せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

カマキリ(蟷螂)


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▲トノサマバッタ(殿様飛蝗)を襲うカマキリ(蟷螂)

トンボ池の堤でなにやら動くものが目に入りました。

近づいて見ると、カマキリがトノサマバッタを捉えています。

大きさや形からするとオオカマキリ(大蟷螂)かチョウセンカマキリ(朝鮮蟷螂)のようです。

トノサマバッタは時々羽ばたいて逃げようとしますが、カマキリの鎌がしっかりとトノサマバッタをつかんでいて、逃れることは難しそう。

ちなみに、いずれも成虫で冬を越すことはなく彼らの命も残りわずか。

それでも命がある間は精一杯生きています。

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▲キノコ観察会で見つけた産卵中のカマキリ

ちなみに、10月8日のキノコ観察会では道に生えた雑草に産卵しているカマキリを見つけました。

いつも見かける卵嚢は茶色ですが、産み付けられたばかりのものは白色なんですね。

初めて知りました。

【今日の作業】
今日は朝からメダカ池の堤の法面の草刈り。
夏から二度ほど刈ったが、セイタカアワダチソウ(背高泡立草)が伸びてきたため刈りこむ。


  1. 2016/11/02(水) 16:51:12|
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フクロウに擬態する?クスサン(楠蚕)

先週あたりから朝方事務所の外に設置してある自動販売機に翅の端から端までが10cmを越す大きな蛾がしばしばへばりついています。

調べてみると、ヤママユガ(山繭蛾)の仲間であるクスサン(楠蚕)でした。

幼虫はコナラ(小楢)やクヌギ(樟)、クリ(栗)などのブナ(橅)科、イチョウ(銀杏)、クスノキ(楠)の葉を食べて育つようです。

というわけで、クスサンの”クス”はクスノキ(楠)の”クス”、”サン”は”蚕(カイコ)”の音読みの”サン”という意味です。

今日は、御調町でのチョウ調査の帰り道、御調町大原の市道で見つけました。

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▲見つけてすぐの様子

見つけたときには後翅(こうし)はかくれていて、瞼を閉じたような模様のある前翅(ぜんし)だけが見えます。

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▲触ると後翅を広げ目玉模様が出現

触ってみると、前翅の下になっていた後翅(こうし)を広げ目玉模様が現れました。

目玉模様といい形といいフクロウ(梟)の顔に似ています。

この目玉模様は、クスサンの天敵である鳥から身を守る為の擬態なんですね。

ところで、このクスサン、クリの害虫になっていますが、昔は幼虫のお腹にある絹糸腺(けんしせん)とよばれる繭の糸をつくる器官からテグスをつくっていたようですから、単純に害虫扱いできない虫のようです。

しかも、蚕の蛹(さなぎ)同様、クスサンの蛹もなかなかいける味とのこと。

今シーズンは無理にしても、来年繭を見つけたら試してみましょう。

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▲成虫になると飲まず食わずなので口(口吻)は退化している

標準和名:クスサン(楠蚕)
分類:チョウ目 ヤママユガ科(ブログ初登場)


  1. 2016/10/07(金) 15:25:45|
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キトンボ(黄蜻蛉)という赤とんぼ


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▲タカの渡りを観察した新山のため池で見つけたキトンボ(黄蜻蛉)

新山のため池で見つけたキトンボ。

赤とんぼの仲間ですが羽が黄色なのでキトンボと名づけられました。

自然観察園でも見かけるトンボです。


  1. 2016/10/04(火) 09:42:40|
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トンボの産卵その2 (ギンヤンマ 銀蜻蜒)


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▲産卵中のギンヤンマ(銀蜻蜒)のペア

アサザ(浅沙)が一面に広がった自然観察園の池でギンヤンマが産卵していました。

水にお腹を入れているのがメスです。

昨日紹介したノシメトンボやナツアカネと異なり、ギンヤンマは水辺の水草に産卵します。

卵は水草の茎などに産み付けられ、産卵から十数日経つと孵化します。

生まれたヤゴは水辺で越冬して翌年トンボになります。
  1. 2016/10/03(月) 17:21:18|
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トンボの産卵


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▲公園の調整池周辺の芝生の上で産卵するノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)
(写真左下、右上)

日曜日と久しぶりの好天が重なって、公園は大賑わいです。

そんなことをよそに、トンボ達が思い思いの場所で産卵しています。

公園の調整池の周囲の芝生の上では、ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)やナツアカネ(夏茜)のカップルが連結した状態で産卵行動をとっています。

すぐそばに池があるにもかかわらず、わざわざ水のない芝生の上を選んでいるのは何故でしょうか?

