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せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

ブッポウソウ

ブッポソウ
↑世羅町に子育てのために訪れるブッポウソウ(高田孝矢さん撮影)

自然観察園に設置した巣箱にブッポウソウの営巣を確認したのは6月9日でした。

その後も、巣箱に出入り姿を見かけていましたが、出入りの頻度が高くなりました。

自然観察園には防犯カメラが3台設置してありますが、そのうちの一つで巣箱の様子を撮影しています。

昨日(6月28日)の夕方5時から暗くなる20時近くまでの様子を再生してみると、3時間で14回ほど巣に入る様子が確認できました。

そろそろヒナが孵ったのかもしれません。

昨日は三原野鳥の会の下見さんが来園され、世羅町から三次市吉舎町にかけて設置してある巣箱の様子の状況を教えてくださいました。

下見さんによれば、今年の子育ては例年より10日ほど遅れているとのこと。

孵化すれば、親鳥はヒナに餌を与えるために頻繁に巣箱に出入りしますから、この時期(7月上旬~下旬)が観察に適しています。

ですが、ブッポウソウは警戒心が強い鳥です。人が巣の近くにいることを察知するとなかなか巣箱に近づいてくれません。

自然観察園のブッポウソウを観察される際には、以下の注意条項を守って下さい。

○ブッポウソウは警戒心が強い鳥です。観察や写真撮影目的で巣箱に近寄らないでください。(50m以内に入らない)

○撮影場所は公園職員の指示に従って下さい。ただし、長時間(20分以上)の観察や写真撮影は親鳥が警戒して巣に入らないようになり、ヒナに致命的なダメージを与える恐れがありますのでご遠慮下さい。


来年に向け、ブッポウソウを刺激せずに観察できるよう、この冬に観察用の壁(ハイド)を造ろうと思います。
  1. 2018/06/29(金) 17:23:05|
  2. 鳥類
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外来生物による農作物被害・生態系破壊にどう対処すべきか!?のご報告

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報告が遅れましたが、去る5月19日(土)、せら夢公園サポーターズクラブ主催で「ゆめ農業講座-外来生物による健康被害・生態系破壊にどう対処すべきか!?-」を三原市久井保健福祉センターで開催しました。

参加者は地元三原市だけでなく、尾道市、世羅町、府中市などから100名を超え、愛媛大学の日鷹一雅さん(農生態学専攻)を講師として、有機稲作にも活用されているスクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)がもたらす問題点と対処法について学びました。

現在、三原市久井町ではスクミリンゴガイの生息は確認されていませんが、今年4月、久井町内でこの貝を導入して有機稲作を始めるという計画があり困っていると、久井町の方からせら夢公園に相談がありました。

スクミリンゴガイが広く分布している九州や四国では、稲の食害による被害が大きな問題となっていますが、一方で、この貝を雑草対策に活用した有機稲作も各地で行われています。

中には、有機農家の手によって、もともと分布していない地域の田んぼに持ち込まれ、分布域が拡大し慣行農法の農家が被害を被るという問題も起こっており、環境に優しい農業を目指しているはずの有機農家のモラルが問われる事態に発展しているケースもあります。

講演会はこうした背景の中で計画されたわけですが、地元の新聞にも取り上げられるなど、農家をはじめ地元の方々の関心の高さがうかがえる盛況ぶりでした。

日鷹さんからは、講演の冒頭、外来種の問題について次のように説明していただきました。

・外来種:もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた種。
・侵略的外来種:外来種の中で、地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性を脅かすおそれのあるもの
・侵略的外来種の問題点
 1 生態系への影響
 2 人の生命・身体への影響
 3 農林水産業への影響

