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せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

ブッポウソウの巣立ちとオオタカ

 7月25日(水)と26日(木)は管理人の休日でした。
 そして、休んでいる間にブッポウソウのヒナは巣立ったようです。
 休み明けの金曜日、それまで、巣箱から体を乗り出して外の様子をうかがっていたヒナの姿も、赤松の枝でよく見かけた親鳥も見当たらなくなりました。
 そのかわり、同じ赤松の枝には、ブッポウソウよりも一回りも二回りも大きな鳥の姿がありました。
 背は青黒く、腹は白い色をしています。
 ゴイサギか?、とも思いましたが、少し近づいて双眼鏡を覗いてみると猛禽のようです。しばらくすると北の空へと飛んでいきました。
 これまでも公園ではいろいろな猛禽類の飛ぶ姿を観察しています。
 ハチクマ、ノスリ、ハイタカと思われる小型のタカ、今年の4月にはピーックイーというサシバの鳴き声を聞いています。
 事務所にもどり図鑑で調べてみると、赤松の枝にいた猛禽はオオタカのようです。
 オオタカが狙う獲物は主にハトやヒヨドリなどの中型の野鳥です。
 オオタカは赤松の枝でただ羽を休めていたのではなく、巣立ったばかりのブッポウソウのヒナを狙って自然観察園にやってきたのかもしれません。
 ブッポウソウのヒナは巣立って間もなくは親鳥から餌をもらうために巣箱の周辺のとどまっていると聞いていたので観察を楽しみにしていたのですが、金曜日も土曜日も一度もブッポウソウの姿を見ることはありませんでした。
 どうやらブッポウソウの親子は、オオタカから逃れるために自然観察園から立ち去ってしまったようです。
 巣立ったとはいえ、これから先、ヒナたちには様々な試練が待ち受けているのだとオオタカは教えてくれたのでした。

↓オオタカの写真はないので、日本自然保護協会のページから写真付きのチラシを拝借しました。(イベントは終了しています)

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  1. 2018/07/29(日) 11:42:15|
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コシアカツバメ

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↑出来損ないの巣から落ちたコシアカツバメの雛

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↑小さくても腰の羽は朱色

ブッポウソウの巣立ちが近くなっていますが、一足先に巣立ちしてしまったのが公園のトイレに巣をつくったコシアカツバメの雛です。

同じトイレの建屋に作りかけていた巣をスズメに横取りされたので、別の場所に巣をつくり始めたものの、完成しないうちに卵を産まなくてはならなくなったのでしょう。


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↑雛が生まれた造りかけの巣

コシアカツバメのは、ツバメがつくるお椀型の巣とは違って、入口が狭い徳利のような形の巣をつくります。


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↑一般的なコシアカツバメの巣。土の色でできた模様が面白い。

入口が狭いので、少々のことでは巣立ち前に雛が巣から落ちるというようなことはないのですが、作りかけの巣は入口が大きく開いているため、このようなことになってしまったようです。

雛が巣から落ちたのに気付いて今日で3日目。雛は同じ場所にとどまり、親鳥が運ぶ餌を食べているようです。

なんとか本当の巣立ちができればと願うばかりです。

↓巣と落ちた雛(黄色い丸の部分)の様子

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  1. 2018/07/22(日) 12:01:32|
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ウンカは何処へ行った?第3回ゆめ農業講座

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↑↓ウンカを調べる講師の星野さん。手に持っているのは100円ショップで売っているちり取り。これを稲の株もとにあて稲を叩き落ちた虫を調べる。
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多くの被害をもたらした豪雨から一週間たった7月14日(土)、第3回のゆめ農業講座をビオトーチで開催しました。

道路もいたるところで寸断されているので中止しようかとも思いましたが、害虫の調査には時期があるので先延ばしにはできません。

というわけで、予定通り稲の大害虫として知られるウンカの調査を行いました。

ウンカは3mm~5mmほどの小さな虫ですが、大発生すると稲を枯らすほどの被害をもたらします。江戸時代に起こった享保の大飢饉は、ウンカの大発生によるものだといわれています。

