せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

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ため池を干して外来種を駆除(ゆめ農業講座)

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▲雨のせいで水の抜けきらないため池でウシガエルを捕獲開始。

ゆめ農業講座、楽しく終了しました。

ため池で捕らえた外来種はウシガエル1匹とそのオタマジャクシ約1,000匹。

それ以外には、ドンコ、スジエビ、クサガメ、ヒメミズカマキリ、マツモムシ、コマツモムシ、クロスジギニャンマなどトンボのヤゴ、クサガメなど。

この日、池干ししたため池にはウシガエルのオタマジャクシが多いためか、生き物の種類や数が少ないような印象でした。



ですが、在来の生態系をめちゃくちゃにするバスやアメリカザリガニはいなかったので、まずは一安心。

捕らえたウシガエルは、何を食べているのか胃袋の中身を調べてみましたが、中身は空っぽでした。

講座の〆では、解剖したウシガエルと杉の枝を使った柴づけ漁で捕らえたスジエビを、ビオトーチの東屋の囲炉裏で焼いて食べました。

採って、観察して、食べて、受講者も主催者も大満足のゆめ農業講座でした。

ちなみに、取り残したオタマジャクシは、池を干したままにしてサギにたべてもらう予定です。

この日学んだこと。

〇外来種の問題
・外来種は在来の生き物を駆逐し、生態系を壊すので持ち込まない!
・アメリカザリガニは何でも食べる。水生植物も、水生植物に依存する生き物も消えてしまう。
・複数の外来種、例えばブラックバスとアメリカザリガニの両方が生息している池で、ブラックバスだけを駆除すると、アメリカザリガニが増殖し、かえって在来種が激減するという報告もある。(バスを駆除したらアメリカザリガニが増えてコウホネが消滅し、コウホネを餌にしていたセラネクイハムシもいなくなったという事例)
〇田んぼの周りで問題になっている外来種
・オオクチバス、コグチバスなどのブラックバス
・ブルーギル
・アメリカザリガニ
・スクミリンゴガイ
〇モニタリング(生き物調査)の重要性
・あなごカゴ(もんどり)、カニ網、柴づけ漁などで、モニタリングを行う。そのうえで、外来種に応じた駆除方法を実施する。
・外来種の駆除は初期対応が肝心なので、モニタリングにより駆除のタイミングを逃さない。
・モニタリングでは、外来種だけでなく在来種も含めて捕らえた生き物を記録する。

外来種駆除の指導のため、はるばる宮城県からお越しいただいた三塚牧夫さん(ナマズの学校事務局長)、
会場を提供して下さった田打の皆さん、
ほんとうにありがとうございました。

11月には自然観察園で池干を行う予定です。

期日は近日中にアップします。

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▲ふるさと未来博の助成金を受けて開催したゆめ農業講座。
写真中央は宮城県からはるばるお越しいただいた講師の三塚さん(ナマズの学校事務局長)、向かって左は協力していただいた地元の農事組合法人さわやか田打の組合長・岡田さん、右はビオトーチを管理している田打のふるさとを守る会代表の坂口さん。

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▲アメリカザリガニの好物である鶏肉を入れたアナゴカゴでため池の外来種をモニタリング。
かごに入ったのは美味そうなスジエビ。

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▲杉の枝を利用した柴づけ漁でモニタリング。採れたのはスジエビ。
広島ホームテレビとせらケーブルネットの取材も受けました。
放映日は未定。

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▲ウシガエルのオタマジャクシといっしょに採れたドンコとスジエビなどの在来種を救出中。

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▲捕らえたウシガエルの胃袋の中身を調査しましたが空っぽでした。
興味津々でのぞき込んでいるのは広島市から参加しただいすけ君小学4年生。
後ろで目をつぶっているのがお母さん。

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▲講師の三塚さんから講座のまとめをビオトーチの東屋で聞く。
でも、お話より目の前で焼けているウシガエルとスジエビに気をとられている受講生も。

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▲いい具合に焼けてきたウシガエルの後ろ足とスジエビ(画面ウシガエルの左下)。
子どもたちも気に入ったよう。









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  1. 2017/10/15(日) 18:25:52|
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土曜の夜は”タガメナイト!”ゆめ農業講座(第2回)のご案内です。

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▲土曜の夜はタガメナイト!タガメのランデブーも試みます。

今度の土曜、7月8日(土)は”ゆめ農業講座”第2回を開講します。

内容はというともりだくさんなのですが、特にタガメナイトは必見です!