ノシメトンボやナツアカネなどの赤トンボの仲間は、稲刈り前後の田んぼで産卵します。

この時期の田んぼにはヤゴが生きていける水辺はありませんが、産み落とされた卵は孵化直前の状態で越冬し、翌年田んぼに水が入れられると同時に孵化します。

この時、田んぼではヤゴのえさとなるミジンコなどの生き物も爆発的に増え、一ヵ月半から二か月で羽化して成虫になります。

調整池の周りの芝生の広場は年に数回大雨が降ると浸水する場所です。先月の大雨の際には水位が1m以上も上がりました。

おそらく、そうしたことからこの場所を選んで産卵しているのでしょう。

でも、芝生の広場が水辺となるのは一時的なこと、稲が植えられた田んぼのように常時水があるわけではありませんから、ここに産み落とされた卵が成虫になることはないかもしれません。

この場所では命をつなぐことが出来なくても、世羅台地の田んぼで米作りが続くかぎり、世羅台地の秋空から赤トンボが消えることはないでしょう。

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▲ノシメトンボ

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▲ナツアカネ


  1. 2016/10/02(日) 17:13:12|
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雨に濡れる赤トンボ


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▲赤い実をつけたミヤマガマズミ(深山莢蒾)の葉にとまるノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)

せら夢公園では今日9月18日(日)と明日19日(月)の二日間、「フルーツ王国せら高原夢まつり」を開催中です。

ワイナリーや公園では、屋台や木の実のクラフト体験コーナーなど、大人から子どもさんまで楽しめるイベントでいっぱいです。

お天気はというと朝から降ったり止んだりの雨模様。

でも、心配したほどの雨にはならず、昼前から少しずつ賑わって来ました。

一方、黒川地区で予定されていた農業体験は残念ながら中止になりました。

というわけではないのですが、今日は雨の自然観察園をゆっくりと歩いてみることにしました。

傘をさして山沿いの小道を歩くと、赤トンボが迎えてくれました。

一番目に付くのはノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)。

翅の先だけ茶色になっているのが特徴です。

名前も模様に由来するそうです。

熨斗目(ノシメ)は腰と袖の部分だけに縞や格子模様のある織物のことで、翅の様子を熨斗目模様に見立てたとのこと。

お天気の良い日には、湿地や田んぼの上をたくさんのカップルが産卵している様子が見られますが、今日は雨なので、木陰で単独で雨をしのいでいるようです。

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▲ヒメアカネ(姫茜)

次に多いのはヒメアカネ(姫茜)。

名前に”ヒメ”がついているように一番小さい赤トンボです。

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▲ナツアカネ(夏茜)

ナツアカネ(夏茜)にも出会いました。

ちなみに、前の管理人によると、自然観察園では10種類の赤トンボがいるとのこと。

これからどんな赤トンボに出会えるのか、楽しみにしています。
  1. 2016/09/18(日) 15:35:51|
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クルマバッタ(車飛蝗)とクルマバッタモドキ(車飛蝗擬)


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▲クルマバッタの名の由来とされる翅の模様

週末、来週にかけて、子どもたちとの生きもの観察が続きます。

午前中に草刈りを終え、午後は観察会に備えてバッタ捕りに興じました。

秋の到来とともに、自然観察園はバッタの季節。

草地を歩けば、次々とバッタが飛び出します。

中でも、パタパタパタと音を立てて跳ぶクルマバッタは、見えなくてもそれとわかります。

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▲クルマバッタの横顔。頭の後ろの盛り上がりが特徴。

クルマバッタの名の由来は、飛んでいるときに、翅に丸い輪を描いたような模様が浮かび上がることによります。

両方の後翅には黒い縞模様があって、羽ばたくとアニメーションの原理で輪の模様になるのです。

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▲クルマバッタモドキの翅にも同じような模様があります。

良く似たクルマバッタモドキ(車飛蝗擬)にも同じような模様があってクルマバッタと同じ模様ができますが、
こちらは音を立てずに静かに飛んでいます。

この”クルマ”の名を冠するふたつのバッタは良く似ていますが、良く見れば見分けがつきます。

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▲背中のXマークがクルマバッタモドキの印。クルマバッタには無い。

