せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

カヤ(茅)その2

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▲今日の成果

昨日に続いて今日も茅刈に精を出しました。

4時間の作業で、直径20cmほどの茅束が十束ほど出来ました。

計画している竪穴式住居の床面積は三畳程度ですが、これに必要な茅束の量はとれくらいになるのでしょうか?

たちまち見当もつきませんが、100束でも足りない感じです。

それに、自然観察園にあるススキで賄えるかどうかもわかりません。

出たとこ勝負、泥縄式の茅葺竪穴式住居建設計画ですが、茅刈と同時進行で骨組みも作ってみようと思います。

【作業】
1月28日(土)
・自然観察園での茅刈(4時間)
  1. 2017/01/28(土) 17:13:22|
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カヤ(茅)

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▲刈り取ったススキ(薄)の束

自然観察園内のススキ(薄)を刈りました。

刈ったススキは、3月4日(土)に予定している”せら里山楽校”で作る、茅葺の竪穴式住居の屋根材として使う予定ためのものです。

いつもなら草刈り機で刈ってしまうのですが、束ねることを考えると鎌でかったほうがきれいなカヤ(茅)の束ができます。

というわけで、できあがったのカヤの束が上の写真です。

建設予定の竪穴式住居のモデルは、月刊誌ビーパルでおなじみのシェルパ斎藤さんが仲間と建てたもの。

茅葺小屋(シェルパ斎藤)
▲シェルパ斎藤さんが仲間と建てたカヤ葺の竪穴式住居

これと同じものはできそうにありませんが、建物全体をカヤで覆う計画なので、かなりのカヤを用意しなくてはなりません。

どうせ春までには刈らなくてはならないススキなので、当日までに、しっかり準備をしておこうと思っています。

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▲これから刈り取る予定のススキ

なお、せら里山楽校の詳細は追って紹介いたします。

【作業】
1月27日(金)
・貧栄養湿地の法面の草刈り(3時間)
・園内のススキの刈り取りと結束(1時間)
  1. 2017/01/27(金) 17:12:21|
  2. 植物
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ロゼット(Rosette) その1

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▲ロゼットの中のロゼット、”メマツヨイグサ(雌待宵草)”のロゼット

花のない冬の自然観察園の彩でなくてはならないもので、今が見ごろなのがロゼット(Rosette)です。

ロゼットとは、地面にへばりつくように生えた根生葉が放射状もしくはらせん状に広がった様を言います。

語源は、バラ(Rose)の花。なるほど、ロゼットの形はバラの花びらのように見えますねぇ。

自然観察園の散策路やため池の堤、畔や法面に、いろんな形や色をしたロゼットを見ることができます。

中でも、メマツヨイグサ(雌待宵草)のロゼットは、”ロゼットの中のロゼット”と言っても過言ではないと思います。

色も、赤紫がかっていて、バラの花のようです。

気になったので、葉が赤くなる原因を調べてみました。

紅葉は、寒さをしのぐために葉に蓄えられた糖分の一部は、寒さが増すとアントシアニンという赤い色素に変わるのだそうです。

その目的はというと、植物はこのアントシアニンで光合成をできるだけ長く持続させるために、受光量を調整しているのだと。

ですが、太陽の光が燦燦と降り注ぐ春から夏にかけて受光量を調整せずに、日差しが少なくなる冬になってからそうするというのは何故なんでしょう?

ともあれ、バラの花のようなロゼットで楽しませてくれるメマツヨイグサは、残念ながら北米原産の外来種。

自然観察園にとっては増えて欲しくない草花です。

せら夢公園では、自然観察園に限らず、そこらじゅうで外来種のロゼットたちが冬の日差しを独り占めしています。

可愛そうですが、冬の間にできるだけ取り除こうと考えています。

以下、外来種のロゼットたちを紹介しておきます。

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▲オオアレチノギク(大荒地野菊)

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▲ウラジロチチコグサ(裏白父子草)

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オオキンケイギク(大金鶏菊)(左)とブタナ(豚菜)(右と下)

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セイタカアワダチソウ(背高泡立草)





  1. 2017/01/08(日) 16:37:59|
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葉無し花無し、ヒガンバナ(彼岸花)


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▲チガヤの草紅葉が映える土手の法面で青々と茂るヒガンバナ(彼岸花)の葉

雨上がりの朝、我が家の田んぼの脇でヒガンバナが冬の日差しを独り占めしています。

ヒガンバナには1,000もの呼び名があるようですが、そのひとつが”葉無し花無し”。

文字通り、花が咲いているときには葉はなく、葉は花が終わってから芽を出すヒガンバナの姿を表す呼び名です。

葉は他の草が成長を始めるころになると枯れはじめ、9月、花芽が出始めるころまで地上部には何もありません。

管理人の住んでいる尾道市御調町では、町の中心部から府中市方面にかけての御調川の土手にたくさんのヒガンバナが群生していて、毎年彼岸の頃にはヒガンバナのお花畑が出現します。

