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せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

アザミハウス運用開始(2019年1月17日)

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↑アザミハウス内に設置したプールに並べたキセルアザミのプランター

かねてより自然観察園内で作業を進めていたビニールハウスが完成し、ヒョウモンモドキの食草であるキセルアザミの育成がスタートしました。

ハウスの大きさは3.6m×15mで、この中に深さ9cmほどの水を貯めることができるプールを設置しました。

ノアザミが畦や道端などの乾いた明るい草原を好むのに対して、キセルアザミは常時水が湧き出ているような林縁や湿地、水路の周りなどが生育に適しています。

また、日当たりの良い場所よりも木陰ができるような場所のほうが生育がよいようです。

しかし、水があっても、田んぼのように流れがないような湿地では見かけることがありません。

このため、ハウスの中のプールには上段にある湿地から常に新しい水を取り入れるようにしています。

この方法は、ヒョウモンモドキ保護の会の会長を務める井藤文男さんのアイデアです。

井藤さんは数年前から自宅に同様のプールを設置し、キセルアザミを上手に育てています。

今後、この施設を活用して飼育に必要なキセルアザミは公園内で自給する計画ですが、さらに公園内の湿地の畦や林縁にノアザミを増やし、数年後には園内に放チョウすることを目指します。

ご期待ください。



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↑アザミハウス全景


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プールに設置したプランター内のキセルアザミ(3月2日の様子)。暖かいハウスの中で順調に生育しています。
  1. 2019/01/20(日) 10:13:10|
  2. ヒョウモンモドキ
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ボランティアがやってきた!

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↑ヒョウモンモドキの保全活動の終了後には記録として必ず参加者全員の勢揃い写真を撮影します。前列中央のヒゲジイこと井藤会長の両端がボランティアの女性お二人。

ヒョウモンモドキの保全活動を担っているのはヒョウモンモドキ保護の会をはじめとするボランティアの皆さんです。

生息地の草刈り、幼虫の飼育、食草の育成、ニュースレターの発行など、一年を通じて様々な活動がボランティアによって行われています。

ですが、農業の現場と同じで、保全活動の担い手も高齢化が進んでいて、次世代の確保が大きな課題となっています。

というわけで、いきなり保護活動ということではなくて、気軽に作業を体験してもらう、つまりインターンみたいな形でボランティアを受け入れることをこの秋試みてみました。

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↑ボランティア募集を呼び掛ける中国新聞の記事

ホームページやフェイスブックで発信するとともに、中国新聞にもボランティア募集の記事を掲載してい頂きました。

結果はというと、昨日(11月28日)のことですが、東広島市西条からお二人の素敵な女性に作業をお手伝いしていただくことができました。

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↑飼育ハウスの遮光ネットをはずす

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↑ 防虫ネットは大きいので作業にあたる人数が多いほど畳む作業がスムーズ。

作業内容は、降雪による飼育ハウスの倒壊を防ぐために遮光ネットと防虫ネットを取り外すというものです。

ヒョウモンモドキ保護の会のお二人と管理人、それとボランティアの女性をあわせた5名で、無事に雨が降り出すまでの午前中に作業を終えることが出来ました。

「楽しかった!」というのがボランティアのお二人の感想でした。

引き続きボランティアを募集していますので、これならできる、と思うものがあれば是非とも公園管理センターまでお問い合わせください。

【屋外での作業】
ノアザミが自生する畦畔、キセルアザミの自生する湿地の草刈り(随時)少しハード
・キセルアザミ、ノアザミの苗の移植・定植(2月下旬~3月下旬)軽作業
吸虫管を使って冬眠から目覚めた幼虫を採取する(3月中旬以降)軽作業
【農業用ビニールハウス内の作業】
・タムラソウの播種・育苗(随時)軽作業
・ノアザミの播種・育苗(随時)軽作業

  1. 2018/11/29(木) 16:02:53|
  2. ヒョウモンモドキ
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ヒョウモンモドキ保全協議会総会

