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せら夢公園 自然観察園ブログ

自然観察園、世羅台地の野山と田んぼからの日々のたより

ボランティアがやってきた!

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↑ヒョウモンモドキの保全活動の終了後には記録として必ず参加者全員の勢揃い写真を撮影します。前列中央のヒゲジイこと井藤会長の両端がボランティアの女性お二人。

ヒョウモンモドキの保全活動を担っているのはヒョウモンモドキ保護の会をはじめとするボランティアの皆さんです。

生息地の草刈り、幼虫の飼育、食草の育成、ニュースレターの発行など、一年を通じて様々な活動がボランティアによって行われています。

ですが、農業の現場と同じで、保全活動の担い手も高齢化が進んでいて、次世代の確保が大きな課題となっています。

というわけで、いきなり保護活動ということではなくて、気軽に作業を体験してもらう、つまりインターンみたいな形でボランティアを受け入れることをこの秋試みてみました。

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↑ボランティア募集を呼び掛ける中国新聞の記事

ホームページやフェイスブックで発信するとともに、中国新聞にもボランティア募集の記事を掲載してい頂きました。

結果はというと、昨日(11月28日)のことですが、東広島市西条からお二人の素敵な女性に作業をお手伝いしていただくことができました。

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↑飼育ハウスの遮光ネットをはずす

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↑ 防虫ネットは大きいので作業にあたる人数が多いほど畳む作業がスムーズ。

作業内容は、降雪による飼育ハウスの倒壊を防ぐために遮光ネットと防虫ネットを取り外すというものです。

ヒョウモンモドキ保護の会のお二人と管理人、それとボランティアの女性をあわせた5名で、無事に雨が降り出すまでの午前中に作業を終えることが出来ました。

「楽しかった!」というのがボランティアのお二人の感想でした。

引き続きボランティアを募集していますので、これならできる、と思うものがあれば是非とも公園管理センターまでお問い合わせください。

【屋外での作業】
ノアザミが自生する畦畔、キセルアザミの自生する湿地の草刈り(随時)少しハード
・キセルアザミ、ノアザミの苗の移植・定植(2月下旬~3月下旬)軽作業
吸虫管を使って冬眠から目覚めた幼虫を採取する(3月中旬以降)軽作業
【農業用ビニールハウス内の作業】
・タムラソウの播種・育苗(随時)軽作業
・ノアザミの播種・育苗(随時)軽作業

  1. 2018/11/29(木) 16:02:53|
  2. ヒョウモンモドキ
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小春日和の池干し観察会

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↑水がわずかに残ったトンボ池の底で”ガサガサ”。

数日前の予報ははずれ、今日は小春日和。

トンボ池で今年で3回目となる池干し観察会を行いました。

池干しの目的は次のとおりです。

① 外来種(ウシガエル)の駆除
せら夢公園の池には特定外来生物のウシガエルがいるので駆除します。

② 池の底にたまった有機物・栄養分の除去
池の底には落ち葉や水草などの有機物が徐々に溜まっていきます。
トンボ池はサギソウが自生する貧栄養湿地の水源ですから、
貧栄養の水質を維持するために有機物を除去します。
自然観察園では水と一緒に流すだけですが、
化学肥料が普及するよりも以前は、池の底の泥を田畑の肥料として利用していました。
明石市では海の貧栄養化によるノリの色落ちを改善するために、
一時は行われなくなっていた池干し(かいぼり)を復活させ、池の底にたまった栄養分を積極的に海に流す取り組みが行われています。

③ 生き物の観察
どんな生き物が池を住処にしているかを調べます。

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残念ながら、池でしばしば見かけるウシガエルの成体を捕らえることはできませんでしたが、
いろんな生き物を観察することが出来ました。
ヤゴなど同定が難しい生き物もいましたが、成体や産卵の様子から以下のようにまとめてみました。

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↑一番たくさんとれたのはクロスジギンヤンマとギンヤンマのヤゴ。

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↑大きいのが巣から取り出したトビケラの仲間の幼虫(体長約1.5cm)。左下は甲殻類のミズムシ、右下はカゲロウの仲間の幼虫。

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↑ミノムシのようなトビケラの幼虫がつくった巣。

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↑ツチガエルのオタマジャクシ。矢印で示しているのは片側にだけある鰓穴(さいけつ)。オタマジャクシの鰓(エラ)は体の中にあって見えませんが、口から吸った水はこの穴から体の外に出しています。

【トンボのヤゴ】
クロスジギンヤンマ
ギンヤンマ
オオルリボシヤンマ
ネキトンボ
ハラビロトンボ
イトトンボの仲間

【カメムシの仲間】
マツモムシ
コマツモムシ
ミズムシ
マルミズムシ
ミズカマキリ

【その他の昆虫】
ハイイロゲンゴロウ
トビケラの仲間の幼虫
カゲロウの仲間の幼虫

【甲殻類】
ミズムシの仲間

【オタマジャクシ】
ツチガエル

参加してくれた子どもたちは
「マルミズムシのような小さな生き物が観察できてよかった」
「クロスジギンヤンマとギンヤンマのヤゴの違い、雄雌の見分け方が分かった」
と、感想を話してくれました。

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↑胴長をはいたままだと汗ばむほどの陽気でした。

  1. 2018/11/17(土) 17:24:20|
  2. 観察会
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せら里山楽校第17回「どんぐりの木を使いつくそう!」

