せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

カヤネズミの観察会を行いました。

先日は小学生と
カヤネズミの観察会をやってきました。

カヤネズミは頭胴長5~8cm、尾長は6~8cm程の
日本で一番小さなネズミです。
体重は500円玉と同じくらい。

名前の通り、ススキやチガヤなどが生える“カヤ原”に暮らしていて、
カヤの生葉を細く裂いて、野球ボールくらいの大きさの
球形の巣を作ります。

今回は、その巣を探して、
カヤネズミが住んでいるかを確かめる観察会。

下の写真、
メリケンカルカヤの株に、巣がありました。


カヤネズミの巣

ぱっと見、分かりにくいですが、ちゃんと探すと
球形の巣が!
巣の入り口も確認できます。

カヤネズミの巣

取り上げると、こんな感じ。

カヤネズミの巣

ふだんは巣を見るだけに留めておくのですが、
子どもたちに見てもらうため。
巣の中にカヤネズミの仔が入っていることもありますし、昼間はいなくても、
夜にやって来て休憩に使うこともあると思うので、
カヤネズミさんたちに迷惑をかけてはいけません。
眠の季節は使わないので、その時期になったらお借りしてもいいでしょう。

それにしても、よくできています。
子どもたちも「どうやってつくるんだろ!?」と感心。
古い巣を分解して見てもらうと、
内側はススキのわた毛やより細く裂いた葉等で
ふわふわのベッドになっています。
ウンチも出てくると、この巣をちゃんと使ってたんだなと分かります。

カヤネズミについて学んだ後に、
実際に巣を探しに。
ススキの茂った休耕田で観察です。


休耕田

ススキのジャングルに突入する子どもたち。

観察会

女の子でも元気に探検!
草の実なんかを服や髪の毛にいっぱい付けて出てきました(笑)
今回は巣を4つ確認できました。
一昨年の観察会では10以上あったので、少し残念ですが、
カヤネズミがこの地域に暮らしていることを
実感してもらえたのではないかと思います。

田んぼの稲にも巣を作るので、この休耕田はカヤネズミにとって
稲刈り後の避難場所になってるのかもしれません。

ちなみに、カヤネズミはエノコログサなどの雑草の種や
イナゴやバッタなどの害虫を食べたりします。
クマネズミやハツカネズミと違って、家の中に入って悪さもしない
かわいらしいネズミです。

カヤネズミが暮らしているような草原は、日本では
何千年も前から人々が草刈りや火入れをすることで、高い木が生えてきて
森林にならないように維持管理されてきた環境です。
田の法面も同様です。
草原は、林床の暗い森林とはまた違う、
たくさんの動植物が暮らしている大切な環境なのです。

カヤネズミの巣がある・なしを調べることは、
そうした草原の環境が、地域にいい状態で残っているのか
を確かめる、1つの有効な手法です。



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  1. 2011/12/17(土) 12:13:38|
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