FC2ブログ

せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

カヤネズミ(茅鼠)の調査

kayanezumi20181214suzu.jpg ↑例年ならこの時期にはいないはずの子ネズミが巣の中で見つかった。
 
12月14日(金)、JA尾道市御調営農センターと御調中央小学校5年生とで御調町鈴地区でカヤネズミの調査を行いました。

kayanezumi-chousa20181214suzu2.jpg
↑子ネズミがいた巣が見つかったメリケンカルカヤが生えた休耕田

これは環境省が全国で行っているモニタリングサイト1000という市民による調査活動で、調べることを通じて身近な自然を守ることを目的として行われています。

調査方法はというと、ススキやチガヤなどの茅(カヤ)が生えている田んぼの畦や休耕田でカヤネズミの巣を探すというものです。

kayanezumi-chousa20181214suzu.jpg

↑適度に草刈りをされた斜面にはススキやチガヤが茂りカヤネズミの格好の住みかとなる

kayanezumi-su20181214suzu3.jpg
↑ススキやチガヤの葉を材料に作られたカヤネズミの巣


カヤネズミは日本最小のネズミで体長は約5cm。

ススキなどイネ科植物の葉を巧みに使って球状の巣をつくります。

kayanezumi-su20181214suzu.jpg
↑メリケンカルカヤの穂は子ネズミにとってはふかふかのベッド

田んぼの稲で巣を作ることもありますが、エサはヒエなどの雑草の種や小さな昆虫などで、稲は食べません。

この日、5年生30人で1時間ほど調べた結果、14個の巣を見つけることができました。

例年であれば、この時期子育てが終わっているはずなのですが、巣のひとつに体長3cmほどの子ネズミが見つかり、みんな大喜び。もちろん観察した後は元いた場所に返してやりました。

近年、ススキやチガヤの生えた草地が減少し、草地を利用している多くの生き物が数を減らしています。

かつて、ススキは屋根の材料であり、農村には茅場とよばれる採草地がありました。

また、畦や土手に生えた草は家畜の餌として利用されていました。

農家によって適度な草刈りが行われたこうした場所は多くの生き物の貴重な住みかとなっていました。

しかし、草が資源として利用されなくなるにつれ、草地に依存する生き物は減少し続けています。

とはいいながら、解決策がないわけではありません。畦や土手を区画に分け、時期をずらして草刈りを行なえば、カヤネズミが住めるような草地環境を残すことが出来ます。

管理人は60aの田んぼで有機米を栽培していますが、田んぼに隣接する土手の斜面では、こうした草刈りを行っています。

そうのせいかどうかは不明ですが、毎年、トラクターによる春の耕運の時期と10月の稲刈りの際にはカヤネズミに出会うことができます。

  1. 2018/12/16(日) 17:31:13|
  2. スクールプログラム
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

虫取りは楽しい!地元小学校の「山・海・島」体験活動

konchuukansatsu20181004a.jpg
↑自然観察園の湿地ではスイランが満開です。

今シーズン5回目となる小学生の昆虫観察は、せらひがし小学校と甲山小学校5年生の「山・海・島」体験活動の合同チーム37名。

午前中はナシ園で梨狩りを楽しみ、午後一番で”世羅の自然を学ぶ”をテーマに自然観察園で虫取りに興じました。

子ども達の案内役は、いつものようにサポーターズクラブ会長・中島さんと管理人。

虫取りの後は、捕まえた虫たちをみんなで調べました。

おわりには、代表して一人の子が、

「トンボのオスとメスの見分け方が分かったので他の人にも教えてあげたいです」

と、お礼を兼ねた感想を話してくれました。

konchuukansatsu20181004.jpg
↑まとめのリード役は中島さんにしていただきました。


  1. 2018/10/05(金) 15:24:11|
  2. スクールプログラム
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

虫取りは楽しい。怒涛の四連荘(よんれんちゃん)

kansatsu20180928b.jpg
↑ のんびり草原の一角にある映眺池周辺でもトンボやバッタがたくさんとれます(9月28日)

