せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

津黒いきものふれあいの里へ行ってきました

先日の、せら夢公園サポーターズクラブ視察研修のつづき。

ウスイロヒョウモンモドキ保全の取り組み見学後は、
森林セラピーのコースにもなっている
不動滝(男滝)へ


不動滝

滝までの道のりも、ホトトギスのなかまが花を咲かせていたり、
草木を楽しむことができました。

お昼は、旧出雲街道・新庄宿のエリアにある
脇本陣「さくら茶屋」さんで頂きました。
ヤマメの塩焼きや、山菜クサギナの和え物など
山里の恵みを味わいました。

午後は、真庭市にある
「津黒いきものふれあいの里」でガイドウオーク体験です。

最初に、バードコールづくりを体験しました。


バードコール

穴をあけてもらった木にネジをまわし込んだだけですが、
ネジをまわして擦れた音が鳥が鳴いているように聞こえます。

実際にフィールドで、鳥が寄って来たりするのだそうです。
今度、せら夢公園でも試してみましょう。

ガイドウオークのはじめは、
小さな池のビオトープ


津黒いきものふれあいの里

こちらでは、モリアオガエルの産卵が見られるそうです。
池の周りにもサワギキョウなど、湿地・水辺の植物が楽しめました。

道沿いのアセビの木。


津黒いきものふれあいの里

牛などの放牧が盛んな地域だったらしく、
毒を持つアセビの木は、食べ残されて
大きくなっていました。
そんなところからも、地域の歴史が伝わってきます。

露頭に空いた2つの穴(上の方)


津黒いきものふれあいの里

ヤマセミの巣だったところだそうです。
5月の連休のにぎわいで、どっかへ行っちゃったそうですが・・・。
また静かになったら戻ってくるかな。

山の中を案内してもらうと、
つるつるした石を発見!


スラグ

たたら製鉄でできた“かなくそ”(スラグ)だそうです。
この辺りは、たたら製鉄が盛んだったところで、
たたら製鉄の痕跡がたくさん出てきます。


津黒いきものふれあいの里

なに気ない棚田跡も、たたら製鉄で砂鉄を取る
“かんな流し”の後に作ったものだそうです。

山中に突然出てくるミョウガなど、
製鉄の民が暮らした跡ということでした。

ため池には
モリアオガエルのおたまじゃくし


モリアオガエル幼生

世羅台地ではなかなか見られません。
真黒なおたまじゃくし。

炭焼き小屋も


炭焼き小屋

津黒いきものふれあいの里では、
里山の資源を活かす取り組み、体験が各種行われています。
できた炭は、施設のバーベキュー等で使うのだとか。

また、ここでも
マムシにたくさん出会いました。


マムシ

地元の方も、これだけヘビ、マムシに出会うのは珍しい!
とのこと。
山の神様に大歓迎されたようです。


チョウの保全、里山活用、製鉄などなど、
世羅台地との共通点また相違点を感じながら、
新庄村、真庭市での取り組みを学ぶことができた視察研修でした。

今後も交流を続けていければと思います。
ありがとうございました。



広島ブログ
  1. 2014/09/05(金) 17:49:03|
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視察研修に行ってきました

先日、せら夢公園サポーターズクラブで岡山県北へ視察研修に行ってきました。
午前中は、真庭郡 新庄村で、
ウスイロヒョウモンモドキ保全の取り組みについて見学です。


新庄村

ウスイロヒョウモンモドキは環境省の絶滅危惧ⅠA類に指定されている
タテハチョウ科のチョウ。
世羅台地で保全活動が取り組まれている
ヒョウモンモドキのなかま、同属種です。

昨年は、新庄村の保全団体が、
せら夢公園の取り組み等を見学に来て頂くなど、交流がありました。

現場は、大山隠岐国立公園の一角をなしており、
動植物・昆虫などの採取は禁止されています。

周辺は散策コースも設けられており、保全現場までの道にも
たくさんの草花や生きものたちが歓迎してくれました。

最初に足をとめたのは
サルナシ


サルナシ

みなさんご存じのキウイフルーツの原種となった植物です。
親指ほどの大きさの実。
果樹の授業で習ったことはありましたが、
実物を見たのは初めてでした。

続いて、ユリ科 ホトトギス属の植物。
ヤマジノホトトギスでしょうか。


ホトトギスのなかま

世羅台地ではまだ私は見たことがない植物。
「世羅台地の自然」(2001)によると、世羅郡でも記録はあるようです。
隣県ですが、動植物相に少しの違いを感じました。

ワレモコウにとまる赤とんぼ
アキアカネ


アキアカネ

森林セラピーに整備されているところもあり、
木のチップをひいていて歩きやすくなっていました。


新庄村

久しぶりのお天気だったからでしょうか、
ヘビにたくさん出会いました。


シマヘビ

写真はシマヘビですが、マムシもたくさん!
マムシは山の神様ともいわれているそうで、
私たちを歓迎してくれたのかもしれませんね。

チョウの生息地までの道は、毎年
成虫のシーズンの前に草刈りをして、
決まった見学コースを作っているそうです。


視察

違法なチョウの採集者もいて苦慮されているそうですが、
こうして見学コースを設定するというのは参考になります。
道の周りにも野の草花が咲いて、楽しめますしね。

ウスイロヒョウモンモドキは、
オミナエシまたはカノコソウの葉を食べて幼虫が成長しますので、
そうした管理された草地の維持が大切です。


視察研修

保全策としては、
毎年秋にこの草地を刈って、ススキなどを持ち出すこと
を続けて行っているそうです。

これだけ広い面積を管理するのは大変な作業量だと思います。

ここは以前は屋根ふきに使うカヤ・ススキをまかなう
草刈り場だったそうです。
カヤぶき屋根がなくなり、8年ほど前に保全を始めたころは
今とは倍の2mほどの高さにまでススキがあったと話されていました。


新庄村

このような草地がほんの半世紀~1世紀前には、
中國地方の山地いたるところで見られたのでしょうね。

手入れをすることで多くの恵みをもたらしていたはずの草地。
そうした里山環境の急激な変化に、
私たちはもっと注意を払っていく必要があると思います。


オミナエシ

オミナエシにとまるウラギンヒョウモン。

ウスイロヒョウモンモドキは幼虫が越冬に入る時期で、
チョウ自体は見られませんでしたが、
保全のためには、チョウの時期以外にも手入れが必要ですし、
チョウの生活史全体の把握と配慮が大切になっていきます。

今回の学びをまた
世羅台地のヒョウモンモドキ保全、生物多様性保全に
つなげていきたいと思います。



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  1. 2014/09/05(金) 12:24:27|
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