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今日はヒョウモンモドキ保全協議会の総会だった。

2017年度で一応の区切りがついた環境省からの支援が、金額は少なくなるものの、もう3年継続されることが報告された。

三原市や世羅町からの支援もあわせて、飼育や現在の生息地の整備、新たな生息地の整備に必要な資金が確保できたようだ。

とはいいながら、3年過ぎた後も保全活動は必要だ。

メンバーからは、「3年間は良いとしても、それ以降の生息地を管理する担い手をどう確保していくのかが大きな課題だ」との意見が出された。

「担い手」

何をやるにしても、担い手がいなければ営みは止まってしまう。

ヒョウモンモドキをはじめとして、農村の生き物を守る担い手として私が最も期待しているのは農家だ。

かつて、里山をにぎわしていた生き物たちの多くは、農家の営みに寄り添うように命をつないできた。

そうした生き物たちの多くは、農業や生活様式の変化、つまり、農家の自然への働きかけが大きく変わる中で、姿を消していった。

ヒョウモンモドキもそうした生き物の一つといえるだろう。

しかし、昔の農家たちは、生き物を守るために草刈りをしたり、米を作っていたわけではない。

農薬や化学肥料が発明される以前のやり方は、あえて選んだわけではないけれど、結果として自然へのダメージが少なかった。

あるいは、農家の営みに適応した生き物が生きながらえてきたというだけのことかもしれない。

とはいえ、昔の農家は、来年も再来年も、子や孫の代まで、身近な自然の恵みを絶やすことのないようなやり方を頑なに守っていたことは間違いない。

ひるがえって、今の農家はどうだろう。

孫子の代まで持続可能な農業、自然への働きかけをどれだけの農家が考えているだろう。

話がまわりくどくなってしまったけれど、ヒョウモンモドキの生息地の多くは農地だ。

今は放棄されているが、かつては稲が植えられており、農家の営みに寄り添って彼らは命をつないでいた。

ヒョウモンモドキだけではない。

農村の生き物を今のような危機的な状況から脱出させるには、身近な生き物のことを心にとめるような農家の存在が必要だ。

今週末6月16日(土)は、今期第2回目となるゆめ農業講座の開講日。

1人でも多くの農家の皆さんが参加してくれるよう、引き続き皆さんに声をかけようと思っている。



  1. 2018/06/13(水) 18:06:09|
  2. ヒョウモンモドキ
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ヒョウモンモドキの飼育ハウスの修繕

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↑モドキの飼育ハウスの修繕をお願いした世羅町シルバー人材センターの皆さん

雪のために遅れていたモドキの飼育ハウスの修繕が始まりました。

ハウスを覆うネットが古くなったので交換することにしたのです。

軽作業はモドキの会によるボランティア作業で行いますが、裾を地面に埋め込んだネットを掘り返す今回の作業は人手と時間がかかるため、世羅町シルバー人材センターにお願いしました。

ハウスが設置されている自然観察園にはまだ雪が残っていいます。

時折、雪も降ってくる寒い中、シルバーの方々は手際よく作業を進めてくださいました。

ネットとネットの隙間を埋めるなど、もう少し作業が残っていますが、これはモドキの会のメンバーで進めることになります。

冬眠から目覚めて幼虫が動き出すのは3月中旬ですから、それまでに終わらせなくてはなりません。

手伝っていただける方がいらっしゃればお知らせください。

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↑シルバーさんの軽トラは仕事人仕様!

  1. 2018/02/02(金) 17:19:43|
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チョウ類の保全を考える集い(2018年2月3日、2月17日)

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日本チョウ類保全協会主催の「チョウ類の保全を考える集い」が開催されます。

東京が会場となる2月3日(土)には、ヒョウモンモドキ保護の会の岩見潤治さんが、「広島県のヒョウモンモドキ保全活動の現状と課題」と題して発表を行います。

お近くの方は、ぜひご参加ください。

2月17日(土)には大阪市自然史博物館で「関西・中国地区のチョウ類の保全を考える集い」が開催されます。
  1. 2018/01/25(木) 14:28:01|
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ヒョウモンモドキ保護の会の保全活動

