せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

ナンバンギセル(南蛮煙管)


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▲自然観察園ブログ初登場のナンバンギセル(南蛮煙管)

一週間ほど前のこと。福山市新市町から来たというご老人から
「自然観察園にはススキが多いようだが、ナンバンギセルはないか?」
と、尋ねられた。

「ナンバンギセル?」
聞いたことのある名前だが実物は見たことがない。

「ないと思います。前任者が綴ったブログにも載っていないようです」
と答えると、(実は後日掲載されていたことがわかった)

「広島空港の公園にもススキがたくさん生えているので探してみたらあった。ここでもススキが多いのであってもおかしくない」
とおっしゃる。

あれから一週間、ご老人にはすすめられはしたものの探すまではしなかったのだが、刈り草を片付けている最中、貧栄養湿地の脇の法面にそれらしきものを偶然発見した。

名前は”ナンバンギセル”とハイカラな名前を頂戴しているが、古くは万葉集の句に「思い草」と登場する。
頭を垂れて咲く花の形が物思いにふける人の様子に似ていることが名の由来とされる。

が、「思い草」は南蛮貿易が始まり日本に煙管が持ち込まれたころから、「物思う人」ではなく「煙管」に見立てられ、呼び名が変わった。

そんなナンバンギセルだが、自然観察園ではススキの株元ではなく、メリケンカルカヤ(米利堅刈萱)が茂った法面に二本生えていた。

ご老人からも聞いていたが、ナンバンギセルは寄生植物である。

ススキやサトウキビなどのイネ科の植物や、ミョウガ、ギボウシなどの根に寄生し、寄生した植物の養分を横取りして育つ。

ときには寄生された植物は枯れることもあるようで、サトウキビ栽培が盛んな沖縄では農家から嫌われる雑草だ。

今日見つけたナンバンギセルは、メリケンカルカヤの生えている法面。

以前、このブログで紹介したが、自然観察園にはたくさんのメリケンカルカヤが我が物顔で定着していて、管理人は草刈りのたびに刈るようにしているが、敵もさる者、刈っても刈っても伸びてくる。

難敵メリケンカルカヤ、ナンバンギセルを生物的除草剤として園内に増やし、それでもってコイツを駆除するという手はどうだろう。

標準和名:ナンバンギセル(南蛮煙管)
分類:ハマウツボ科 ナンバンキセル属
  1. 2016/09/08(木) 14:21:59|
  2. 植物
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