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せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

せら夢公園里山セミナー「池干し観察会」2020年10月31日(”ため池の水ぜんぶ抜く!”のようなこと)

「池干し観察会」10月31日(土)を開催しました。

内藤順一さん(西中国自然史研究会専門員)を講師に迎え世羅町黒川のため池で5回目(5年目)となる池干し観察会を開催しました
ため池の生き物を捕獲し、観察したり、オオグチバス、ブルーギル、ウシガエルなどの外来生物は駆除しました。(すべて殺傷し一部は食用に参加者が持ち帰りました)
ウシガエルの胃袋の中を調べてみると、小さなヤマカガシ、サワガニ、バッタ、の足などが出てきました。
全体の印象としては
・長い間池干しをしていないので池の底に泥がたくさん溜まっている。(大人の腰まで泥に埋まる)
・スジエビは獲れずトンボのヤゴも少ない。特にヤンマのヤゴは1匹も獲れなかった。
・ため池に生息する在来の魚類であるギンブナ、メダカは獲れず、ドンコやドジョウも少なかった。
・在来が少なかったのはオオクチバスやブルーギルが捕食していることが原因と思われる。
・ため息の堤やあぜ道には、リンドウ、アキノキリンソウ、ヤマラッキョウが咲いていた。畔に自生しているキシツツジも数輪開花を観察できた。
池干しの様子をYouTubeにアップしています(せら夢公園 せら県民公園・自然観察園チャンネル
【捕獲した生き物】
オオクチバス 大きさの異なる個体 19
ブルーギル 大きさの異なる個体 33
(”ギル”はエラのことで、ブルーギルは”青いえらを持つ魚”という意味)
ドンコ 1
ドジョウ 3
コイ4(大きいのは肉食 外国では特定外来)
ウシガエル 1
ツチガエルのオタマジャクシ 多数
ツチガエル 1
シュレーゲルアオガエル 2
ニホンアカガエル 2
オオコオイムシ 8
ハイイロゲンゴロウ 5(ヒメゲンゴロウも?)
イモリ 1
ヤゴ(コシアキトンボ 1、シオカラトンボ 6)
小さな水生昆虫  1
【観察した植物】
花:キシツツジ、アキノキリンソウ、ヤマラッキョウ、リンドウ
実:ガマズミ

参加者の皆さん
↑参加者の皆さん
 
池干しの様子
↑樋で抜けない水は潅水ポンプで吸引
  
池の底は泥沼だった
↑水を抜いた池の底は泥沼だった。長年池干しをしなかたので大人の腰が埋まるほどの泥が溜まっていた。
  
生きものの解説。講師の内藤順一さんが手に持っているのはウシガエル
↑内藤順一さんによる解説。手に持っているのはウシガエル 
 
ウシガエルの解剖
↑捕獲したウシガエルの解剖  
 
ウシガエルの胃の中身
↑ウシガエルの胃の中身
  
オオグチバス
↑オオグチバス(ブラックバス) 
 
ブルーギル
↑ブルーギル 
 
  1. 2020/11/02(月) 14:29:00|
  2. セミナー
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里山セミナー「エヒメアヤメの里山を整備しよう」(2月2日)

NPO法人ひろしま森づくり安全技術・技能講習推進協議会「ひろ森自あん」との共催で、チーェンソウを使った安全な里山整備について学びました。
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↑自然観察園での実習風景。”ひろ森あん”のメンバーにより玉切り、受け口づくり、砥ぎなどを学んだ。

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↑午前中は安全講習の座学。「お金で買える安全はぜひ買うべし!出費一時、ケガ一生」、防護服の着用で最低限の安全確保を学んだ。

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↑座学の後はチェーンソウ整備の実習。整備方法や刃の砥ぎ方を学んだ。

【セミナーの内容】
1.日時:2020年2月2日(日)9:00~12:00
2.場所:せら夢公園自然観察園
3.内容:
チェーンソウを使った安全な伐倒、里山整備についての実習
4.対象:
①チェーンソウを普段使っている方、薪ストーブユーザーなど
②森で遊ぶ方はどなたでも
5.申込み・参加費:1,000円
  1. 2020/03/20(金) 14:04:50|
  2. セミナー
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トンボと遊ぼう!(里山セミナー)

