せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ナラメリンゴフシ(楢芽林檎五倍子)

narameringohushi20160427.jpg
▲ナラメリンゴフシ(楢芽林檎五倍子)。木の実のように見えますが食べられません。

遊歩道のわきに生えた小さなコナラ(小楢)に、赤い実のようなものがなっているのを見つけました。
でも、これは実ではありません。
コナラの新芽が虫に寄生されたせいで、異常に膨れ上がったものです。
いわゆる”虫こぶ”と言うやつですね。

”虫こぶ”には、いろんなタイプがあって、それぞれちゃんと名前がついてます。
今日見つけたのはナラメリンゴフシ(楢芽林檎五倍子)。
ナラ類の新芽にできる林檎のような虫こぶ=「五倍子(ふし)という意味です。
漢字にすると分かりやすいですね。

コナラをこんなにしてしまった犯人は、ナラメリンゴタマバチ(楢芽林檎玉蜂)という蜂の仲間。
この蜂の暮らしぶりを調べてみると実に不思議です。
このこぶの中で蜂の幼虫は育ち、5月から6月にかけてオスとメスが羽化します。
羽化した雌蜂はナラ類の木の”根”に受精卵を産みつけます。
そのせいで、根は異常に膨らみナラネタマフシ(楢根玉五倍子)ができます。
この中で幼虫が育つのですが、幼虫はメスだけです。
12月頃に羽化する雌蜂は親とは違い羽はなく、未受精卵をナラ類の冬芽に卵を産みつけます。
不思議ですが、未受精卵からオスとメスの幼虫がかえり、今日、自然観察園でみつけたナラメリンゴタマフシ(楢芽林檎五倍子)をつくるのです。

管理人が大学で専攻したのは(あまり勉強はしてませんが)畜産学です。
畜産学であつかう生き物は、主に、牛、馬、豚、羊といった哺乳類、鶏、アヒルなどの鳥類などです。(ちなみに、養蜂も農業の分野で言うと畜産となりますが、ミツバチ(蜜蜂)の勉強した記憶はありません・・・)

同じ種類なのに、一世代ごとオスとメスが両方生まれるかと思ったら、次の世代ではメスだけしか産まれないとか、受精しない卵でも孵化するとか、はたまた、他の生き物に寄生するとか、虫の仲間は、哺乳類や鳥などと比べると、多種多様、考えもつかないような生き方をしています。

虫にはとんと疎い管理人ですが、かじってみると、虫の世界は、まことにワンダーワールドです。

追記 初代管理人も虫こぶについてブログにアップしています。
こちらには虫こぶの中から出てきたナラメリンゴタマバチの幼虫の写真もありますよ。
  1. 2016/04/27(水) 15:25:13|
  2. 虫こぶ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<トノサマガエル(殿様蛙) | ホーム | ヒョウモンモドキ保護の会の生息地管理に参加してきました。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://0847254400.blog134.fc2.com/tb.php/1327-9e1fe793
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。