せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

クマバチ(熊蜂)の婚活


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▲オスのクマバチ(熊蜂)。グラサンがよく似合う?

大型連休最終日、夢見山の滑り台の少し奥にある広場で、
クマバチ(熊蜂)のオスが何匹もブンブン音をたててホバリングしています。
目的はパートナーを見つけること、つまり婚活です。
メスが通りそうな場所に陣取って、ひたすらその時を待っています。
いい場所はどのオスも目をつけているようで、数メートル間隔で何匹ものオスがホバリングしていて、
ときに場所取り争いを繰り広げています。

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ちなみに、人間には無関心なようなので、かなり近寄って写真をとることができました。

  1. 2016/05/08(日) 17:20:31|
  2. 昆虫
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サクラハトサカフシ(桜葉鶏冠五倍子)


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▲サクラハトサカフシ(桜葉鶏冠五倍子)

公園に植えてあるヤマザクラ(山桜)にサクランボ(桜桃)がなっています。
お世辞にも美味いとは言えないサクランボですが、熟すと黒くなって食べることもできます。
と、葉の上に赤いナメクジのようなものを見つけました。
よく見ると、くっついているのではなくて、虫こぶのようです。
調べてみると、サクラハトサカフシ(桜葉鶏冠五倍子)という虫こぶでした。
文字通り、「桜の葉についたトサカ(鶏冠)のような虫こぶ」です。

虫こぶを作ったのは、サクラフシアブラムシ(桜五倍子油虫)。
春、山桜の越冬芽に産みつけられた卵から孵ったサクラフシアブラムシの仕業です。
幼虫はすべてメスで、葉が開き切る前に葉の裏の側脈の間に寄生し、虫こぶを作ります。
虫こぶの中で成長したサクラフシアブラムシは、やがて虫こぶの中で幼虫を産み始めます。

虫こぶの中で産まれた世代もすべてメスですが、今度は翅があって、5月から6月にかけて成虫は虫こぶから脱出し、ヨモギの葉裏で幼虫を産みます。

産まれる幼虫は今度もメスばかりですが、翅はありません。
その後、ヨモギで増殖を続け、秋になると翅のあるメスが現われます。
このメスがサクラへもどり、葉裏の主脈にオスとメス両方の幼虫を産みます。

この世代のメスは冬になる前に山桜の越冬芽に受精卵を産みつけす。
翌春、孵化した幼虫があの虫こぶをつくるというわけです。

う~ん、
先日紹介した、ナラメリンゴフシ(楢芽林檎五倍子)をつくるナラメリンゴタマバチ(楢芽林檎玉蜂)といい、虫の生き方は、まことに摩訶不思議です。

アブラムシの生活史を分かりやすく図案化したものが高知大学農学部のホームページに掲載されています。よろしかったら覗いてみて下さい。
  1. 2016/05/08(日) 16:44:12|
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