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せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

水田魚道設置研修会に行ってきました

先日、8月9日には宮城県栗原市へ、
水田魚道設置研修会に参加してきました。
世羅へも水田魚道の設置研修で何度か来て頂いている
ナマズの学校の事務局長、三塚牧夫さんら
伊豆沼・内沼周辺集落農業活性化協議会が主催の会です。

前日8日から現地入り。
伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターを
研究員の方にご案内頂きました。


サンクチュアリセンター

ここは、
冬にはガンやハクチョウといった渡り鳥の飛来地として知られており、
特にマガンは日本に飛来する80%が渡って来るそうです。
面積は387haと広いですが、
水深は一番深いところでも1.4mと浅く、
水生植物や魚類も豊富なところ。
昭和60年、国内で2番目となる
ラムサール条約の登録湿地に指定されています。

夏のこの時期は、
ハスが一面に咲き誇り、
「はすまつり」が開かれていました。


ハス
まるで桃源郷。
すばらしい風景です。

しかし、視点を変えれば、
ハスはインド原産の外来生物。
富栄養化や他の水生植物への影響など、
問題点もあるそうです。

研究員の方の案内で、沼の水生植物も見せてもらいました。

こちらは
ガガブタ (ミツガシワ科 アサザ属)


ガガブタ

環境省RDBで準絶滅危惧に指定されています。
白くかわいらしい花です。

他に黄色い花の
アサザ(ミツガシワ科 アサザ属)も見られました。


伊豆沼

沼畔近くの水底が砂地のところに、
ガガブタやアサザ、ヒシ類が生えており、
あとはハス、といった印象でした。

ハスといって思い浮かんだのが
ハスの糸

ハス糸

ハスの葉柄を手折ると、繊維状のものが出てきて
それを縒ると糸になります。
センターにその糸で織った布を展示してありました。


ハス糸

有名なのが、奈良県葛城市にある当麻寺の曼荼羅、
中将姫説話ですね。
私も折口信夫氏原作の『死者の書』で見ました。
実際にハスを手にする機会も少ないので、
ちょっぴり感動でした。

伊豆沼・内沼では、他にも
ブラックバスなどの外来魚による魚種・漁獲量の減少など、
地域の産業にも関わる環境問題が起きています。


伊豆沼・内沼

多角的、継続的なバス駆除の取り組みにより、
タナゴやテナガエビなど回復の兆しが見えてきているそうです。
一度破壊されてしまった生態系を再構築していくには、
フィードバックをかけながらも、
地道で息の長い取り組みが必要です。

そして先進事例を学ぶことも大切。
研修会では、
ナマズの学校が10年を迎えるということもあり、
これまでの取り組み発表を聞くことができました。

私たち広島、世羅・御調の地域からも、
これまでの成果を発表し、交流を深めました。


研修会

特に、世羅町田打地区で取り組むビオトープ
「ビオトーチ」は好評です。
昨年、水田魚道を2基設置しましたが、
専門家らと協働しながらも、地域の人が楽しみながら、
ゆっくりこつこつと続ける取り組みが素晴らしいです。

一緒に来られ、実際にこちらに見学に来て下さっている
愛媛県の宇和コウノトリ保存会の方も
うちの地域でも取り組みたいと話されていました。

現地見学では、
実際に水田魚道を設置している田んぼを見せて頂きました。


水田魚道

水路は3面コンクリU字溝なのですが、
水位を上げてあるので、土水路と大差ない格好です。


水田魚道

翌10日には被災地の現地視察も予定されていましたが、
都合もあって、その前に広島へと。

できる人ができるところで取り組んでいく。
その姿勢が大切なのだと感じました。



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  1. 2012/08/15(水) 12:14:20|
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