これを踏まえ、話はスクミリンゴガイの問題や対処法に進んでいきました。

1.スクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)の生態
・国が定める外来生物法で要注意外来生物に選定され、日本の侵略的外来生物ワースト100リスト、世界の侵略的外来種ワースト100リストにあがっているほどの被害をもたらす外来生物。
・生物学的にタニシとは別種の南米原産のリンゴガイの仲間。
・食用目的で1980年頃に日本に持ち込まれたが需要がなく西日本を中心に野生化。県内では福山市神辺町に養殖場があったため市内に広く分布を広げ、稲やクワイで被害が生じている。
・生長、繁殖力は旺盛。
・卵はピンク色の警戒色。外来種なので基本天敵は日本に不在。メスや卵は有毒で、原産地ではヒアリが唯一卵を食べることができる。
・幼生は数ミリと小さく、農業機械、農具、長靴あるいは動物などで移動可能。水面を浮遊し水流に乗るので容易に水田の外へ流出する。大雨では路上をうろつくこともあり、大きくなると下流だけでなく上流域へ遡上する。
・寒さに弱いとされているが、近年北上し、関東一円で発生例が増加している。

2.スクミリンゴガイのもたらす被害
九州、四国などでは、有機農業・減農薬稲作で使えて、楽してもうかるという安易な発想で移植した結果、周辺の農家が大変迷惑し、余計なコストや心労、生物多様性の減少など、様々な問題が生じている。
1)農業被害
・雑草だけでなく稲も食害するので、分布している地域では直播栽培が不可能になっている。
・どんな雑草も食べるわけではなく、クログワイなど難防除雑草は残る傾向がある。
・クワイ、レンコンなどの食害。
2)健康被害
・南方期限の広東住血線虫の好適な中間寄主となり健康リスクも生じる。すでに劇症を起こすこの寄生虫は日本各地で分布が確認されつつあり、温暖化でより発生が懸念されている侵入感染症の一つ。沖縄では小学生の死亡例が報告され、愛知県は健康リスク対策として移動を禁じる条例を制定。スクミリンゴガイを生で食べる習慣のあるタイや中国では死亡を含む広東住血線虫の症例が多数発生している。
3)生態系被害
・希少な水生植物の食害、生息するため池の富栄養化など、生態系リスクが懸念される。

3.対策(駆除)について
・イネの食害回避は殺貝する農薬などの散布(10a当たり3000円)以外にできない。
・肥料として流通している椿粕でも殺貝できるが魚毒性が高いため農薬としての登録はない。
・寒い場所では、導入後、除去できた事例があるが、分布域を広げないことが対策の大原則。
・一般的に外来種で定着できた種群は適応力がある。外来種は環境抵抗に強く、ほとんどの農薬(ネオニコも)、乾燥、耕耘、病気、高温などに非常に強い。
・すでに野外の池に放しているのであれば、駆除だけでなく、周辺調査・モニタリングは開始しなくてはならない。
・農業に活用しているという現実もあり、移動や飼育が禁止される特定外来生物に選定されていないが、愛知県や滋賀県のように条例で移動や飼育を禁止することも重要。

講演終了後の質疑では、客土により期せずしてスクミリンゴガイが発生してしまったという府中市の方からの報告もあり、さっそく駆除剤などを使用した対応が行われることになりました。

講演会では、三原市に外来生物に関する条例制定を求める署名も行われ、多くの方が署名に賛同されているようでした。

その後、三原市や地元農家の申し入れにより、スクミリンゴガイによる有機稲作を準備されていた方は、計画の中止を決定されました。

スクミリンゴガイに限らず、ブラックバス、ウシガエル、アメリカザリガニ、オオキンケイギクなど、私たちの身の回りには多くの外来生物が分布を広げ、本来の生態系・生物多様性が損なわれつつあります。

今回の講演会は、外来生物がもたらす様々な問題について、あらためて考える良い機会となりました。
  1. 2018/06/26(火) 17:52:26|
  2. セミナー
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里山セミナー 「初夏のトンボ観察」

 choutonbo20180624kansatsuen.jpg

今日の里山セミナーは「初夏のトンボ観察」です。

梅雨の晴れ間、童心に帰って大人も子どももトンボとりを楽しみました。

講師は昨年に引き続き山根浩史さん。

定期的に自然観察園を訪れ、トンボの発生状況を調べていただいています。

日本に生息するトンボは約200種類といわれていますが、自然観察園ではこれまで約50種が確認されています。

トンボの種数がもっとも多いこの時期、何種類のトンボを見ることができるでしょうか。

観察の前に、ショウジョウトンボを使って雄雌の見分け方、トンボの体のつくりを学びました。

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そのうえで、観察のポイントとして、翅の形や大きさや閉じ方、目のつき方などに着目して観察すると、ヤンマ科の仲間、トンボ科の仲間、イトトンボの仲間の体のつくりの違いや特徴がよくわかることを教えていただきました。