誰かがヒガンバナを増やそうと手入れしているのかというと、そうではありません。

国土交通省から御調川の土手の草刈りを請け負っている業者が、ヒガンバナが芽を出し始める前に毎年草刈りを続けてきたことが、期せずして今の景観をつくったのだと管理人は思っています。

ヒガンバナは、この時期の草刈りのおかげで、刈られることなく花を咲かせ、あとから出てくる葉は冬の日差しを独り占めしています。

冬の間、たくさんの栄養が球根に蓄えられると、球根は分球してヒガンバナはどんどん増えていきます。

こうしたことが毎年繰り返され、見事なヒガンバナのお花畑が現れたのでしょう。

今年は請け負った業者が代わり草刈りの時期が例年より遅れました。このため例年と比べい少し残念なヒガンバナのお花畑になったようで思います。

業者が国から請け負った仕事は草刈り、手を抜いているわけではありませんが、農家が行う草刈りであれば、もうすこし違った仕事になたと思うのですが・・・

ちなみに、今回紹介した土手の法面の草刈りは管理人の仕事です。

もちろん、ここでのシーズン最後の草刈りは8月のうちに済ませています。

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▲上の写真と同じ場所のヒガンバナ(9月28日)

  1. 2016/12/23(金) 10:01:22|
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マルバオモダカ(丸葉沢瀉・丸葉澤瀉・丸葉面高、丸葉於毛多加)とアサザ(浅沙)

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マルバオモダカ(丸葉沢瀉)(写真中央)とアサザ(浅沙)の浮葉。
一見形は似ていますが色と葉脈が違います。

昨日は、稲刈りを終えたあとの作業として、ため池を占領したアサザの除去を行いました。
夏とは違いますから、もちろんウエーダーを履いての作業です。

このため池には、世羅台地でも少なくなったマルバオモダカが町内の自生地から移植してあります。

他にも、コウホネ(河骨)、オグラコウホネ(巨椋河骨)、コガマ(小蒲)、カンガレイ(寒枯藺)、クログワイ(黒慈姑)、オオアカウキクサ(大赤浮草)(外来種)などがありますが、池の大半はアサザに占領されています。

ため池ではこれまでも除草を行っていて、アサザ、クログワイ、ヒシ、クロモ、コナギ、オオアカウキクサ、チゴザサ、カンガレイ、ミズオオバコ、オグラコウホネ、マルバオモダカなどの除去を行っていました。

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▲アサザに占拠されたため池

しかし、ヒシやミズオオバコは見えません。マルバオモダカやオグラコウホネも、目を凝らして探してよやく見つかるぐらい少なくなっています。

こんな状態ですから、今回はアサザ以外の植物を除去する必要はなさそうです。

ちなみにアサザは準絶滅危惧種に指定されていて、茨城県の霞ケ浦では保全活動が行われています。

一方で、自然観察園のため池の状況が示すように、「海外では侵略的外来種として警戒されている」との指摘もあります。

夏から秋にかけてのため池で、絶えることなく愛らしい黄色い花を次々と咲かせてくれるアサザ。

ですが、もともと生息していなかった場所への移入は慎重にしたほうがよさそうです。
  1. 2016/10/22(土) 13:29:52|
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リンドウ(竜胆)の花を食べる?ツユムシ(露虫)


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▲花弁をかじられたリンドウ(竜胆)

秋も深まり、トンボ池のほとりや堤の法面でリンドウが咲き始めました。

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▲リンドウに陣取ったツユムシ(露虫)

よく見ると花弁が欠けていて、花の上には緑色のバッタが陣取っていました。

バッタはツユムシ(露虫)のようです。

調べてみると、顎が小さいため、新芽や蕾、花、若い実などを食べるとあります。

どうやら、リンドウを食べたのは、このツユムシのようです。

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▲トンボ池の岸辺に咲くヤマラッキョウ(山辣韭)

桃色のヤマラッキョウも咲いています。

花は少なくなり、紅葉にはまだ早いこの時期、リンドウやヤマラッキョウが里山に彩を添えてくれています。

(追記)
稲刈り完了。次なる作業は池を占領するアサザの間引きです。
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▲稲刈りを終えた水浸しの田んぼ

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▲池を占領したアサザの間引きに着手




  1. 2016/10/21(金) 13:49:19|
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カワラナデシコ(河原撫子)とリンドウ(竜胆)

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▲山に面した田んぼの畦で見つけたカワラナデシコ(河原撫子)

