せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

”ゆめ農業”先端的環境保全型農業技術講座のご案内


せら夢公園自然観察園では、環境に配慮した農業技術関する講座を開講します。
皆さんの参加をお待ちしています。

“ゆめ農業”先端的環境保全型農業技術講座開催要領
1 目的
 世羅台地の豊かな自然を基盤として世羅町では様々な農業が営まれていますが、農業や生活様式の変化により多くの生き物が住み家を追われています。

 ㈱セラアグリパークが管理運営する「せら夢公園自然観察園」は、失われつつある世羅台地で見られる多様な動植物を保全することに加え、世羅台地の自然再生の担い手を育成する役割も期待されているところです。

 本講座は、私たちの暮らしに欠かせない自然と農業との調和をはかるための先端的な環境保全型農業技術を学び、農村の豊かな自然を未来へとつなぐことを目的として開催します。

2 主催   ㈱セラアグリパーク

3 期日  平成28年6月9日(木)~8月10日(木)(全4回)
  
4 場所
 1)せら県民公園(㈱セラアグリパーク) 
    〒722-1732 広島県世羅郡 世羅町黒渕518-1
 2)広島県立総合技術研究所農業技術センター(8月10日水曜日講座5)
    〒739-0151 広島県東広島市八本松町原6869
 3)世羅町内の農場

5 内容

 1)日程
  6月9日(木)9:00~12:00 開校式
    講座1【講義】公的支援(直払い)を活用して環境保全型農業・生態系保全にどう取り組むか(講師 広島県、世羅町)
    講座2【講義】生物多様性保全と農業・農業者の役割(日本自然保護協会)
        【見学】自然観察園見学(㈱セラアグリパーク)
  6月23日(木)9:30~12:00
    講座3【講義】生き物を守る田んぼの技術(県農業技術センター、愛媛大学)
        【見学】世羅町内での取り組み(世羅町田打地区 (農)さわやか田打)
  7月21日(木)9:30~11:30
    講座4【講義】天敵を増やす畑の技術(県農業技術センター)
        【見学】展示圃見学(世羅町内)
  8月10日(水)9:30~11:10 閉講式(県農業技術センターの公開講座に参加)
    講座5【講義】害虫を寄せ付けない光の技術(県農業技術センター)
        【見学】県農業技術センター見学
 
 2)講師
   愛媛大学農学部、広島県立総合技術研究所農業技術センター、広島県、世羅町、
   日本自然保護協会、㈱セラアグリパーク
 
6 参加対象 農業者、学生、その他どなたでも参加できます(定員30名)

7 参加費 一般5,000円、学生3,000円

8 申込、問合せ先
 ・㈱セラアグリパークせら夢公園管理センター 担当:延安(のぶやす)
  〒722-1732 広島県世羅郡 世羅町黒渕411-13
  電話:0847-25-4400 FAX:0847-25-4306
 ・事前申込締切    平成28年6月2日(木)

◎申込用紙、詳しい日程はこちらをご参照ください↓
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  1. 2016/05/17(火) 18:58:31|
  2. セミナー
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オオコオイムシ(大子負虫)


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▲卵の殻を背負ったオスのオオコオイムシ(大子負虫)

昨日の雨も上がり、自然観察園の湿地でもハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)の羽化が始まりました。
というわけで、ハッチョウトンボを探していると、オオコオイムシ(大子負虫)を見つけました。
背負っているのは卵ですが、しぼんでいるので殻だけのようで、孵化が始まっているようです。
名前は、写真のとおり”子を負う虫”というのが由来です。
ですが、実際に背負うのは卵の時期だけで、孵化した幼虫はそれぞれ独り立ちしていきます。
ちなみに、背負うのはオス。
オスは卵が孵化するまで、卵を外敵からまもるだけでなく、卵が乾かないようにしたり、そうかといって水の中にじっとしていては卵が窒息するので外気にふれさせたりと、こまめに面倒をみます。

オオコオイムシはカメムシの仲間ですが、田んぼや湿地にはたくさんの種類の水生カメムシがいます。
タガメ(田亀)、タイコウチ(太鼓打)、ミズカマキリ(水蟷螂)、マツモムシ(松藻虫)、アメンボ(水黽)の仲間などもカメムシの仲間です。
中でも、体長6cmにもなる最大の水生昆虫・タガメは、環境省が絶滅危惧種に指定していて、全国各地で姿を消しています。
今では、世羅町を含めて、広島県内の多くの市町で見ることができません。
タガメ以外にも、タイコウチも減っているようです。

タガメやタイコウチが減少している原因は明らかにされていませんが、
カメムシの仲間には稲の害虫も多く、カメムシの被害を減らす殺虫剤の使用が害虫以外の水生昆虫にも影響しているのではないかともいわれています。

最近、国立環境研究所は、現在農家が使用している農薬のいくつかが、水田のヤゴの数を減少させているという研究結果を発表しました。「現在の農薬登録の枠組みにおいて審査を通過した農薬であっても、一部の野生生物に予期せぬ影響をもたらす可能性がある」というのです。

市販されている農薬は使用方法を守ってさえいれば、農家自身の健康や、農産物の安全性には問題がないとされています。
しかし、害虫以外の生き物などへの影響については、残念ながらわからないことが多いということのようです。

田んぼには多くの生き物が生息し、こうした生き物をエサにする生き物も多くいます。
こうした生きものに対する農薬の影響について、私も含め、農家は知る由もありません。
国立環境研究所が行ったような研究が、さらにひろがることを期待しています。
  1. 2016/05/17(火) 17:35:47|
  2. 昆虫
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