この時期、最も目につくのが真っ赤なショウジョウトンボです。

オスは真っ赤、メスや若いオスは黄みがかった茶色です。

メスとオスの違いは、胸に近いお腹の部分に副生殖器が飛び出していればオスです。

流れのある水辺によくみられるコオニヤンマのオス(写真)も観察できました。


kooniyanma20180624kansatsuen.jpg

模様はオニヤンマに似ていますが、胸に比べて小さい頭と、後肢が長いことがコオニヤンマの特徴です。

自然観察園の最上部にあるトンボ池には、ギンヤンマ、クロスジギンヤンマ、コシアキトンボなど、たくさんの種類のトンボを見ることができました。

ウシガエルを捕獲する籠網を覗いてみるとギンヤンマの仲間のヤゴが入っていました。
尾に近い場所に産卵管の突起があるのでヤゴはメスのようです。

ginyanma-sanrankan20180624kansatsuen.jpg

湿地には、ハッチョウトンボが数えきれないぐらいたくさんいました。

さらに進み、アサザの池まで行ってみると、翅が大きくチョウのようにひらひら飛ぶ姿から名付られたチョウトンボがたくさん。
最近羽化が始まったばかりなので、これからどんどん数が増えていくはずです。


choutonbo20180624kansatsuen.jpg

チョウトンボの次に狙うのはギンヤンマですが、なかなか捕まえさせてくれません。
でも、楽しい!


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池には一面のアサザの黄色い花。

asaza20180624kansatsuen.jpg

ハラビロトンボの顔をアップで見てみると、髭面のオッサンでした。

harabirotonbo20180624kansatsuen.jpg

さらにナツツバキの林まで歩みを進めてみると、白い涼しげな花が咲き始めていました。

ichigotsumi20180624kansatsuen.jpg

林縁にはクマイチゴ。

kumaichigo20180624kansatsuen.jpg

おやつを食べてセミナーは終了しました。

【観察できたトンボたち】
ホソミオツネントンボ,アオイトトンボ,モノサシトンボ,キイトトンボ,クロイトトンボ,オオイトトンボ,ギンヤンマ,クロスジギンヤンマ,コオオニヤンマ,トラフトンボ,オオヤマトンボ,チョウトンボ,ノシメトンボ,コシアキトンボ,ハッチョウトンボ,ショウジョウトンボ,ハラビロトンボ,シオカラトンボ,オオシオカラトンボ,ヨツボシトンボ(以上20種)

【トンボの体の違い】
翅;
ヤンマ科やトンボ科(不均翅目)  翅を水平にしてとまる。後翅が大きい。
イトトンボの仲間(均翅目)  翅を閉じてとまる。前翅と後翅はほぼ同じ大きさ。
眼;
ヤンマ科  両目が広く接する 

トンボ科  両目の一部雅接する
イトトンボの仲間  目と目が離れている

【環境によってトンボの種類が異なる】
・樹木に囲まれている水辺を好む  コシアキトンボなど
・明るい開けた水辺を好む  ギンヤンマなど
・水草の多い水辺を好む  クロスジギンヤンマなど



  1. 2018/06/24(日) 15:38:08|
  2. セミナー
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モリアオガエル増殖中

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↑6月20日にのんびり草原を下ったところにある映眺池で見つけた卵塊(赤い円の中)

今年もモリアオガエルの卵塊が増えました。

6月11日には自然観察園のアサザの池のガマの群落の中に2つ。
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6月14日にはトンボ池の枝に1つ。
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そして、のんびり草原の一角にある映眺池のカキツバタの群落に2つ。
moriaogaeru-rankai 20180621eichouike3

そのうち1つは気づかずに踏んづけてしまいました。
踏んづけた卵塊をよく見ると、泡の中でオタマジャクシになっていて、既に水の中に落ちたものもいるようです。
moriaogaeru-rankai 20180620eichouike

