「池干し観察会」10月31日(土)を開催しました。
内藤順一さん(西中国自然史研究会専門員)を講師に迎え世羅町黒川のため池で5回目(5年目)となる池干し観察会を開催しました。
ため池の生き物を捕獲し、観察したり、オオグチバス、ブルーギル、ウシガエルなどの外来生物は駆除しました。(すべて殺傷し一部は食用に参加者が持ち帰りました)
ウシガエルの胃袋の中を調べてみると、小さなヤマカガシ、サワガニ、バッタ、の足などが出てきました。
全体の印象としては
・長い間池干しをしていないので池の底に泥がたくさん溜まっている。(大人の腰まで泥に埋まる)
・スジエビは獲れずトンボのヤゴも少ない。特にヤンマのヤゴは1匹も獲れなかった。
・ため池に生息する在来の魚類であるギンブナ、メダカは獲れず、ドンコやドジョウも少なかった。
・在来が少なかったのはオオクチバスやブルーギルが捕食していることが原因と思われる。
・ため息の堤やあぜ道には、リンドウ、アキノキリンソウ、ヤマラッキョウが咲いていた。畔に自生しているキシツツジも数輪開花を観察できた。
【捕獲した生き物】
オオクチバス 大きさの異なる個体 19
ブルーギル 大きさの異なる個体 33
(”ギル”はエラのことで、ブルーギルは”青いえらを持つ魚”という意味)
ドンコ 1
ドジョウ 3
コイ4(大きいのは肉食 外国では特定外来)
ウシガエル 1
ツチガエルのオタマジャクシ 多数
ツチガエル 1
シュレーゲルアオガエル 2
ニホンアカガエル 2
オオコオイムシ 8
ハイイロゲンゴロウ 5(ヒメゲンゴロウも?)
イモリ 1
ヤゴ(コシアキトンボ 1、シオカラトンボ 6)
小さな水生昆虫 1
【観察した植物】
花:キシツツジ、アキノキリンソウ、ヤマラッキョウ、リンドウ
実:ガマズミ
↑参加者の皆さん
↑樋で抜けない水は潅水ポンプで吸引
↑水を抜いた池の底は泥沼だった。長年池干しをしなかたので大人の腰が埋まるほどの泥が溜まっていた。
↑内藤順一さんによる解説。手に持っているのはウシガエル
↑捕獲したウシガエルの解剖
↑ウシガエルの胃の中身
↑オオグチバス(ブラックバス)
↑ブルーギル
- 2020/11/02(月) 14:29:00|
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