どんなものかというと、

【田の虫の王者“タガメ”のランデブーライブ】

先日(7月25日)NHK「ダーウィンが来た!」でも放映されたタガメ。
ゆめ農業講座講師の日鷹さん(愛媛大)にタガメをはじめとする田の虫の豊かで不思議な世界について話題を提供していただきます。
タガメのランデブーも試みます。

その他の内容は以下の通りです。

1 開講日および内容
【平成28年7月8日(土)】 場所:せらワイナリー足湯館
・受 付 12:45~13:00
①「公的支援を活かして“田の虫サイコウ!”」(講義)  13:00~13:40
・講師:井口三郎さん(農林水産省中国四国農政局農村環境課)
・内容:直接支払い交付金を活かした有機農業や生物多様性農業・環境保全型農業の取り組みについて学びます。
②「あの手この手で“田の虫サイコウ!”」(講義) 13:50~14:30
・講師:星野 滋さん(広島県農業技術センター)
・内容:田の虫を活かす病害虫管理や中干をしない稲作など、田の虫を増やす米作りについて学びます。
③「“田の虫サイコウ!”生物多様性って何?」(ワークショップ) 14:45~17:00
・講師:日鷹一雅さん(愛媛大学大学院農学研究科)
・内容:人の暮らしや農業を支える生物多様性(田の虫・田の草)とは何なのか?みんなで考えます。
④ タガメナイト(田の虫ナイト・交流会、場所:調整中) 17:30~19:30
・参加費(食事飲み物代):参加者が15名以内の場合は香遊ランドで会費3,000円程度、15名を超える場合はせらワイナリーレストランで4,000円程度を予定しています。
受講生以外の方の参加も大歓迎!(タガメナイトの参加費のみ徴収させたいただきます)
・話題提供者:田の虫サイコウ!プロジェクトメンバー+ゲスト+参加者のみなさん
・内容:ふるさとの“たからもの”であるはずの豊かな自然(田の虫・田の草)。気がつけば多くの田の虫・田の草たちが私たちの暮らす身近な場所から次々と姿を消しています。里山の恵みでもある地元の食材を使った料理を肴に、せらワインを飲みながら、ふるさとの自然を再考し、再興に向け、誰が、どう再生していくのか、みんなの“ゆめ農業”を語り合いましょう。

【平成28年7月9日(日)】 場所:小谷(おたに)集会所(世羅町小谷110)およびビオターニ
・受 付  08:45~09:00
「生き物ブランドで“田の虫サイコウ!”」 場所:ビオターニ、小谷集会所(世羅町小谷)
①カエルといっしょに米作り(現地研修) 09:00~11:00
・講師:井藤文男さん、桜井陽子さん(農事組合法人たさか、ヒョウモンモドキ保護の会)内藤順一さん(NPO法人西中国山地自然史研究会)
・内容:専門家をして不可能と言わしめたナゴヤダルマガエルの生息地外保全を成功に導いた現場の取り組みを学びます。
②「生き物ブランドで“田の虫サイコウ!”」 11:00~12:00
・内容:ダルマガエル米を食べながら、生き物ブランドのブランディングを考えましょう

(終 了) 12:00

2 ご用意いただくもの 筆記用具、長靴など

3 申し込み・問合せ先
㈱セラアグリパーク せら夢公園自然観察園
担当 延安(のぶやす) メールyume@mail.mcat.ne.jp



  1. 2017/07/03(月) 18:24:44|
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田の虫サイコウ!プロジェクト第1弾”ゆめ農業講座(第2期)”のご案内

 農村に生き物のにぎわいを取り戻すには農業の現場が変わるしかない!

