せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

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キツネノカミソリ(狐の剃刀)

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▲国道184号線世羅町本郷の林縁で群生するキツネノカミソリ(狐の剃刀)

この時期、世羅町中心部にある国道184号線と国道482号線が交わる交差点から三次方面に北上するとほどなく、進行方向向かって左側の土手と右側の林縁に群生している朱色の花が目に入ります。

キツネカミソリの花です。

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▲林縁に群生するキツネノカミソリ。花茎が伸びるより前にきれいに草刈りがしてあります。

ヒガンバナの仲間で、ヒガンバナよりも一足早くに鮮やかな朱色の花を咲かせます。

自然観察園にはありませんが、管理人が住む尾道市御調町でも国道184号線を町の中心部から尾道方面へすこし走った右側の林縁に見ることができます。

ヒガンバナと同じように花のある時期には葉はなく、早春から伸び始める葉は花が咲く前に枯れてしまいます。

名前の由来は、この葉をカミソリに見立てて名付けられたものですが、身近に咲く花であるにもかかわらず、この名を知る人は多くはありません。

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▲一本の花茎につく花は3から5。ヒガンバナほどたくさんの花はつけない。

「早く咲くヒガンバナ」と思われているようです。

色は違いますが、同じ頃に咲く淡紅紫色のナツズイセン(夏水仙)も同じヒガンバナの仲間です。

キツネノカミソリはもともと日本に自生していたとされていますが、ナツズイセンはヒガンバナと同様に中国大陸からもちこまれたものといわれています。

これらヒガンバナの仲間は、いずれもよく手入れされた林縁や畔、川の堤防などに多く見ることができます。

これも、草刈り人の仕事といっていいでしょう。

標準和名:キツネノカミソリ
分類:ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
花期:8月から9月


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  1. 2017/08/19(土) 16:51:39|
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サギソウ観察会

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▲サギソウの花

今日はサギソウ観察会を行いました。

花の数は約2,000輪となり、見ごろを迎えつつあります。

とはいうものの、暑さのせいか、

はたまた、宣伝不足のせいか、参加者は尾道市からこ来られたお二人でしたが、つたないガイドに付き合ってくくださいました。

さて、サギソウの花は、白鷺に似ているだけでなく、他の蘭と同様に面白い形をしています。

そのひとつが蕊柱(ずいちゅう)と呼ばれるおしべ(雄蕊)とめしべ(雌蕊)が一体化している部分です。

花粉が入っている場所は葯室(やくしつ)とよばれ、葯室の中に花粉の塊があります。

花粉の塊の先には粘着体(写真で白い点に見える部分)とよばれるものがあって、これは葯室の外に飛び出しています。

サギソウは、この粘着体によって距(きょ)の中にある蜜を目当てにやってくるスズメガの仲間の頭にくっつき、花粉を他の花に運んでもらおうという魂胆(?)なのです。

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▲コウヤボウキの蜜を吸うスズメガの仲間(ホシホウジャク?)。
長い口吻がわかりますか?

スズメガについた花粉は、別のサギソウの柱頭(ちゅうとう)で受粉することになります。

写真にもあるように、サギソウの蜜のある場所は距とよばれる細長い袋状になってます。

サギソウが花粉を運んでもらうためには、サギソウの長い距に匹敵する長い口、口吻(こうふん)を持った生き物でなければなりません。

それがスズメガの仲間です。

スズメガの仲間はサギソウの進化に合わせて長い口吻をもつよになったと考えられています。

こうした、異なる生き物が互いに依存して進化することを共進化と呼ぶそうです。

暑い夏の湿原を涼しげに彩るサギソウの白い花、実にいろんなことを教えてくれます。

標準和名:サギソウ
分類:ラン科 サギソウ属
花期:7月下旬から8月下旬






  1. 2017/08/06(日) 17:06:12|
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サギソウ(鷺草)の開花が始まりました!

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▲7月17日に咲いた今年最初のサギソウの花

今年最初のサギソウが7月17日に咲きました。昨年は7月9日でした。

今日現在で、4枚の湿地で31輪咲いています。

冬の間チゴザサなどの枯草の抜き取り、刈り取りを行った成果を期待しているのですが、どんな結果が出るでしょうか?