秋は遠足や社会見学の季節です。

公園にもたくさんの幼稚園や小学校がやって来ます。

公園を訪れる小学校の社会見学コースでは午前中に梨園で収穫体験を行い、その後せら夢公園で昼食。その後昆虫観察というのが定番のようです。

先々週に続いて先週は4つの小学校の子ども達が公園にやって来ました。

9月26日(水)には午前中は地元甲山小学校の体験学習、午後は三原市立糸崎小学校の社会見学、27日(木)と28日(金)には三原市立中之町小学校と同じく沼田小学校の社会見学で昆虫観察を行いました。

天気にも恵まれ、いろんなトンボやカマキリ、バッタが採れました。

虫たちは大変だったでしょうが、子ども達とっては楽しい社会見学になったようです。

mushitori20180926kansatsuen.jpg
↑自然観察園はすっかり秋の装い(9月26日)

kansatsu20180927.jpg
↑ススキの穂も出そろいました(9月27日)

kansatsu20180928.jpg
↑捕まえたトンボやバッタを木陰で観察(9月28日)




  1. 2018/10/03(水) 10:54:06|
  2. スクールプログラム
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

虫取りは楽しい(その1)

mushitori20180919kansatsuen.jpg

秋といえば運動会に加えて、遠足や社会見学のシーズンでもあります。

というわけで、今月は社会見学で来園する学校が目白押しです。

今日は三原市田野浦小学校3年生90人がご来園。

午前中はナシ農園を見学し、公園で昼食、そのあと自然観察園で虫取りをしました。

トンボやバッタ、カマキリにハンミョウ、たくさんの秋の虫たちと楽しい時間を過ごしました。

P.S 虫の皆さん、大変お疲れ様でした。来週も続くのでよろしく!


  1. 2018/09/19(水) 17:38:53|
  2. スクールプログラム
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

世羅西中学校3年生「世羅の自然・歴史探究学習」

seranishi-chu20180620kansatsuen2.jpg
↑偶然、羽化したばかりのオニヤンマに遭遇し感動しているところ

6月20日(木)、世羅西中学校3年生が「世羅の自然・歴史探究学習」のために自然観察園を訪れました。

学習の目的は、「世羅の自然を学び、自然との共生を考える」というものです。

園内を案内する前に、「自然って何?」と聞いてみました。

まず帰ってきた答えは、「人の手が加わっていない状態」というものでした。

答え合わせは園内見学のあとにすることにして、まずは自然観察園に出発。

途中、自然観察園の入口でヒョウモンモドキの写真撮影に来たというご夫婦と出会いました。聞けば茨城県から来られたとのことで、30年前に見たヒョウモンモドキをもう一度見たくてここにたどり着いたとのこと。

ご夫婦もお誘いして、
トンボ池のほとりの雑木の枝に産み付けられたモリアオガエルの卵塊、湿原のハッチョウトンボ、羽化したばかりのオニヤンマなどを観察し、そのあとみなさんをヒョウモンモドキの飼育ハウスの中に案内しました。

最盛期を少し過ぎて数も減っていましたが、実物を始めてみる中学生はヒョウモンモドキに興味津々です。
飼育施設内のチョウを見てもらいながら、チョウの一生やヒョウモンモドキの保護活動について説明しました。

現在の生息地はキセルアザミが群生する耕作放棄田だということ、この生息地を守るための最も重要な作業が草刈りであることを説明しました。

また、耕作放棄田になる前の手入れが行き届いた田んぼの畦にはノアザミが花を咲かせ、土や石積みでできた水路や水がしみだす林縁にはキセルアザミガ茂り、こうした人の手が入った場所でヒョウモンモドキは命をつないでいたことも話しました。

茨城県からこられたご夫婦からは、「たくさんいたヒョウモンモドキが、まさか30年たってこんなことになるとは思いもしなかった。身近な自然の魅力を知り、それを皆さんの手で守ってください」と話していただきました。


seranishi-chu20180620kansatsuen.jpg
↑茨城県からはるばるお越しいただいた元昆虫少年の遅沢(おそざわ)さんと奥様(写真中央)


案内が終わった後にもう一度3年生に自然についてたずねると、「身近な場所の自然は人の手が加えられることで守られてきたことが分かりました」と、答えが返ってきました。


  1. 2018/06/21(木) 17:31:32|
  2. スクールプログラム
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0