ということで、せら夢公園サポーターズクラブでは、農村の豊かな自然を再考し、再興する”田の虫サイコウ!プロジェクト”を展開します。

すでに開講した”せら夢公園の里山セミナー”に続き、6月には”ゆめ農業講座”をスタートさせます。

2年目となる本年度は、ひろしまさとやま未来博のココロザシ応援プロジェクトの採択を受け、受講料以外の資金も確保できましたので講師陣も奮発しました。

農村の生物多様性の保全と再生に関するエキスパートによる講義のほか、世羅町の生物多様性保全や有機農業の現場でフィールドワークも行います。

農家はもちろん、どなたでも参加できます、

定員は30名、先着順で受け付けますのでお早めにお申し込みください。

チラシのダウンロードはこちらからお願いします。

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  1. 2017/05/19(金) 18:26:23|
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せら高原の自然を楽しもう!里山セミナー開講

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▲夢見山でハンモックを楽しむ岩見さん(講師)

今日はせら夢公園サポーターズクラブ主催の里山セミナーの開講日です。

参加者は講師を含めて10名+せらケーブルねっと(ケーブルテレビ)のカメラマンの総勢11名です。

講師は岩見潤治さんと青木晋さん。

お二人は自然観察園の設計や建設のための調査を手掛けた、いわば自然観察園の生みの親です。

今日のテーマは「里山の楽しみ方、まもり方」

この季節の楽しみといえば、なんといっても山菜です。

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▲コシアブラとタカノツメの見分け方を伝授中

自然観察園では、タラ(楤)、コシアブラ(漉油、金漆)、タカノツメ(鷹ノ爪)などが食べごろを迎えていますから、まずは夢見山に登り、林内の散策道を山菜をとりながら進みました。

頂上付近の林内には事前にハンモックを設置しておいて、散策中に参加者や講師の方に寝転んでもらいました。

ちなみに、林内の散策道やその周辺は開園当初のサポーターズクラブのメンバーが整備したものです。

アカマツ(赤松)やコバノミツバツツジ(小葉三葉躑躅)以外の木は適当に間引かれていることや、コナラ(子楢)などの落葉広葉樹はまだ芽吹きの季節ですから、林床には春の陽光がふりそそいでます。

林床に目をやると赤紫色のシハイスミレ(紫背菫)が可憐な花を咲かせていました。

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▲自然観察園のログハウスで天ぷらパーティー。ケーブテレビも取材中

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▲今日の収穫。向かって右のザルに並んでいるのがコシアブラ(上)とサルトリイバラ(下)、左がタカノツメ

セミナーの最後には、採取したコシアブラやタカノツメを天ぷらにして食べました。

次回セミナーは「植物の見方・楽しみ方」を浜田展也さんを講師に開催します。

期日は5月28日(日)朝9時スタートです。

次回からの受講も大歓迎です。

【この日食べた山野草】
コシアブラ、タカノツメ、サルトリイバラ、ヨモギ、カラスノエンドウ、ヒメジョオン、スイバ、ノアザミなど

【学んだこと:里山の守り方】
・かつては山からは燃料(薪)、肥料(落ち葉)などを得ていた。
・その結果、山は松茸の生育に適した環境に保たれていた。
・しかし、プロパンガスや化学肥料の普及に伴い、山は利用されなくなり松茸も出なくなった。
・コナラやリョウブなどの広葉樹は伐採しても萌芽により再生し、里山は植林することなく維持されてきた。株立ちした広葉樹は、一度伐採されたものだということがわかる。
・昔のようなわけにはいかないが、温暖化の原因とされる化石燃料の消費量を抑えるためにも、山の木を燃料にするなどして、暮らしの中に山を利用することを取り入れることも重要。
 




  1. 2017/04/23(日) 17:07:46|
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「自然資源を活かした地域づくりフォーラムin広島」のご案内


自然資源を活かした地域づくりフォーラムin広島20161210
 

自然資源を活かした地域づくりフォーラムin広島20161210-P2
公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)主催のフォーラムが12月10日(土)に広島市で開催されます。

