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せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

ジオパーク

先日の西予市、ワークショップの翌日には、
西予ジオパーク構想の取り組みも見させて頂きました。

ジオパーク(Geopark)とは、
大地(geo-)の成り立ちを知り、大地が育んだ多様な自然や生態系、
そこで暮らす人々の営みをまるごと感じることができる「大地の公園」。
日本や世界のジオパーク委員会が認定しており、
西予市もジオパーク認定を目指して取り組んでおられます。

この日は、四国西予ジオガイド養成講座
「石灰岩と人々の暮らし」の一部に参加させて頂きました。

会場の西予市明浜町の海岸。
薄曇でしたが、澄んだ海の向こうには、あの藤原純友が拠った
日振島を望めます。


宇和海

浜辺でハンマーを振るう人

イシマテ

隣には大きな石

イシマテ

よく見ると石の表面にはボコボコと穴があいており、

イシマテ

貝が顔を出しております。

これはイシマテという二枚貝


イシマテ

イシマテは、自ら酸を出して石灰岩などに穴をあけて、
一生を石の中で過ごす貝。
地元ではウド貝と呼ばれ、昔から食用にされていました。
ハンマーを振るって石を砕き、採集します。

お昼には、酒蒸しとお味噌汁で頂きました。


イシマテ

味はカキにも似て、おいしかったです!

イシマテの生息には石灰岩が好適で、
調べた方によると愛媛県でイシマテがいるのはここだけ。
明浜では海まで石灰岩が見られ、
石灰岩の白い石垣がきれいな段々畑や
昔はセメントの原料に石灰鉱山もあったそうです。

石灰岩はサンゴやプランクトンなどの生物の死骸が堆積してできた岩石。
南の暖かい海で堆積したものが、海洋プレートに乗って北上。
海洋プレートが海溝に沈み込む時、陸側に押し付けられ、くっついて
ジュラ紀にできた付加体「秩父帯」に特徴的な岩石です。
秩父帯は四国を横断するよう見られ、西予市東部の四国カルストや、
管理人の実家近くの鍾乳洞などにつながっています。

大地や地球の歴史から、身近な自然や私たちの暮らしを考えると
また新しい発見がてきますね。

世羅台地も、明神山等の玄武岩ドームや台地地形、
ナウマンゾウの化石に古代の製鉄遺跡などなど、たくさんの
“ジオ遺産(=大地の恵み)”に囲まれています。
そんなジオ遺産をめぐる、世羅台地のジオツアーもやってみたい!

ちょうど今、世羅町大田庄歴史館でも、
「せら台地の自然めぐり展~山々の特徴~」と題した
世羅の岩石や化石等の展示をしています(3月24日まで)
これを機会にもう一度、“足元”の自然を見直していきたいと思います。

最後に、明浜の神社で出会った珍しい
河童の狛犬


河童

この河童さん、右脇にタイを抱えています。
地元では“エンコ様(猿猴様)”と呼ばれ敬愛されており、
お殿さまの恩情と河童の恩返しの伝説を現しているそうです。

みかんもお供えされていて、
最後まで愛媛らしい魅力を感じた2日間でした。



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  1. 2013/02/20(水) 12:15:54|
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