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↑キセルアザミを栽培するビニールハウス予定地の整備作業

12月21日(木)、せら夢公園自然観察園でヒョウモンモドキ保護の会の作業を行いました。

この日の作業は、ヒョウモンモドキの幼虫に食べさせるキセルアザミを栽培するビニールハウスの建設予定地の整地です。

現在、幼虫に与えるキセルアザミは同会の井藤文男さんの自宅で栽培しています。

しかし、井藤さんに負担がかかっていることや、公園にある飼育施設から離れていること、また大量のキセルアザミが必要などの理由で、ヒョウモンモドキの飼育施設のある公園内でも栽培することになりました。

できるだけ早くパイプハウスを完成させ、3月中旬に冬眠から目覚める幼虫のためのキセルアザミを成長させなければなりません。

建設のお手伝いができるよ!という方は、公園までご連絡ください。




  1. 2017/12/22(金) 14:49:17|
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山の日のヒョウモンモドキ観察会

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▲ヒョウモンモドキの飼育ハウスの中で説明する井藤会長。広島ホームテレビとせらケーブルネットの取材もありました。

6月4日(日)は山の日のイベントがあり、これにあわせてヒョウモンモドキ観察会を行いました。

遠くは東京、千葉、大阪からの参加者もあって、40名ほどの方にチョウをご覧いただきました。

そのほかにも、見ごろを迎えたトキソウやハッチョウトンボも楽しんでいただきました。

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▲自然観察園や飼育施設までの道のりはサポーターズクラブの中島さんと管理人がご案内。

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▲”ノアザミポスト”に投函していただいたノアザミの切り花が大活躍。次々と羽化するヒョウモンモドキの大切な蜜源になっています。

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▲ノアザミ持参で観察会に参加していただいた方も。感謝!

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▲湿地ではトキソウが見ごろ

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▲ノアザミにはアブラムシと天敵のテントウムシが・・


【作業】
6月5日(月)
・メダカ池のり面、湿生花園畔除草(3時間)

  1. 2017/06/06(火) 17:45:20|
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ヒョウモンモドキの羽化

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▲飼育施設内で羽化したヒョウモンモドキ(♂)

ヒョウモンモドキの羽化が始まりました。

時期は昨年とほぼ同じですが、専門家によれば自然の生息地より早いとのこと。

こうして羽化の時期を迎えることができるのも、
ヒョウモンモドキ保護の会をはじめとして、
保全活動に取り組まれている大勢の方々のご協力があってこそです。

6月4日(日)の山の日には、初めて飼育ハウスの中で観察していただきます。

多くの方々に観察していただいて、その中から一人でも多くの方に保護活動に参加していただければと願っています。

ちなみに、今皆様にお願いしていることは、チョウの蜜源となるノアザミの切り花を公園にもってきていただくことです。

農薬の影響のない農地から離れた場所に生えたもので、茎を30cmほどの長さに切ってご持参ください。

よろしくお願いいたします。


  1. 2017/05/25(木) 17:03:44|
  2. ヒョウモンモドキ
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ヒョウモンモドキ保護の会の活動が中国新聞に掲載されました。

ヒョウモンモドキ記事(20170520中国新聞)
▲ヒョウモンモドキ保護の会の活動を報じる5月20日の中国新聞(尾三圏版)

山の日(6月4日)に観察していただくことができます。

参加者が多数になる場合は予定時間を変更することがありますのでご了承ください。

お楽しみに!

山の日の詳細はこちらを参照してください。
  1. 2017/05/20(土) 08:51:07|
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ヒョウモンモドキ保護の会の活動でもログハウスが大活躍

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▲午前中の作業を終え自然観察園のログハウスで昼食をとるモドキの会の面々

朝から初雪がちらつく寒い日でしたが、今日はヒョウモンモドキ保護の会の活動日でした。

午前中は整備する予定の生息地の下見と自然観察園にある施設の整備を行い、お昼は自然観察園のログハウスの薪ストーブでつくった煮込みうどんを食べました。

冷えた体を暖めるにはもってこいのメニューでした。

午後はログハウスで当面の活動についての打ち合わせを行いました。

薪ストーブを備えた自然観察園のログハウス、本格的な冬を迎え、観察会、モドキの会やサポーターズクラブの活動などで大活躍しそうです。

皆さんも暖まりに来てください。

  1. 2016/12/15(木) 16:17:40|
  2. ヒョウモンモドキ
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