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↑今日一番の大物 オオルリボシヤンマ ♂

今日の里山セミナーのテーマは「トンボ」でした。

ため池や湿地、林縁など、それぞれの環境にそれぞれのトンボを観察できました。

今日観察できたトンボは以下の通りです。

【アオイトトンボ科】
アオイトトンボ
【ヤンマ科】
オオルリボシヤンマ
ギンヤンマ
【オニヤンマ科】
オニヤンマ
【トンボ科】
ナツアカネ
ノシメトンボ
ヒメアカネ
マユタテアカネ
ネキトンボ
シオカラトンボ

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↑いくつになてもトンボとりは楽しい

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↑講師の山根さん(向かって右)

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↑手乗りトンボ(ノシメトンボとナツアカネ)

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↑最後に観察できた
トンボを確認
  1. 2018/09/23(日) 16:52:59|
  2. セミナー
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岡山県自然保護センターで研修

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↑タンチョウの飼育施設

参加者13名で,岡山県和気郡和気町にある岡山県自然保護センターに視察研修に行ってきました。

午前中は飼育されているタンチョウ飼育施設で,午後は湿生植物園で研修しました。

特別天然記念物のタンチョウは,江戸時代までは日本各地で見られましたが,今では北海道の釧路湿原でしか野生のものはいません。

種の保存と野外飼育をめざしての取り組みに,「なるほど!」と感動しました。

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↑自然観察園の湿地整備をする際に参考とした湿地

せら夢公園の自然観察園の湿地は,27年前に人工的に整備した岡山県自然保護センターの湿生植物園をお手本に13年前に造られています。

今では,3000本以上のサギソウが咲き,数えきれないほどハッチョウトンボが飛び交っています。

サギソウの咲く湿地を維持していくためには自然の経年変化(遷移)を食い止める必要があります。

2つの湿地を比較しながら,せら夢公園のこれからの整備について,あらためて考えさせられました。

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↑キツリフネ

ゆめ公園の自然観察園では見られないキツリフネが咲いていました。

とても暑い日でした。参加者の皆さん,お疲れ様でした。

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↑記念写真

(サポーターズ会長 中島秀也)
  1. 2018/09/01(土) 10:52:59|
  2. セミナー
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植物や昆虫の撮影法を学ぶ (自然写真講座)

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↑講師はサポーターズクラブ会長の中島秀也さん

8月12日(日)の午後、自然写真講座を開催しました。講師はサポーターズ会長の中島秀也さんです。

中島さんは元高校の生物の先生ですが、長年写真部の顧問として高校生たちに写真技術を指導してきました。作品が県代表に選ばれ全国大会にも参加したこともあります。

せら夢公園では昨年からフォトコンテストを開催していることもあり、今回の写真講座を開催する運びとなりました。


受講生は小学生から大人までの8名で、満開を迎えたサギソウやハッチョウトンボを被写体にして楽しく学んでいただきました。

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  1. 2018/08/13(月) 15:55:09|
  2. セミナー
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下田路子さんを講師に湿地の植物を観察

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↑メダカ池の植物を解説する下田路子さん(右)

台風のため延期となっていた里山セミナーを8月12日に開催しました。

この日のテーマは湿地の植物。水生植物の専門家である下田路子さんに講師を務めていただきました。

下田さんは大学やコンサルタント会社で水生植物の調査や湿地の保全活動を通じて、生き物が次々と姿を消していく農村の自然を間近に見つめてこられました。自ら農家のご

出身ということもあって、水田をふたたび生物の宝庫に戻すためには、いきいきとした農村を再生することが必要だとうったえてこられました。
 
下田さんには今後もいろいろと教えていただく機会を設けたいと考えていますので、今回参欠席された方は次回は是非ともご参加ください。

なお、下田さんの著書「水田の生物をよみがえらせる」(岩波書店)を紹介しておきます。
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  1. 2018/08/13(月) 15:51:12|
  2. セミナー
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ゆめ農業講座第4回「カメムシの調査」


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↑カメムシのすくい取り調査

今年3年目となるゆめ農業講座のテーマは「収量・品質を落とさずに農薬を減らす」です。

生き物も育てる米作りに取り組んでいる世羅町の農業法人「農事組合法人さわやか田打」に殺虫剤を使用しない水田を3枚設けていただき、これまで5月、6月、7月、8月の計4回、殺虫剤を使用しない水田と使用した水田で害虫や田んぼの生きもの調査を行ってきました。

