せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

視察研修に行ってきました

先日、せら夢公園サポーターズクラブで岡山県北へ視察研修に行ってきました。
午前中は、真庭郡 新庄村で、
ウスイロヒョウモンモドキ保全の取り組みについて見学です。


新庄村

ウスイロヒョウモンモドキは環境省の絶滅危惧ⅠA類に指定されている
タテハチョウ科のチョウ。
世羅台地で保全活動が取り組まれている
ヒョウモンモドキのなかま、同属種です。

昨年は、新庄村の保全団体が、
せら夢公園の取り組み等を見学に来て頂くなど、交流がありました。

現場は、大山隠岐国立公園の一角をなしており、
動植物・昆虫などの採取は禁止されています。

周辺は散策コースも設けられており、保全現場までの道にも
たくさんの草花や生きものたちが歓迎してくれました。

最初に足をとめたのは
サルナシ


サルナシ

みなさんご存じのキウイフルーツの原種となった植物です。
親指ほどの大きさの実。
果樹の授業で習ったことはありましたが、
実物を見たのは初めてでした。

続いて、ユリ科 ホトトギス属の植物。
ヤマジノホトトギスでしょうか。


ホトトギスのなかま

世羅台地ではまだ私は見たことがない植物。
「世羅台地の自然」(2001)によると、世羅郡でも記録はあるようです。
隣県ですが、動植物相に少しの違いを感じました。

ワレモコウにとまる赤とんぼ
アキアカネ


アキアカネ

森林セラピーに整備されているところもあり、
木のチップをひいていて歩きやすくなっていました。


新庄村

久しぶりのお天気だったからでしょうか、
ヘビにたくさん出会いました。


シマヘビ

写真はシマヘビですが、マムシもたくさん!
マムシは山の神様ともいわれているそうで、
私たちを歓迎してくれたのかもしれませんね。

チョウの生息地までの道は、毎年
成虫のシーズンの前に草刈りをして、
決まった見学コースを作っているそうです。


視察

違法なチョウの採集者もいて苦慮されているそうですが、
こうして見学コースを設定するというのは参考になります。
道の周りにも野の草花が咲いて、楽しめますしね。

ウスイロヒョウモンモドキは、
オミナエシまたはカノコソウの葉を食べて幼虫が成長しますので、
そうした管理された草地の維持が大切です。


視察研修

保全策としては、
毎年秋にこの草地を刈って、ススキなどを持ち出すこと
を続けて行っているそうです。

これだけ広い面積を管理するのは大変な作業量だと思います。

ここは以前は屋根ふきに使うカヤ・ススキをまかなう
草刈り場だったそうです。
カヤぶき屋根がなくなり、8年ほど前に保全を始めたころは
今とは倍の2mほどの高さにまでススキがあったと話されていました。


新庄村

このような草地がほんの半世紀~1世紀前には、
中國地方の山地いたるところで見られたのでしょうね。

手入れをすることで多くの恵みをもたらしていたはずの草地。
そうした里山環境の急激な変化に、
私たちはもっと注意を払っていく必要があると思います。


オミナエシ

オミナエシにとまるウラギンヒョウモン。

ウスイロヒョウモンモドキは幼虫が越冬に入る時期で、
チョウ自体は見られませんでしたが、
保全のためには、チョウの時期以外にも手入れが必要ですし、
チョウの生活史全体の把握と配慮が大切になっていきます。

今回の学びをまた
世羅台地のヒョウモンモドキ保全、生物多様性保全に
つなげていきたいと思います。



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  1. 2014/09/05(金) 12:24:27|
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