背面から見るとX型の模様があるのがクルマバッタモドキです。


自然観察園の草地だけでなく、せら夢公園にはバッタが大好きな芝生の草地が広がっています。

公園に来られた際には、是非、バッタを探して観て下さい。

5.6人で来られたなら是非チャレンジしてほしい方法があります。

人の輪をつくって輪の中心に向かってみんなで地面を両手で叩きながら進みます。

すると、輪の中心でたくさんのバッタを見ることが出来るでしょう。

  1. 2016/09/14(水) 17:46:44|
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トノサマバッタ(殿様飛蝗)


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▲お食事中のトノサマバッタ(殿様飛蝗)

暑かった夏が嘘のように涼しい季節になりました。

今一番目立つのは草地のバッタたちです。

草刈りをしていると、あちこちからバッタの羽音が聞こえてきます。

音の主の多くはクルマバッタ(車飛蝗)やクルマバッタモドキ(車飛蝗擬)のようです。

飛ぶと輪を描いたような翅の模様でそれとわかります。

見栄えがするのはやはりトノサマバッタ(殿様飛蝗)。

群を抜く立派な体ですが、草地の色に溶け込んで目立ちません。

それでも刈る草、残す草を選びながら草を刈っているせいで、時々見つけることが出来ます。

これも草刈りの楽しみのひとつです。
  1. 2016/09/13(火) 17:24:57|
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肉食系のチョウ”ゴイシシジミ(碁石小灰蝶)”


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▲一生を通じて笹や竹の葉で食事をするゴイシシジミ(碁石小灰蝶)

一昨日は御調町大原鈴地区でモニタリングサイト1000のチョウ調査を行いました。

天気は快晴、いつものメンバーで9時から12時過ぎまで調査ルートを歩き、24種190頭のチョウと出会いました。

その中から今回ご紹介するのはゴイシシジミです。

ゴイシシジミは日本で唯一の肉食の蝶で、幼虫は笹や竹などにアブラムシだけを食べて育ちます。

また、成虫になってからも花の蜜を吸うことはなく、アブラムシの分泌をエサにしています。

というわけで、一生を通して笹や竹がある場所から離れることはありません。

調査地でも道端に笹がある場所でしかお目にかかりません。

それにしても、可愛い姿をして、なかなかやるもんですねぇ。

標準和名:ゴイシシジミ(碁石小灰蝶)
分類:シジミチョウ科 ゴイシシジミ属
  1. 2016/09/11(日) 17:17:14|
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ミヤマクワガタ(深山鍬形)


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▲「蹴り採集法」で捕えたミヤマクワガタ(深山鍬形)のオスとメス。落ちたものを木にとまらせて撮影しました。

もうすぐ夏休み。

夏休みと言えば、思い出すのは昆虫採集です。

昔も今も、カブトムシ(兜虫)やクワガタ(鍬形)は子どもたちの人気者です。

というわけで、本日管理人は童心にかえってクワガタ採集を試みました。

方法はいたって簡単、ビール瓶ほどの太さのコナラを蹴飛ばすというものです。

ミヤマクワガタやノコギリクワガタ(鋸鍬形)は木の表面にいることが多いので、木をゆすれば落ちてきます。

何本か蹴ったところで、案の定、ミヤマクエワガタのオスとメスが落ちてきました。

梅雨も明けたようです。

今日も暑いですが、自然観察園に虫取りに来ませんか?

木陰や林の中は涼しいですよ。

標準和名:ミヤマクワガタ
分類:コウチュウ目クワガタムシ科ミヤマクワガタ属

※注意点  樹液がでているようなコナラの場合、スズメバチ(雀蜂)が木に止まっていることがあります。蹴りを入れる前に、スズメバチがいないかどうか、木をぐるりと確認してくださいね。

  1. 2016/07/19(火) 13:19:47|
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