〆て、6月23日現在で5卵塊見つかっています。

去年はアサザの池の柳の枝に2卵塊2016年2015年には同じアサザの池に1卵塊ずつ見つかっています。

今朝もトンボ池ではモリアオガエルと思われる鳴き声が聞こえてきました。

モリアオガエル、増えてます。
  1. 2018/06/23(土) 16:15:52|
  2. カエル
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世羅西中学校3年生「世羅の自然・歴史探究学習」

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↑偶然、羽化したばかりのオニヤンマに遭遇し感動しているところ

6月20日(木)、世羅西中学校3年生が「世羅の自然・歴史探究学習」のために自然観察園を訪れました。

学習の目的は、「世羅の自然を学び、自然との共生を考える」というものです。

園内を案内する前に、「自然って何?」と聞いてみました。

まず帰ってきた答えは、「人の手が加わっていない状態」というものでした。

答え合わせは園内見学のあとにすることにして、まずは自然観察園に出発。

途中、自然観察園の入口でヒョウモンモドキの写真撮影に来たというご夫婦と出会いました。聞けば茨城県から来られたとのことで、30年前に見たヒョウモンモドキをもう一度見たくてここにたどり着いたとのこと。

ご夫婦もお誘いして、
トンボ池のほとりの雑木の枝に産み付けられたモリアオガエルの卵塊、湿原のハッチョウトンボ、羽化したばかりのオニヤンマなどを観察し、そのあとみなさんをヒョウモンモドキの飼育ハウスの中に案内しました。

最盛期を少し過ぎて数も減っていましたが、実物を始めてみる中学生はヒョウモンモドキに興味津々です。
飼育施設内のチョウを見てもらいながら、チョウの一生やヒョウモンモドキの保護活動について説明しました。

現在の生息地はキセルアザミが群生する耕作放棄田だということ、この生息地を守るための最も重要な作業が草刈りであることを説明しました。

また、耕作放棄田になる前の手入れが行き届いた田んぼの畦にはノアザミが花を咲かせ、土や石積みでできた水路や水がしみだす林縁にはキセルアザミガ茂り、こうした人の手が入った場所でヒョウモンモドキは命をつないでいたことも話しました。

茨城県からこられたご夫婦からは、「たくさんいたヒョウモンモドキが、まさか30年たってこんなことになるとは思いもしなかった。身近な自然の魅力を知り、それを皆さんの手で守ってください」と話していただきました。


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↑茨城県からはるばるお越しいただいた元昆虫少年の遅沢(おそざわ)さんと奥様(写真中央)


案内が終わった後にもう一度3年生に自然についてたずねると、「身近な場所の自然は人の手が加えられることで守られてきたことが分かりました」と、答えが返ってきました。


  1. 2018/06/21(木) 17:31:32|
  2. スクールプログラム
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害虫はどこへ行った?第2回ゆめ農業講座

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↑生き物調査で見つかったタイコウチの幼生。体長わずか5mmほど

今年2回目のゆめ農業講座を6月16日(土)、ビオトーチで行いました。

この日は、広島大学の博士課程で学ぶ留学生も特別に参加しました。

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↑有機農業や環境保全型農業の現場を調べる目的で参加した広大留学生の3人(右)

今回調査すのは、害虫のイネドロオイムシ(稲泥負虫)とイモチ病です。

前回同様、殺虫剤を使った田んぼも使わない田んぼでも、ともにイネドロオイムシもイモチ病も発見できませんでした。

イネドロオイムシの別名はイネクビホソハムシ(稲細首葉虫)。

イネドロオイムシは黒い糞を背中に背負った幼虫の姿から名付けられ、イネホソクビハムシは成虫の姿と葉を食べることからその名がつきました。

いずれも稲の葉を食べる害虫とされていますが、農薬を使用する際の基準は、稲一株当たり3~4頭となっています。

イネミズゾウムシの場合は100株中30株以上ですから、害虫力はかなり低い虫になります。

というわけで、害虫の調査はあっという間に終わり、次は田んぼの生きもの調査を行いました。

田んぼの畔際をたも網で5m×4ヶ所、少し土を削るように泥ごと生き物を採取していきます。

泥を良く洗い、網に残った生き物を調べてみると、小さいながらもいろんなものを採取できました。

【カメムシの仲間】
↓タイコウチ(幼生)2
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↓コオイムシ(幼生)6
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↓コミズムシ4
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↓アメンボの仲間4
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↓マルミズムシ1
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【甲虫の仲間】
ヒメゲンゴロウ

