せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

フクロウに擬態する?クスサン(楠蚕)

先週あたりから朝方事務所の外に設置してある自動販売機に翅の端から端までが10cmを越す大きな蛾がしばしばへばりついています。

調べてみると、ヤママユガ(山繭蛾)の仲間であるクスサン(楠蚕)でした。

幼虫はコナラ(小楢)やクヌギ(樟)、クリ(栗)などのブナ(橅)科、イチョウ(銀杏)、クスノキ(楠)の葉を食べて育つようです。

というわけで、クスサンの”クス”はクスノキ(楠)の”クス”、”サン”は”蚕(カイコ)”の音読みの”サン”という意味です。

今日は、御調町でのチョウ調査の帰り道、御調町大原の市道で見つけました。

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▲見つけてすぐの様子

見つけたときには後翅(こうし)はかくれていて、瞼を閉じたような模様のある前翅(ぜんし)だけが見えます。

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▲触ると後翅を広げ目玉模様が出現

触ってみると、前翅の下になっていた後翅(こうし)を広げ目玉模様が現れました。

目玉模様といい形といいフクロウ(梟)の顔に似ています。

この目玉模様は、クスサンの天敵である鳥から身を守る為の擬態なんですね。

ところで、このクスサン、クリの害虫になっていますが、昔は幼虫のお腹にある絹糸腺(けんしせん)とよばれる繭の糸をつくる器官からテグスをつくっていたようですから、単純に害虫扱いできない虫のようです。

しかも、蚕の蛹(さなぎ)同様、クスサンの蛹もなかなかいける味とのこと。

今シーズンは無理にしても、来年繭を見つけたら試してみましょう。

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▲成虫になると飲まず食わずなので口(口吻)は退化している

標準和名:クスサン(楠蚕)
分類:チョウ目 ヤママユガ科(ブログ初登場)


  1. 2016/10/07(金) 15:25:45|
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