地域での活動をポスターで発表する個人・団体も募集しています。
せら夢公園サポーターズクラブも応募しようと思います。

以下、NACS-Jからの案内メールを転載します。

***************************************

<12/10 自然資源を活かした地域づくりフォーラム in 広島>
~人口減少時代に求められる新たな里山管理とは~
       活動発表者を募集します

------------------------------------------------------------------------------

急速な人口減少に伴って雇用悪化・地域コミュニティーの衰退など、
私たちは様々な社会的課題に直面しています。このままでは
自然保護の担い手もいなくなり、もはや地域の社会課題を
解決しなければ自然保護もできない状況にきています。
その解決の1つとして、注目されるのが「生物多様性を活かすアプローチ」です。

本フォーラムでは生物多様性の保全からの社会課題の解決を
目指すアプローチを先進的な事例から学びます。
あわせて、里山をフィールドにした市民活動の横断的な発表を行います。

活動を多くの人に発信したり、活動者同士の連携について
考える場になりますので、観察会、里山保全管理、
調査活動、地域おこし、自然資源活用など、皆様の活動も
ぜひ発表しませんか?ご応募おまちしています!

--------------------------
 イベント概要
--------------------------
(公財)日本自然保護協会・環境省生物多様性センター 共催

【日時】2016年12月10日(土)10:00~15:00(受付9:30~)

【会場】合人社ウェンディひと・まちプラザ 研修室AB
    (広島県広島市中区袋町6-36)

【参加費】 無料

【プログラム】
10:00~12:00 シンポジウム(10:00~)里山活動発表会(13:00~)

【講演予定】
〇「社会課題の解決に向けた生物多様性保全からのアプローチ」
 /日本自然保護協会

〇「里山のめぐみの循環からの都市と地域の新しいつながり」
 /中川重年(元京都学園大学)

〇「薪活!で地域の社会的課題解決に挑む」
 /白川勝信(芸北高原の自然館)

〇「自然の恵みをモニタリングしよう」
 /日本自然保護協会

※参加のみの申し込みは10月下旬頃開始予定です

---------------------------------------
 里山活動発表会募集要項
---------------------------------------

上記講演後、13時より同会場にて、里山をフィールドにした観察会や調査など
様々な活動主体による里山活動発表会を行います。

【発表参加対象】
里山で活動をされている団体または個人

【発表内容】
活動内容や地域の社会課題、参加者が関われるイベント等の案内
※会場での販売はできません

【参加費】無料

【発表方法】ポスター等による口頭発表
横175cm、縦83cmのホワイトボードやパネル、資料を置く机をご用意します。

【申込み方法】
次の①~⑤の必要事項を記入の上、2016年11月21日(月)までに
メール、FAX、郵送にて下記の申込み先にお送りください。

①発表者のお名前  ②団体名(個人の方はなし)
③発表者代表の連絡先(ご住所、メールアドレス、電話番号)
④発表する活動名、⑤発表内容の概要

詳細はWEBサイトをご覧ください
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/satomoni/2016/10/1210.html

<お問合せ・申し込み>
公益財団法人日本自然保護協会 自然資源活用学習会 事務局
〒104-0033 東京都中央区新川1-16-10ミトヨビル2F
TEL:03-3553-4104 / FAX:03-3553-0139
Email:satoyama@nacsj.or.jp (担当:福田真由子・高川)

  1. 2016/10/15(土) 09:41:41|
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害虫を寄せ付けない光の技術


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▲ライトセーバーを手にしたジェダイの戦士?、いえいえ、手にしているのは”害虫を寄せ付けないLED防蛾灯”です。

 
”ゆめ農業”先端的環境保全型農業技術講座”の最終講義と修了式を広島県立総合技術研究所農業技術センターで行いました。
県農業技術センターは世羅町から車で1時間もかかる場所ですが、多くの受講生に足を運んでいただきました。