【トンボの仲間】
イトトンボのヤゴ、アカネ属のヤゴ2

【両生類】

シュレーゲルアオガエルなどのオタマジャクシ9
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【魚】
・ドジョウ

【貝の仲間】
ドブシジミ
↓ヒメモノアラガイ(50超)
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【その他】
・ユスリカの幼虫(アカムシ)、エラミミズ、不明な幼虫(ガムシの仲間?)
※数字のないものは数えていません

これら以外には、稲の株に赤トンボと思われるヤゴの抜け殻がちらほら見つかりました。

下見をした昨日はアキアカネ、今日は翅を乾かしているノシメトンボも発見しました。

田植えをしてから約一ヶ月、そろそろ羽化が始まったようです。

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↑アキアカネ(胸の黒い線で同定)

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↑ノシメトンボ(翅の先が黒いのが特徴)

ビオトーチで見つけたその他の生き物

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↑モートンイトトンボ

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↑モノサシトンボ

次回は7月14日(土)、中国大陸から飛来する害虫、ウンカを調べます。



  1. 2018/06/18(月) 15:10:31|
  2. セミナー
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収量・品質を落とさず農薬を減らす!?ゆめ農業講座2018

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5月19日の”ゆめ農業講座”では害虫”イネミズゾウムシ”を調べました。

今年の”ゆめ農業講座”のテーマは「収量・品質を落とさずに農薬を減らす」です。

5月19日の開講日には田植え後に被害をもたらす「イネミズゾウムシ」の発生状況を調べました。

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↑幼虫が根を食べて生育を阻害するイネミズゾウムシ。体長は2mmにも満たない。

100株中30頭のイネミズゾウムシが見つかると農薬を使用しなければ実害がでるとされています。

結果はどうだったかというと、殺虫剤を使用した田んぼも使用しなかった田んぼも、30頭はおろか1頭見つけるにも苦労するほどの少なさでした。

殺虫剤は使う必要がなかったことがわかりました。

地元世羅町に限らず、籾まきの時か田植えの際に日本のほとんどの田んぼで殺虫剤が使われています。

その多くは、病害虫が発生するかしないかわからない段階で予防的に使用されています。

つまり、必要だったのか、そうでなかったのかわからないままに使われているのです。

今回の”ゆめ農業講座”では、私や仲間の農家の経験と、志を同じくする専門家の知見や研究成果などをもとに、実害を出さずに減らすことができる農薬があることを受講生の皆さんに体験してもらうことを目標にしています。

宮城県立古川農業試験場は2年間は箱施用剤の殺虫剤を削減することが可能という研究成果を発表しています。

水稲の育苗箱施用剤における成分の削減がイネミズゾウムシ、イネドロオイムシの発生に及ぼす影響20170809
↑宮城県立古川農業試験場の研究結果

使う必要のない農薬の使用をやめることでコストを削減できます。

さらには、ヒョウモンモドキを赤トンボなどの田んぼや周辺の生き物へのダメージを減らすことにもつながります。

というわけで、6月16日(土)は第2回目となる”ゆめ農業講座”の開講日です。

殺虫剤の使用を止めた田んぼと、これまでどおり使った田んぼとを比較しながら、イネドロオイムシなどの害虫や田んぼの生きものの発生状況を調べます。 

引き続き受講生を募集しています。

  1. 2018/06/14(木) 14:56:46|
  2. セミナー
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ヒョウモンモドキ保全協議会総会

