昨日16日は観察会
秋の湿地観察ウオーキングを行いました。
台風が近づいてお天気が心配でしたが、当日雨は降らず
風も心地いいくらいで、よいお日和になりました。
いつも通り、夢見山から秋の世羅台地を眺めた後、
里山の散策道へ。
この日はママコナがとってもきれいでした。
ピンク色の花が林床を彩ります。
ママコナの名前は、花弁の白く2つ膨らんだ部分を
お米粒に見立てたところから。
散策道沿いには白花のママコナも見られました。
その他、シラヤマギク、ツルリンドウ、オミナエシ等の
花が楽しませてくれました。
湿地やため池ではトンボも観察。
アオイトトンボなど間近で見ると、
眼の青が鮮やかで、とってもきれいです。
トノサマガエルの立派なオスも美しい色柄で、
みなさん写真に撮ったりされていました。
湿地やため池で見られた生きものたちの一部をメモしておきます。<貧栄養湿地エリア>
アオイトトンボ、キイトトンボ、シオカラトンボ、チョウトンボ、
トノサマガエル、シマヘビ、
サワギキョウ、サワシロギク、ヒヨドリバナ、オミナエシ、
ミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、ムラサキミミカキグサ、モウセンゴケ、
アカバナ、イボクサ、コナギ、ホシクサ類、ミカヅキグサ、等
<ため池2>
ナツアカネ、ネキトンボ、チョウトンボ、オニヤンマ、ネクイハムシ類、
オグラコウホネ、アサザ、クログワイ、コガマ、
ノタヌキモ、ミズオオバコ、コナギ、アブラガヤ、等
帰りのナツツバキ林沿いの道では、
ハンミョウが出てきて“道をしへ”
なかなか捕まえさせてくれませんでしたが、何とかGET!
手にとって観察です。
ハンミョウは英語で「タイガー・ビートル(Tiger Beetle)」
漢字で書くと「斑猫」
どちらもネコ科の孤高なハンターを冠した名前。
この立派なキバ(大あご)を見たら“伊達じゃない”と納得です。
ちなみにこの子はメス。
オスは大あごの白いもようがより長く、先端部付近まであります。
大きな眼も深く透き通るような青が美しいのですが、
体全体が輝いています。
名前どおりの斑(まだら)模様で
とってもお洒落さん。
恥ずかしいけどお腹側もパチリ
白いうぶ毛もステキですね。それから
こうして触った後、指を嗅ぐと、
かすかにフルーティーな芳香がするんです。
いろいろ楽しませてくれるハンミョウ。
自然観察園では春と秋によく見かける印象です。
見慣れた生きもの、見過ごしがちな生きものでも、
近づいて、実際に触れてみると、
新しい楽しい発見がありますよ。
案内僧斑猫の気を損ねけり (鈴木栄子)
- 2012/09/17(月) 12:21:34|
- 観察会
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