その結果、田植え直後の害虫であるイネミズゾウムシ、一ヶ月後に注意する必要のあるドロオイムシ(イネクビボソハムシ)、梅雨前線に吹き込むジェット気流に乗って日本へ飛来するセジロウンカとトビイロウンカなどの主要な害虫は、殺虫剤を使用していない水田でも使用した水田でもほとんどいないという調査結果となりました。

8月7日の講座では稲の穂が実り始める頃にモミの中身を吸って米粒を変色させるカメムシについて調査しました。結果は農薬を散布する基準を超えるか超えないかギリギリの数を確認しました。

カメムシの発生は収量にはほとんど影響せず、被害は米粒の一部が変色し品質を落とすというものです。被害を品質の低下が変色した米粒(着色粒)が1,000粒あたり1粒までが1等米、2粒以上7粒未満で2等米、7粒を超えると3等米となります。

ですが、着色粒は色彩選別機という着色粒を取り除く機械が開発されており、JAや農業法人、大型農家などの多くで既に導入されています。この機械を利用すれば着色粒があっても1等米に仕上げることができます。


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↑カメムシのすくい取り調査で網に入ったオオトゲシラホシカメムシ

色彩選別機は農事組合法人さわやか田打にも導入されていますので、9月に収穫を迎える殺虫剤を使用していないコシヒカリも、殺虫剤を使用している水田とそん色のない収量と品質が期待できそうです。

最終回は10月20日(土)で、今年の結果のまとめと来年度の取り組みを検討する予定です。

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↑ビオトーチの東屋で講座のまとめを行います。

  1. 2018/08/08(水) 17:29:12|
  2. セミナー
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ひろしま県民いきもの調査 実習観察会

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↑ひろしま県民いきもの調査実習観察会にご参加いただいた皆さんとスタッフ


8月4日(土)はひろしま県民いきもの調査実習観察会が自然観察園で開催され、管理人も案内役として参加させてただきました。

「ひろしま県民いきもの調査」とは、外来生物も含めて広島県に生息する生きものを、できるだけ多くの県民の参加のもとに調べることで、

① 専門家の目に、できるだけ多くの県民の目を加えることで、どんな生き物がどんな場所にいるのかという広島県の生き物の実態がより詳しく把握できる。
② 多くの県民に調査に参加してもらうことを通じて身近な生き物に関心を寄せてもらい、身近な自然の保全につなげる。

というようなことを目指した取り組みです。

その実際を、自然観察園をフィールドとして体験してもらうというのが今回の実習観察会でした。

参加者は7名ほどと少なかったのですが、見ごろを迎えたサギソウや、自然観察園など限られた場所でしか観察できないヤチシャジンやヒョウモンモドキの飼育施設などを皆さんに見ていただくことができました。

なお、ひろしま県民いきもの調査の詳細については広島県のウェブサイト(リンク)を参照して下さい。

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↑ 開花期を迎えたヤチシャジンを解説する講師の大竹邦暁さん

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↑この日のために特別に採取したサギソウの花を手に取って観察

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↑水を貯めた園内の田んぼでは、エラを持った変態前のイモリと、変態して間もない小さな成体を観察できました。


  1. 2018/08/06(月) 17:35:04|
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外来生物による農作物被害・生態系破壊にどう対処すべきか!?のご報告

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報告が遅れましたが、去る5月19日(土)、せら夢公園サポーターズクラブ主催で「ゆめ農業講座-外来生物による健康被害・生態系破壊にどう対処すべきか!?-」を三原市久井保健福祉センターで開催しました。

参加者は地元三原市だけでなく、尾道市、世羅町、府中市などから100名を超え、愛媛大学の日鷹一雅さん(農生態学専攻)を講師として、有機稲作にも活用されているスクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)がもたらす問題点と対処法について学びました。

現在、三原市久井町ではスクミリンゴガイの生息は確認されていませんが、今年4月、久井町内でこの貝を導入して有機稲作を始めるという計画があり困っていると、久井町の方からせら夢公園に相談がありました。

スクミリンゴガイが広く分布している九州や四国では、稲の食害による被害が大きな問題となっていますが、一方で、この貝を雑草対策に活用した有機稲作も各地で行われています。