最終講義の内容は「害虫を寄せつけない光の技術」です。

農業技術センターでは、農薬第の削減と農家の健康被害の懸念を払拭するために、農薬に替わるヤガ(夜蛾)の対策として、ヤガの飛来と活動を抑制するLED防蛾灯を開発しました。

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▲LED防蛾灯を設置した菊畑と花を食害するタバコがの成虫(右上)と幼虫(右下)
(県農業技術センターより写真を引用)

これまでも世羅の梨園などではヤガによる被害から梨を守るために黄色く光る防蛾灯が設置されていて、梨園の黄色い灯りは世羅の夏の風物詩ともなっていますが、花芽の形成が日長(正確には暗い時間)の影響を受ける光周性の作物では利用できませんでした。

菊は日長が短くなると花芽を形成し始める短日植物ですから、梨園と同じ防蛾灯を使うと開花時期が遅れます。

そこで、県農業技術センターではLEDの優れた点灯応答性と省エネに着目し、シャープとの共同開発でLEDを点滅させることでヤガの活動を抑制しつつ菊の花芽形成に影響の出ない防蛾灯を開発しました。

点滅間隔は発光0.1秒、消灯0.4秒で、1秒に2回点滅を繰り返します。そうすることで、菊の生育に影響を与えずにヤガの活動を抑制し、ヤガの被害を受ける菊は4分の1以下にまで減らすことに成功しました。

ちなみにLED防蛾灯は光周性の作物であるイチゴやホウレンソウ、スイートコーンでも利用できるそうです。

講義の後は、これまでの講座で学んだ環境保全型農業技術の試験圃場を見学しました。

最初に見学したのは、天敵温存植物を活用したトマトのハウスです。

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▲天敵温存植物を植えたトマトのハウス。一番手前がクレオメ。トマトの株元にはバーベナが植えてある。

うねの両端にはトマトの害虫であるオンシツコナジラミを食べてくれるタバコカスミカメの温存植物であるクレオメとバーベナが植えてあります。これで、オンシツコナジラミの被害はほぼ防げるとのことです。

ちなみに、県農業技術センターでは、来年、夏秋トマトの産地である北広島町の圃場で黄色LEDと天敵温存植物を組み合わせて薬を減らす試験が行われるそうです。

次に見学したのは、生き物を増やす田んぼの技術です。


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▲田んぼの水口に設置したヒヨセ(右下)

田んぼの水口付近に中にヒヨセと呼ばれる常時水を張った水路を設けると、稲の生育期間中に田んぼを干す中干し後でも、オオコイムシやマツモムシ、オタマジャクシが温存できるというものです。

農業が変わらなければ失われつつある田舎の自然を守ることはできません。
 
この見学で、”ゆめ農業”先端的環境保全型農業技術講座”は修了となりましたが、せら夢公園では、今後も自然と共生し生き物も育てる農業技術に関する講座を開催していく予定です。

次回の企画もご期待下さい。



  1. 2016/08/10(水) 17:14:52|
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”ゆめ農業”先端的環境保全型農業技術講座(第3回)


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▲「生き物を守る畑の技術」を紹介する星野さん

今日は”ゆめ農業”先端的環境保全型農業技術講座の第3回目です。

県農業技術センターの星野さんと愛媛大学の日鷹さんを講師として「生き物を守る畑の技術」について学びました。

最初に講義を行ったのは星野さんです。

自然界だけでなく、農作物を栽培する畑や田んぼには、様々な生き物が住んでいます。
農作物を食べる害虫、その害虫を食べる益虫(天敵ともいいます)、どちらでもないただの虫(生き物)が数多く住んでいて、お互いに関係しながら、また、作物や雑草などの植物とも関わりあってひとつの生態系を形作っています。

今回のテーマは、農地や周辺の生き物の関係性を生かして害虫の被害を減らそうというものです。

具体的には、畑に害虫を捕食する土着の天敵を増やす植物(「天敵温存植物」、「バンカープランツ」などと呼ばれています)を畑に植栽して天敵を増やし、害虫の増殖を抑えようというものです。

