶ」ということからその名がついたという説がのっていました。



  1. 2016/04/21(木) 17:24:14|
  2. 鳥類
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