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12月2日(日)は”せら里山楽校”です。

せらワイナリーの裏山でコナラの木を伐りだし、薪づくりやキノコの植菌、小物づくりを行います。

せらマルベリークラブ専属シェフの里山ランチも楽しみです。

チラシのダウンロード

  1. 2018/10/24(水) 09:33:23|
  2. イベント
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殺虫剤を使用しなくても平年並みの収量と品質 (ゆめ農業講座最終回)

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↑小春日和のもと東屋の前で殺虫剤を使わない米作りを振り返る

10月20日(土)、世羅町田打にあるビオトーチで、ゆめ農業講座(第5回)を開催しました。

この日は講座の最終回。

講師と参加者を交え、まとめを行いました。

内容は以下の通りです。

1 ゆめ農業講座2018について
1)目的
ビオトーチの生物多様性を高めるために、米の収量や品質を落とすことなく使用する殺虫剤の使用量を削減することができることの実証。
2)方法
殺虫剤を使用しない圃場と通常のJA全農規格の特別栽培米の圃場(ネオニコ系殺虫剤2成分仕様)を比較して病害虫の発生状況と生き物の発生を調べる。
3)品種・作型・面積等
コシヒカリ 5月中旬田植え 9月中旬収穫 約30a

2 まとめ
1)収量・品質などについて
・殺虫剤を使用しない水田
使用した農薬;①除草剤、②殺菌剤(イモチ病 1成分)
→ 収量;480kg/10a 品質;1等
・そのほかの殺虫剤を使用した特別栽培の水田(比較対象)の平均
使用した農薬;①除草剤、②殺菌剤(イモチ病 1成分)+殺虫剤(2成分)、③殺菌剤(イモチ病と紋枯れ病 2成分)+殺虫剤(1成分)
→ 収量;534kg/10a
・生産者の感想
殺虫剤を使用しなかった水田でも平年並みの収量(480kg)だった。
殺虫剤を使用しなかったことによる収量や品質の差はないように思う。

2)病害虫の発生状況などについて
① ビオトーチの結果
・殺虫剤不使用の水田(3枚、合計30a うち1枚は2年連続殺虫剤不使用)はビオトーチの中でも山林に最も近いにもかかわらず、イネミズゾウムシ、ドロオイムシとも要防除水準以下の発生(ほとんどいなかった)。
・トビイロウンカ、セジロウンカともに要防除基準以下の発生。
・カメムシは要防除水準程度の発生を確認したものの、色彩選別機で一等米調整を行うことができた。
② 広島県の概況
・セジロウンカ,ヒメトビウンカは少発生。トビイロウンカは飛来していない。
・コブノメイガは極少発生。
・斑点米カメムシが「平年よりやや多」の発生。
・イネミズゾウムシ,イネドロオイムシも少なく推移。
3)田んぼの生きものについて
・殺虫剤を使用した水田、不使用の水田とも、タイコウチ、ガムシ、オオコオイムシ、ゲンゴロの仲間、トンボ類を確認できた。
・8月6日に農研機構と実施した生き物調査でも双方の水田でアシナガグモなどのクモ類を多数確認し、農研機構の開発した指標で生き物の豊かな水田であることが示された。
・ただし、田植え後の5月19日の講座では、箱施用殺虫剤を使用した水田でガムシの死骸や動きが鈍くなっている個体が見られた。

4)生物多様性を高めるための病害虫防除体系について
本年度は病害虫の発生が極めて少ない年であり、継続して調査を行う必要があるものの、ビオトーチで栽培されているコシヒカリの作型であれば殺虫剤を使用しなくても収量や品質を落とす確率は極まめて低い。
このことから、田んぼの生物多様性を高めるため防除体系では、殺虫剤の使用は要防除水準を超える場合のみに止め、予防的な使用は控えることが望ましい。
① イネミズゾウムシ、ドロオイムシの防除
・田植え後に要防除水準を超える発生を確認した場合にのみ防除を行う。
・冬に越冬成虫を調査し生息密度を把握する。
・毎年田植え後の発生状況を調査し、年次変化を把握する。
② ウンカ類、ツマグロヨコバイの防除
・トビイロウンカはウンカが増加するよりも前に収穫を行うため防除は不要。
・セジロウンカ要防除水準を超える発生があった場合にのみ、イモチ病の防除と同時に防除。
・ヒメトビウンカ、ツマグロヨコバイはウイルスの保菌率が低いため防除は不要。
③ カメムシ類の防除
・色彩選別機による選別で被害粒は除去することができるので基本的に防除は不要。
・カメムシの被害は畦畔周辺部(畔から5m程度)に集中するが、田打地区では50aを超える大区画の圃場整備が行われており全面積に対する畦畔周辺の面積の占める割合は低い。このため要防除水準を超える発生があったとしても被害粒の割合は少ないことが考えられる。


  1. 2018/10/22(月) 13:58:46|
  2. 農業
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リュウノウギク(竜脳菊)

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↑リュウノウギク(竜脳菊)と思われる白い野菊

ヒョウモンモドキの生息地整備の下見のために大和町にいってきました。

その時、林縁で見つけた白い野菊。

図鑑で調べてみるとリョウノウギク(竜脳菊)のようです。

竜脳とは樟脳に似た香りをもつ香料のことで、竜脳樹という木の精油からとれる無色透明の結晶です。

リュウノウギクの葉をもむと、この竜脳の香りがすることから、この名がつけられたようです。

菊の原種といわれていて、葉を乾燥させて風呂に入れると、冷性、腰痛、リュウマチに効能があるとされる薬用植物でもあります。

それにして、竜の脳の香りとは、先人の想像力には関心させられます。

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↑葉こんな感じ

  1. 2018/10/18(木) 17:48:01|
  2. 植物
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