せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

「むし」の語源考

先日、どこからともなく湧いてくる小バエを見ながら、ふと
「むし(虫)」の語源について思いました。

「むし」は、
『むす(生す)』 から転じたのではないでしょうか。

調べてみると、
「むす(生す)」は「うむす(産むす)」から来ていて、
“自然に発生する”という意味があるそうです。
“こけのむすまで”での使い方ですね。

自然に発生する、というのは
虫のイメージにぴったりです。

また、「生す」は「蒸す」にもつながっています。
米を蒸すと飯になる、食べられるようになる。
力が生まれてくる行いです。

虫もよく蒸し蒸ししたところにいますし、
強い生命力を感じさせる存在ですね。

日本列島の豊かな自然の中から
自然と生まれてくる虫たち。
「むし」という言葉にも、
日本列島に暮らしてきた人々の
自然感が込められているように思いました。


ちなみに漢字の「虫」は、
ヘビ、特に毒蛇、マムシ(ま・むし)を象ってできた文字だそうです。
鳥と獣と魚以外の生きものたちを指して、
昆虫はもちろん、蛤(はまぐり)や虹(にじ)まで
虫編が使われています。


言葉には、その言葉を使う人々の考え方や想いの端々が
出てくるものなのですね。




広島ブログ
  1. 2014/08/13(水) 17:40:22|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0