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今日はヒョウモンモドキ保全協議会の総会だった。

2017年度で一応の区切りがついた環境省からの支援が、金額は少なくなるものの、もう3年継続されることが報告された。

三原市や世羅町からの支援もあわせて、飼育や現在の生息地の整備、新たな生息地の整備に必要な資金が確保できたようだ。

とはいいながら、3年過ぎた後も保全活動は必要だ。

メンバーからは、「3年間は良いとしても、それ以降の生息地を管理する担い手をどう確保していくのかが大きな課題だ」との意見が出された。

「担い手」

何をやるにしても、担い手がいなければ営みは止まってしまう。

ヒョウモンモドキをはじめとして、農村の生き物を守る担い手として私が最も期待しているのは農家だ。

かつて、里山をにぎわしていた生き物たちの多くは、農家の営みに寄り添うように命をつないできた。

そうした生き物たちの多くは、農業や生活様式の変化、つまり、農家の自然への働きかけが大きく変わる中で、姿を消していった。

ヒョウモンモドキもそうした生き物の一つといえるだろう。

しかし、昔の農家たちは、生き物を守るために草刈りをしたり、米を作っていたわけではない。

農薬や化学肥料が発明される以前のやり方は、あえて選んだわけではないけれど、結果として自然へのダメージが少なかった。

あるいは、農家の営みに適応した生き物が生きながらえてきたというだけのことかもしれない。

とはいえ、昔の農家は、来年も再来年も、子や孫の代まで、身近な自然の恵みを絶やすことのないようなやり方を頑なに守っていたことは間違いない。

ひるがえって、今の農家はどうだろう。

孫子の代まで持続可能な農業、自然への働きかけをどれだけの農家が考えているだろう。

話がまわりくどくなってしまったけれど、ヒョウモンモドキの生息地の多くは農地だ。

今は放棄されているが、かつては稲が植えられており、農家の営みに寄り添って彼らは命をつないでいた。

ヒョウモンモドキだけではない。

農村の生き物を今のような危機的な状況から脱出させるには、身近な生き物のことを心にとめるような農家の存在が必要だ。

今週末6月16日(土)は、今期第2回目となるゆめ農業講座の開講日。

1人でも多くの農家の皆さんが参加してくれるよう、引き続き皆さんに声をかけようと思っている。



  1. 2018/06/13(水) 18:06:09|
  2. ヒョウモンモドキ
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モリアオガエルの卵塊

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↑コガマに産み付けられた卵塊

今日は、7月の里山セミナーで講師をお願いしている下田路子さん(元常葉大学教授)に自然観察園の下見をしていただきました。

と、アサザの生い茂る池にあるコガマの群落の中にモリアオガエルの卵塊が二つ見つかりました。

初めて卵塊が確認できてから数年の間、毎年6月20日頃に同じ池の柳に産み付けられていました。

ことしももうじき卵塊が見つかるだろうと思っていましたが、コガマの群落はノーチェックだったので危うく見落とすところでした。

実は、この春、柳の木にはヤナギハムシ(柳葉虫)が大発生し、例年より葉が少ない感じになっていました。

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↑蛹から羽化したばかりのヤナギハムシ(5月12日)

これが影響したのでしょうか?
  1. 2018/06/11(月) 17:38:08|
  2. カエル
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ブッポウソウが営巣した!

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園内に初めて設置した巣箱にブッポウソウが営巣したようです。

昨日の夕方、園内に設置した巣箱のそばを歩いているとブッポウソウの姿を見かけました。

さっそく事務所に戻り、防犯カメラで巣箱をフォーカスしておきました。

今朝ビデオを確認すると、ブッポウソウが写っていました!

時間は昨日の5時ごろ。

園内で見かけた15分後の映像です。

上の写真で、巣箱の右側に青色のぼやっとしたのが巣に戻ってきたブッポウソウ。

もう一枚の写真(下)は、同じブッポウソウが巣箱にとまっている様子です。

しばらく入口に止まり、そのまま飛び立っていきました。

卵を抱いている雌に餌を与えているのかもしれません。
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いろんな方に聞いてみると、ブッポウソウは住宅難。

このあたりはブッポウソウ密度が高いところなので、さっそく入ってくれたのでしょうか。

7月8日(日)には世羅町大見自治センターで恒例の観察会を行います。

お時間ある方は、自然観察園のブッポウソウも観察していただこうと思います。

buppousoukansatsukai20180708oomi.png


  1. 2018/06/09(土) 09:04:51|
  2. 鳥類
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