今日は来週行うヒョウモンモドキ保護の会が整備している生息地の下見を行いました。

生息地のほとんどがキセルアザミの生えた山間の耕作放棄田です。

荒れた田んぼも道中の道も、夏の間に茂った草や笹で覆われていますから、毎年、春と秋の2回、草刈りを行っています。

今日見た生息地も道も草が茂っていて、かなりの労力を要することがわかりました。

正直、猫の手も借りたい心境です。

そんな下見の道中、いろんな秋の草花が心を和ませてくれます。

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▲同じく、田んぼの傍の林縁で見つけたリンドウ

アキノキリンソウ、ツリガネニンジン、サワギキョウ、ヤマシロギク、タムラソウ、イヌセンブリ、カワラナデシコ、リンドウ、キキョウなどなど。

今では見かけることが少なくなった秋の野草ですが、どっこい世羅台地では息づいています。

  1. 2016/10/13(木) 17:10:10|
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誰かに似ている?シラヒゲソウ(白鬚草)



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▲9月18日に開花に気付いた自然観察園のシラヒゲソウ(白鬚草)

先月(9月)のことになりますが、シラヒゲソウが開花し、今も咲いています。

白い花びらの縁は糸状になっていて、これを鬚に見立てて”白髭草”と名付けられました。

白い鬚と言えばあの方、カエル仙人こと井藤文男さんを思い浮かべてしまいます。

井藤さんはこの花のことをご存知か、今度会った時に聞いてみましょう。

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▲シラヒゲソウ三兄弟

  1. 2016/10/05(水) 13:45:35|
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ふるさとのレッドリスト(中国新聞平成28年9月27日)


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▲ふるさとのレッドリスト(中国新聞)で紹介されたサギソウ

今日の中国新聞(朝刊)の「ふるさとのレッドリスト」でサギソウが紹介されています。

花の時期は終わってますが、自然観察園の取り組みも掲載されています。

ケーブルテレビ「ちゅぴcom」でも15分番組として放映予定です。

記事やケーブルテレビの番組は「ふるさとのレッドリスト」のホームページでもご覧いただけます。
※ただし、アップされるにはもう少し時間がかかるようです。

是非、ご覧ください。

  1. 2016/09/27(火) 14:52:13|
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ナンバンギセル(南蛮煙管)


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▲自然観察園ブログ初登場のナンバンギセル(南蛮煙管)

一週間ほど前のこと。福山市新市町から来たというご老人から
「自然観察園にはススキが多いようだが、ナンバンギセルはないか?」
と、尋ねられた。

「ナンバンギセル?」
聞いたことのある名前だが実物は見たことがない。

「ないと思います。前任者が綴ったブログにも載っていないようです」
と答えると、(実は後日掲載されていたことがわかった)

「広島空港の公園にもススキがたくさん生えているので探してみたらあった。ここでもススキが多いのであってもおかしくない」
とおっしゃる。

あれから一週間、ご老人にはすすめられはしたものの探すまではしなかったのだが、刈り草を片付けている最中、貧栄養湿地の脇の法面にそれらしきものを偶然発見した。

名前は”ナンバンギセル”とハイカラな名前を頂戴しているが、古くは万葉集の句に「思い草」と登場する。
頭を垂れて咲く花の形が物思いにふける人の様子に似ていることが名の由来とされる。

が、「思い草」は南蛮貿易が始まり日本に煙管が持ち込まれたころから、「物思う人」ではなく「煙管」に見立てられ、呼び名が変わった。

そんなナンバンギセルだが、自然観察園ではススキの株元ではなく、メリケンカルカヤ(米利堅刈萱)が茂った法面に二本生えていた。

ご老人からも聞いていたが、ナンバンギセルは寄生植物である。

ススキやサトウキビなどのイネ科の植物や、ミョウガ、ギボウシなどの根に寄生し、寄生した植物の養分を横取りして育つ。

ときには寄生された植物は枯れることもあるようで、サトウキビ栽培が盛んな沖縄では農家から嫌われる雑草だ。

今日見つけたナンバンギセルは、メリケンカルカヤの生えている法面。

以前、このブログで紹介したが、自然観察園にはたくさんのメリケンカルカヤが我が物顔で定着していて、管理人は草刈りのたびに刈るようにしているが、敵もさる者、刈っても刈っても伸びてくる。

難敵メリケンカルカヤ、ナンバンギセルを生物的除草剤として園内に増やし、それでもってコイツを駆除するという手はどうだろう。

標準和名:ナンバンギセル(南蛮煙管)
分類:ハマウツボ科 ナンバンキセル属
  1. 2016/09/08(木) 14:21:59|
  2. 植物
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