中には、有機農家の手によって、もともと分布していない地域の田んぼに持ち込まれ、分布域が拡大し慣行農法の農家が被害を被るという問題も起こっており、環境に優しい農業を目指しているはずの有機農家のモラルが問われる事態に発展しているケースもあります。

講演会はこうした背景の中で計画されたわけですが、地元の新聞にも取り上げられるなど、農家をはじめ地元の方々の関心の高さがうかがえる盛況ぶりでした。

日鷹さんからは、講演の冒頭、外来種の問題について次のように説明していただきました。

・外来種:もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた種。
・侵略的外来種:外来種の中で、地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性を脅かすおそれのあるもの
・侵略的外来種の問題点
 1 生態系への影響
 2 人の生命・身体への影響
 3 農林水産業への影響

これを踏まえ、話はスクミリンゴガイの問題や対処法に進んでいきました。

1.スクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)の生態
・国が定める外来生物法で要注意外来生物に選定され、日本の侵略的外来生物ワースト100リスト、世界の侵略的外来種ワースト100リストにあがっているほどの被害をもたらす外来生物。
・生物学的にタニシとは別種の南米原産のリンゴガイの仲間。
・食用目的で1980年頃に日本に持ち込まれたが需要がなく西日本を中心に野生化。県内では福山市神辺町に養殖場があったため市内に広く分布を広げ、稲やクワイで被害が生じている。
・生長、繁殖力は旺盛。
・卵はピンク色の警戒色。外来種なので基本天敵は日本に不在。メスや卵は有毒で、原産地ではヒアリが唯一卵を食べることができる。
・幼生は数ミリと小さく、農業機械、農具、長靴あるいは動物などで移動可能。水面を浮遊し水流に乗るので容易に水田の外へ流出する。大雨では路上をうろつくこともあり、大きくなると下流だけでなく上流域へ遡上する。
・寒さに弱いとされているが、近年北上し、関東一円で発生例が増加している。

2.スクミリンゴガイのもたらす被害
九州、四国などでは、有機農業・減農薬稲作で使えて、楽してもうかるという安易な発想で移植した結果、周辺の農家が大変迷惑し、余計なコストや心労、生物多様性の減少など、様々な問題が生じている。
1)農業被害
・雑草だけでなく稲も食害するので、分布している地域では直播栽培が不可能になっている。
・どんな雑草も食べるわけではなく、クログワイなど難防除雑草は残る傾向がある。
・クワイ、レンコンなどの食害。
2)健康被害
・南方期限の広東住血線虫の好適な中間寄主となり健康リスクも生じる。すでに劇症を起こすこの寄生虫は日本各地で分布が確認されつつあり、温暖化でより発生が懸念されている侵入感染症の一つ。沖縄では小学生の死亡例が報告され、愛知県は健康リスク対策として移動を禁じる条例を制定。スクミリンゴガイを生で食べる習慣のあるタイや中国では死亡を含む広東住血線虫の症例が多数発生している。
3)生態系被害
・希少な水生植物の食害、生息するため池の富栄養化など、生態系リスクが懸念される。

3.対策(駆除)について
・イネの食害回避は殺貝する農薬などの散布(10a当たり3000円)以外にできない。
・肥料として流通している椿粕でも殺貝できるが魚毒性が高いため農薬としての登録はない。
・寒い場所では、導入後、除去できた事例があるが、分布域を広げないことが対策の大原則。
・一般的に外来種で定着できた種群は適応力がある。外来種は環境抵抗に強く、ほとんどの農薬(ネオニコも)、乾燥、耕耘、病気、高温などに非常に強い。
・すでに野外の池に放しているのであれば、駆除だけでなく、周辺調査・モニタリングは開始しなくてはならない。
・農業に活用しているという現実もあり、移動や飼育が禁止される特定外来生物に選定されていないが、愛知県や滋賀県のように条例で移動や飼育を禁止することも重要。

講演終了後の質疑では、客土により期せずしてスクミリンゴガイが発生してしまったという府中市の方からの報告もあり、さっそく駆除剤などを使用した対応が行われることになりました。