星野さんは、いくら天敵を増やしても天敵を殺すような農薬を使用してしまっては農薬の使用が害虫の被害を増やしてしまうと、天敵を利用する際の注意点も話してくれました。

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▲外来種の農業への導入に警笛を鳴らす日鷹さん。

また、日鷹さんは、農薬を使わない田んぼの除草技術として広まったスクミリンゴガイ(竦林檎貝)通称ジャンボタニシが、雑草だけでなく稲まで食べてしまって害虫化していることを例に挙げて、安易な外来生物の農業への導入に警笛を鳴らしました。

講義のあとは、実際に土着天敵を野菜作りに活用している圃場を見学しました。

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▲バンカープランツとして畑の周辺にはソルゴー、ナスの畝の端にはスイートバジルが植えてあるナスの圃場。


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▲土着天敵フメハナカメムシを講師と受講生で確認中。

見学場所は、先日このブログでも紹介した世羅町青水の下原さんのナスの圃場です。

圃場にはハダニ(葉蜱)などを食べる土着天敵・ヒメハナカメムシ(姫花亀虫)の温存植物であるスイートバジルとソルゴーが植えられていています。

ナスの葉を裏返して見ると、ヒメハナカメムシの幼虫が確認できました。

下原さんは、「植え付けしたときから現在にいたるまで使用した農薬は畝間に散布した除草剤だけだが、ハダニの食害によるナスのヘタの傷が今年は少ない」と、天敵の効果を話して下さいました。

なお、”ゆめ農業”先端的環境保全型農業技術講座は次回8月10日(水)が最終日、東広島市にある広島県立総合技術研究所農業技術センターにおいて「害虫を寄せ付けない光の技術」について学びます。

この講座は、公開講座として開催されますので、どなたでも参加できます。
場内の圃場も見学できますので、関心のある方は参加してみて下さい。
詳しくは、県農業技術センターへお問い合わせください。

申込先:Fax 0846-45-1227/メール ngcgijutsu@pref.hiroshima.lg.jp
担当:082-429-0522(技術支援部)

(追記)
ナスの圃場に行く途中、道端でキキョウ(桔梗)が咲いていました。
聞けば、草刈りの際に、刈り残したものとのことでした。
10年ほど前に、世羅や御調でキキョウの調査をした桔梗娘ことJA全中の職員の話しも出てきました。
彼女のやった仕事が、今も世羅に息づいています。

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▲刈り残されたキキョウ

  1. 2016/07/21(木) 16:31:47|
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"ゆめ農業"先端的環境保全型農業技術講座、初日無事終了


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▲第2回以降の講義内容を説明する星野さん(県農業技術センター主任研究員)

㈱セラアグリパーク主催の"ゆめ農業"先端的環境保全型農業技術講座が開講しました。
おかげさまで、地元世羅町の農業法人や農家の方、尾道市向島町や府中市、東広島市、広島市で有機農業に取り組む方や、これから就農する方などから応募して頂き、30名の定員を達成することが出来ました。

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▲参加者の皆さん

第一日目となる6月9日には、㈱セラアグリパークの馬場常務の挨拶に続き、
2回目以降の講義を受け持つ県農業技術センターの主任研究員・星野さんより講義の内容の紹介していただきました。

講座1では「公的支援(直接支払)を活用して環境保全型農業・生態系保全にどう取り組むか」と題して、広島県農林水産局農業技術課主幹・梅本さんと世羅町産業振興課主任主事・上中谷さんより、制度の仕組みや、世羅町内での取り組み事例について話していただきました。

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▲広島県農林水産局農業技術課主幹・梅本さん

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▲世羅町産業振興課主任主事・上中谷さん

講座2では、公営財団法人日本自然保護協会市民活動推進室主任・福田さんに「生物多様性と農業・農業者の役割」と題するお話をしていただきました。

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▲公営財団法人日本自然保護協会市民活動推進室主任・福田さん

また、講義のあとは、受講生の皆さんをせら夢公園自然観察園し、世羅台地の自然の特徴である湿地や里山の自然と農業のかかわりを管理人より説明しました。

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▲せら夢公園自然観察園を見学する受講生のみなさん。ここを造成する工事に携わったといおう受講生もいました。