見ごろは数千輪の花を観察できるお盆前後ですが、8月5日(土)から13日(日)までの土日祝日の午前10時からサギソウ観察会を予定しています。

参加申し込み、参加費は不要です。

みなさんのお越しをお待ちしています。

なお、7月31日(月)10時30分より広島テレビとNHKが自然観察園のサギソウを取材します。

サギソウを観察する来園者も撮影したいとのことですが平日なので、来園者がいらっしゃるかどか心配しているところです。

取材にご協力いただける方を募集しています。

  1. 2017/07/28(金) 16:52:40|
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ヤチシャジン(谷地沙参)の開花

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▲湿生花園に流れ込む沢の出口の岸辺で開花したヤチシャジン

ヤチシャジン(谷地沙参)が開花しました。

ヤチシャジンは明るい湿地に稀に生える多年草です。

国内ではこれまで愛知県、岐阜県、岡山県、広島県で自生が報告されています。

最近、愛知県では絶滅したとされ、その他の県でも合わせて1,000個体ほどしか残っていないと言われており、絶滅が心配されています。

自然観察園のヤチシャジンは、世羅町(1995年当時は甲山町)が広島市植物公園に依頼して増殖したものを試験的に植え付けたものです。

昨年は前任者からの引き継ぎがうまくできなかったために一度刈ってしまい小さな株になりましたが、今年は刈ることなく(あたりまえか・・)順調に育ちました。

(環境省レッドリスト:絶滅危惧ⅠA類(CR)、レッドデータブックひろしま:絶滅危惧Ⅰ類)

標準和名:ヤチシャジン
分類:キキョウ科 ツリガネニンジン属

  1. 2017/07/28(金) 16:33:35|
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ナツツバキ(夏椿)

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▲ナツツバキ(夏椿)の花と花粉を食べるヨツスジハナカミキリ(四条花天牛)

自然観察園の夏椿の森で開花が始まりました。

よくみると、ヨツスジハナカミキリのカップルが花粉を食べています。

朝に咲いて夕方には散るナツツバキ。

花もいいんですが、迷彩模様の木肌もきれいです。

管理人が庭に植えている小木も一週間ほど前から咲き始めてます。

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▲木肌の模様も綺麗なナツツバキ

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▲梅雨といえばやっぱりこれ

※この時期の雨は生きものにとっても人にとっても大事なものですが、大雨で九州は大変な被害が出ました。被災地の方にお見舞い申し上げるとともに、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。
  1. 2017/07/08(土) 12:14:18|
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トキソウ(朱鷺草)

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▲開花が始まったトキソウ(朱鷺草)

桜の開花は遅れましたが、トキソウは平年並みの開花といったところでしょうか。

この冬は湿地内の枯草を刈り取り、湿地の外に持ち出したので、枯草が無いぶんすっきりととした湿地になっています。

トキソウの咲く様子も、去年よりいい感じだと思うのですが、いかがでしょう?

昨年の様子はこちらを参照してください。

  1. 2017/05/30(火) 16:45:20|
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エヒメアヤメ(愛媛菖蒲)

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▲エヒメアヤメ

4月28日(金)、今年最初のエヒメアヤメが咲きました。

花の命は短いです。

今日明日が見ごろでしょうか。

(言い訳になりますが、忙しくしていましたので久々の更新となりました)

【作業】
4月24日(月)
・ヒョウモンモドキ保護の会生息地整備 4時間
・農業法人と殺虫剤を使用しないコメ作り打ち合わせ 1時間

4月25日(火)
・ヒョウモンモドキの幼虫の餌用キセルアザミの採取とハウス内への持ち込み 2時間
4月27日(木)
・湿生花園刈草除去 3時間
4月28日(金)
・湿生花園刈草除去 2時間
4月29日(土)
・ヒョウモンモドキ保護の会生息地整備 3時間
・飼育ハウス整理 2時間
  1. 2017/04/30(日) 11:55:54|
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カヤ(茅)その2

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▲今日の成果

昨日に続いて今日も茅刈に精を出しました。

4時間の作業で、直径20cmほどの茅束が十束ほど出来ました。

計画している竪穴式住居の床面積は三畳程度ですが、これに必要な茅束の量はとれくらいになるのでしょうか?