講演会では、三原市に外来生物に関する条例制定を求める署名も行われ、多くの方が署名に賛同されているようでした。

その後、三原市や地元農家の申し入れにより、スクミリンゴガイによる有機稲作を準備されていた方は、計画の中止を決定されました。

スクミリンゴガイに限らず、ブラックバス、ウシガエル、アメリカザリガニ、オオキンケイギクなど、私たちの身の回りには多くの外来生物が分布を広げ、本来の生態系・生物多様性が損なわれつつあります。

今回の講演会は、外来生物がもたらす様々な問題について、あらためて考える良い機会となりました。
  1. 2018/06/26(火) 17:52:26|
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里山セミナー 「初夏のトンボ観察」

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今日の里山セミナーは「初夏のトンボ観察」です。

梅雨の晴れ間、童心に帰って大人も子どももトンボとりを楽しみました。

講師は昨年に引き続き山根浩史さん。

定期的に自然観察園を訪れ、トンボの発生状況を調べていただいています。

日本に生息するトンボは約200種類といわれていますが、自然観察園ではこれまで約50種が確認されています。

トンボの種数がもっとも多いこの時期、何種類のトンボを見ることができるでしょうか。

観察の前に、ショウジョウトンボを使って雄雌の見分け方、トンボの体のつくりを学びました。

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そのうえで、観察のポイントとして、翅の形や大きさや閉じ方、目のつき方などに着目して観察すると、ヤンマ科の仲間、トンボ科の仲間、イトトンボの仲間の体のつくりの違いや特徴がよくわかることを教えていただきました。

この時期、最も目につくのが真っ赤なショウジョウトンボです。

オスは真っ赤、メスや若いオスは黄みがかった茶色です。

メスとオスの違いは、胸に近いお腹の部分に副生殖器が飛び出していればオスです。

流れのある水辺によくみられるコオニヤンマのオス(写真)も観察できました。


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模様はオニヤンマに似ていますが、胸に比べて小さい頭と、後肢が長いことがコオニヤンマの特徴です。

自然観察園の最上部にあるトンボ池には、ギンヤンマ、クロスジギンヤンマ、コシアキトンボなど、たくさんの種類のトンボを見ることができました。

ウシガエルを捕獲する籠網を覗いてみるとギンヤンマの仲間のヤゴが入っていました。
尾に近い場所に産卵管の突起があるのでヤゴはメスのようです。

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湿地には、ハッチョウトンボが数えきれないぐらいたくさんいました。

さらに進み、アサザの池まで行ってみると、翅が大きくチョウのようにひらひら飛ぶ姿から名付られたチョウトンボがたくさん。
最近羽化が始まったばかりなので、これからどんどん数が増えていくはずです。


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チョウトンボの次に狙うのはギンヤンマですが、なかなか捕まえさせてくれません。
でも、楽しい!


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池には一面のアサザの黄色い花。

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ハラビロトンボの顔をアップで見てみると、髭面のオッサンでした。

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さらにナツツバキの林まで歩みを進めてみると、白い涼しげな花が咲き始めていました。

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林縁にはクマイチゴ。

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おやつを食べてセミナーは終了しました。

【観察できたトンボたち】
ホソミオツネントンボ,アオイトトンボ,モノサシトンボ,キイトトンボ,クロイトトンボ,オオイトトンボ,ギンヤンマ,クロスジギンヤンマ,コオオニヤンマ,トラフトンボ,オオヤマトンボ,チョウトンボ,ノシメトンボ,コシアキトンボ,ハッチョウトンボ,ショウジョウトンボ,ハラビロトンボ,シオカラトンボ,オオシオカラトンボ,ヨツボシトンボ(以上20種)

【トンボの体の違い】
翅;
ヤンマ科やトンボ科(不均翅目)  翅を水平にしてとまる。後翅が大きい。
イトトンボの仲間(均翅目)  翅を閉じてとまる。前翅と後翅はほぼ同じ大きさ。
眼;
ヤンマ科  両目が広く接する 

トンボ科  両目の一部雅接する
イトトンボの仲間  目と目が離れている

【環境によってトンボの種類が異なる】
・樹木に囲まれている水辺を好む  コシアキトンボなど
・明るい開けた水辺を好む  ギンヤンマなど
・水草の多い水辺を好む  クロスジギンヤンマなど



  1. 2018/06/24(日) 15:38:08|
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