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▲自然観察園ではササユリ(笹百合)が咲きました。

講義終了後には、世羅町を訪問するのは初めてだというう日本自然保護協会の福田さんを、ビオトーチやビオターニにご案内しました。

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▲受講生でもある世羅町小谷の井藤さんよりビオターニでの取り組みについて説明して頂きました。

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▲ビオターニのダルマガエル(達磨蛙)

日本自然保護協会では、今年、広島県内を開催地として、自然保護活動や生き物調査に取り組む団体や個人の交流会を開催する予定で、世羅町での取り組みを交流会でみなさんに広く紹介したいとのことでした。

交流会については内容が決まり次第、このページで紹介させて頂きます。

なお、"ゆめ農業"先端的環境保全型農業技術講座の第2回以降は、具体的な技術について学びます。

  1. 2016/06/10(金) 18:36:46|
  2. セミナー
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”ゆめ農業”先端的環境保全型農業技術講座のご案内


せら夢公園自然観察園では、環境に配慮した農業技術関する講座を開講します。
皆さんの参加をお待ちしています。

“ゆめ農業”先端的環境保全型農業技術講座開催要領
1 目的
 世羅台地の豊かな自然を基盤として世羅町では様々な農業が営まれていますが、農業や生活様式の変化により多くの生き物が住み家を追われています。

 ㈱セラアグリパークが管理運営する「せら夢公園自然観察園」は、失われつつある世羅台地で見られる多様な動植物を保全することに加え、世羅台地の自然再生の担い手を育成する役割も期待されているところです。

 本講座は、私たちの暮らしに欠かせない自然と農業との調和をはかるための先端的な環境保全型農業技術を学び、農村の豊かな自然を未来へとつなぐことを目的として開催します。

2 主催   ㈱セラアグリパーク

3 期日  平成28年6月9日(木)~8月10日(木)(全4回)
  
4 場所
 1)せら県民公園(㈱セラアグリパーク) 
    〒722-1732 広島県世羅郡 世羅町黒渕518-1
 2)広島県立総合技術研究所農業技術センター(8月10日水曜日講座5)
    〒739-0151 広島県東広島市八本松町原6869
 3)世羅町内の農場

5 内容

 1)日程
  6月9日(木)9:00~12:00 開校式
    講座1【講義】公的支援(直払い)を活用して環境保全型農業・生態系保全にどう取り組むか(講師 広島県、世羅町)
    講座2【講義】生物多様性保全と農業・農業者の役割(日本自然保護協会)
        【見学】自然観察園見学(㈱セラアグリパーク)
  6月23日(木)9:30~12:00
    講座3【講義】生き物を守る田んぼの技術(県農業技術センター、愛媛大学)
        【見学】世羅町内での取り組み(世羅町田打地区 (農)さわやか田打)
  7月21日(木)9:30~11:30
    講座4【講義】天敵を増やす畑の技術(県農業技術センター)
        【見学】展示圃見学(世羅町内)
  8月10日(水)9:30~11:10 閉講式(県農業技術センターの公開講座に参加)
    講座5【講義】害虫を寄せ付けない光の技術(県農業技術センター)
        【見学】県農業技術センター見学
 
 2)講師
   愛媛大学農学部、広島県立総合技術研究所農業技術センター、広島県、世羅町、
   日本自然保護協会、㈱セラアグリパーク
 
6 参加対象 農業者、学生、その他どなたでも参加できます(定員30名)

7 参加費 一般5,000円、学生3,000円

8 申込、問合せ先
 ・㈱セラアグリパークせら夢公園管理センター 担当:延安(のぶやす)
  〒722-1732 広島県世羅郡 世羅町黒渕411-13
  電話:0847-25-4400 FAX:0847-25-4306
 ・事前申込締切    平成28年6月2日(木)

◎申込用紙、詳しい日程はこちらをご参照ください↓
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  1. 2016/05/17(火) 18:58:31|
  2. セミナー
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