田んぼの害虫として知られるウンカは、ヒメトビウンカ(姫鳶浮塵子)、セジロウンカ(背白浮塵子)、トビイロウンカ(鳶色浮塵子)の三種類です。

ヒメトビウンカは縞葉枯病や黒すじ萎縮病のウイルスを媒介します。

セジロウンカは7月から8月に増えるので夏ウンカとも呼ばれ、稲の汁を吸います。

トビイロウンカは9月から10月にかけて増えるので秋ウンカと呼ばれ、夏ウンカよりも急激に増え、ひどい時には田んぼ全体を枯らしてしまいます。

 3種類のウンカのうちヒメトビウンカは日本でも越冬しますが、それ以外の2種類は越冬することができません。

実は、セジロウンカとトビイロウンカの生まれ故郷は中国南東部の福建省の沿岸部です。

彼らは梅雨前線に吹き込む下層ジェット気流に乗って、はるばる中国南東部の福建省の沿岸部から日本列島まで飛んで来ます。

飛来したウンカが稲の茎に卵を産み付け、一ヶ月ごとに世代を繰り返し第3世代が多発すれば稲が枯れる被害がでます。

というわけで、今回の調査は、第1世代のウンカを数えるというものだったのですが、一頭も見つけることができませんでした。

講師の星野さんによると、ビオトーチだけでなく広島県が行っているほとんどの調査点でウンカの飛来は確認されていないとのことでした。

梅雨も明けたので、これからウンカが飛来することも考えにくいので、今年はウンカによる被害を心配する必要はなさそうです。


もっとも、ビオトーチで栽培されているコシヒカリのように9月中旬までに収穫する品種では、トビイロウンカの第3世代が発生する前に収穫するので被害の心配はありません。

次回は8月7日(火)、米粒を変色させるカメムシの調査を行います。

ゆめ農業講座の資料はこちらから
ダウンロード
できます。

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↑この写真は2013年に管理人の田んぼで撮影したもの。この年は10月になって被害が多発した。一番大きなものが大発生する際に現れる短翅型と呼ばれるトビイロウンカのメス。多くの子孫を残すために栄養を卵に集中させることで翅が短くなる。周りの小さいものは幼虫。2本の触覚が目立つのはトビムシ。稲の病原菌を食べたり益虫のエサになる大切な田んぼのメンバー。

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↑矢印の示す褐色の部分はウンカの産卵痕。褐色になるのは産卵された卵に稲が抵抗することによるもの。(管理人の田んぼで2005年に撮影)

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↑ウンカは見つからなかったけどガムシやタイコウチがたくさん採れました


  1. 2018/07/21(土) 16:17:10|
  2. 農業
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ブッポウソウの巣立ち間近

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↑巣箱から顔を出して当たりの様子を伺うブッポウソウの雛

ブッポウソウが頻繁に巣箱に出入りするようになったのを確認したのは6月28日です。

そのころ雛が孵ったとすれば、孵化から巣立ちまでは28日前後といわれていますから、もうすぐ巣立ちの時期を迎えることになります。

というわけで、今朝、巣箱を見に行ってみると、ヒナが巣箱の穴から身を乗り出していました。


巣立ちが近くなると、こうやって外の様子を伺うようになるといいますから、自然観察園のブッポウソウを観察できる時期もそろそろ終わりかもしれません。

ブッポウソウを見たことがないという方、お早めにお越しください。

管理センターには貸し出し用の双眼鏡もありますので、遠慮なくお申し出ください。

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↑親鳥と違い、雛のくちばしは白っぽい。

以下の写真は6月15日に世羅町の福田義人さんが撮影されたもの。
この日は、数羽のブッポウソウが巣箱の周りを鳴きながら飛んでいました。
巣箱を巡る争いのようでした。

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↑ブッポウソウの親鳥(福田義人さん撮影6月15日)

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↑ブッポウソウの親鳥(福田義人さん撮影6月15日)



  1. 2018/07/21(土) 13:29:49|
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