たちまち見当もつきませんが、100束でも足りない感じです。

それに、自然観察園にあるススキで賄えるかどうかもわかりません。

出たとこ勝負、泥縄式の茅葺竪穴式住居建設計画ですが、茅刈と同時進行で骨組みも作ってみようと思います。

【作業】
1月28日(土)
・自然観察園での茅刈(4時間)
  1. 2017/01/28(土) 17:13:22|
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カヤ(茅)

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▲刈り取ったススキ(薄)の束

自然観察園内のススキ(薄)を刈りました。

刈ったススキは、3月4日(土)に予定している”せら里山楽校”で作る、茅葺の竪穴式住居の屋根材として使う予定ためのものです。

いつもなら草刈り機で刈ってしまうのですが、束ねることを考えると鎌でかったほうがきれいなカヤ(茅)の束ができます。

というわけで、できあがったのカヤの束が上の写真です。

建設予定の竪穴式住居のモデルは、月刊誌ビーパルでおなじみのシェルパ斎藤さんが仲間と建てたもの。

茅葺小屋(シェルパ斎藤)
▲シェルパ斎藤さんが仲間と建てたカヤ葺の竪穴式住居

これと同じものはできそうにありませんが、建物全体をカヤで覆う計画なので、かなりのカヤを用意しなくてはなりません。

どうせ春までには刈らなくてはならないススキなので、当日までに、しっかり準備をしておこうと思っています。

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▲これから刈り取る予定のススキ

なお、せら里山楽校の詳細は追って紹介いたします。

【作業】
1月27日(金)
・貧栄養湿地の法面の草刈り(3時間)
・園内のススキの刈り取りと結束(1時間)
  1. 2017/01/27(金) 17:12:21|
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ロゼット(Rosette) その1

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▲ロゼットの中のロゼット、”メマツヨイグサ(雌待宵草)”のロゼット

花のない冬の自然観察園の彩でなくてはならないもので、今が見ごろなのがロゼット(Rosette)です。

ロゼットとは、地面にへばりつくように生えた根生葉が放射状もしくはらせん状に広がった様を言います。

語源は、バラ(Rose)の花。なるほど、ロゼットの形はバラの花びらのように見えますねぇ。

自然観察園の散策路やため池の堤、畔や法面に、いろんな形や色をしたロゼットを見ることができます。

中でも、メマツヨイグサ(雌待宵草)のロゼットは、”ロゼットの中のロゼット”と言っても過言ではないと思います。

色も、赤紫がかっていて、バラの花のようです。

気になったので、葉が赤くなる原因を調べてみました。

紅葉は、寒さをしのぐために葉に蓄えられた糖分の一部は、寒さが増すとアントシアニンという赤い色素に変わるのだそうです。

その目的はというと、植物はこのアントシアニンで光合成をできるだけ長く持続させるために、受光量を調整しているのだと。

ですが、太陽の光が燦燦と降り注ぐ春から夏にかけて受光量を調整せずに、日差しが少なくなる冬になってからそうするというのは何故なんでしょう?

ともあれ、バラの花のようなロゼットで楽しませてくれるメマツヨイグサは、残念ながら北米原産の外来種。

自然観察園にとっては増えて欲しくない草花です。

せら夢公園では、自然観察園に限らず、そこらじゅうで外来種のロゼットたちが冬の日差しを独り占めしています。

可愛そうですが、冬の間にできるだけ取り除こうと考えています。

以下、外来種のロゼットたちを紹介しておきます。

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▲オオアレチノギク(大荒地野菊)

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▲ウラジロチチコグサ(裏白父子草)

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オオキンケイギク(大金鶏菊)(左)とブタナ(豚菜)(右と下)

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セイタカアワダチソウ(背高泡立草)





  1. 2017/01/08(日) 16:37:59|
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